niime 百科
Encyclopedia of niime
niime的 ゆく年くる年。
niime: a year’s end, and a new beginning
2018 . 12 . 15
昨年9月の移転1周年記念祭「ひとつ会」開催時からすでにその兆しはあったが、2018年のtamaki niimeはモノづくりと並行して自分たちの想いや考えを企画の中に落とし込み、顧客と触れ合い、多面的に発信すべく様々なイベントを実施し始めた。 「これからは自分たちのコアな部分を届けていきたい。」 昨年秋には酒井からこのような意味深で予告的な発言を聞いていた。 1月の玉木と酒井による本音トークイベント「おおかみトひつじ会」、お盆期間に開催した2周年記念のゆったり肩のこらない夏祭「ふたつ会」、コラボでモノづくりをした、九州の産地活性化を担う福岡・八女市の「うなぎの寝床」代表を招いての対談トーク「ざっくばらん会」、そして、毎週土・日曜に各地からやって来る料理のプロ=“食作人”の手で身体にも地球にもやさしいランチメニューを味わえる「腹ごしらえ会」 「自分たちのコアな部分をどう伝えるかが大事。」と玉木は話す。 声高にポリシーを唱えるのではなく、常日頃のモノづくりやハレの日のイベントを通して直に感じてもらおうとするのがniime流だ。 そんな彼らが明けて2019年早々から開催する新企画「tamaki niimeの新年会」。ただ今準備の真っ最中の、そのホットな話題からお届けしよう。 ― また前触れもなく、フェイスブックで突然告知が出ましたね。tamaki niimeならではの新年会、どんな催しになりそうですか? 玉木「今回は初めてじゃない?やっと私たちノータッチなの。」 ― おおっと。 玉木「もう完全にスタッフに任せて。ま、前回まではこれでいいですか?大丈夫ですか?って感じでけっこうチョコチョコ確認に来てて、いやダメじゃないこうしなきゃ、みたいな文句も言ってたんですけど、今回の新年会に関しては今んとこ何も聞いてない。」 ― 具体的な内容に関しては何も報告受けてないんですね? 玉木「経過報告としてこんなんやりましょうね、って新年会担当チームがスタッフ全員に話している場では共有してるけど、これで大丈夫ですかね???ってゆう相談事はゼロやね、今んとこ。やったね!と思って。」 ― 素晴らしいですね。 玉木「まだわかんないけどね、瀬戸際まで。」 ― すでにSNSとかでは新年会のコンテンツの案内出てますけど。 玉木「そこは全部ノータッチ。あ、途中ちょっとだけ言ったか?ちょっと立ち止まれお前たち、って1回だけやったけど。」 ― それはどういう部分で? 玉木「全体を見渡すリーダーがいない状況でそれぞれのチームでそれぞれを考えるじゃないですか。そうなると、全体の統一感がなくなってきたり。何がしたかったのかわからなくなってきたってなった時に、そもそものコンセプトは何だっけ?ってゆう話はして、途中でそれを皆んなで見直したんですよ。それで後はGo出来たから、“気づき”は与えたけども。」 ― 後は放任してると。 玉木「内容そのものというよりも、これまでのイベントでは他の仕事に追われて進行の確認がなおざりになってどうしよう?って後追いになりがちだったのが、今年はスケジューリングをするスタッフが中にいたりして、ちゃんと自分たちで回ってるから、私はケツ叩かなくていいなと思って。」 ― その立ち返ったコンセプトというのを教えてください。 玉木「今年はね、「わくわくするモノづくり」。スタッフの遠藤(慎弥)からの提案で、“わくわく”っていうキーワードが良いねってゆう話になって、どうすればわくわくするか、どんなわくわくかが大事だっていうので。じゃあ私たちはモノづくりしながら毎日わくわくしてるから、お客様ともそのわくわくを共有しよう!ってゆうイベントにしようと。」 ― Labも単なる見学じゃないんですよね。 玉木「いつもLabを開放してるけど、その時よりかは違う感じにするのかな?私も内容わかんないけど。」 ― 玉木さんさえも詳しいことは知らないという。じゃあ楽しめますね。 玉木「そう。楽しめるの。私が一番初めのお客様ってゆうことで。楽しも!(笑)今までも「こしらえ会」といって手を動かして楽しんでもらえるような参加型のワークショップとかはあったんだけど、自分たちが普段やってることのどこかひとかけらっていうところをお客様と一緒にやってみるということで。あ、これがこうやってショールになるんだ!と、ただ観るだけじゃなく、そこに参加することで、tamaki niimeのモノづくりを知ってもらうきっかけになれば。「観る」と「やる」じゃ全然違うでしょ、そこの隔たりって。だから、今までもLabを開放して観てくださいっていうのはやってきたし、観ていただいたと思うけれども、もう一歩踏み込んでモノづくりを楽しんでいただけたら良いなっていうのが今回の新年会の趣旨です。」 ― その辺りはスタッフ皆んなで決めたんでしょうか? 玉木「全員でアイデアを出し合ったんですよね、今回。皆んなテーマを紙に書いて、出しましょう、って言って。でも私と酒井は出してない。私たちが書くと一票が重たいから。決定権大きくなっちゃうじゃない?だから入れない方ががいいと思って。無かったら出そうと思ってたけど、皆んなから面白いアイデアがいっぱい出てきて。それをどう組み合わせるかで、最終的に話が落ち着いた。」 酒井「そういう意味では、キッザニアって知ってます?」 ― 子どもが色々な仕事を楽しみながらシミュレーション体験出来る施設ですよね。 酒井「それこそ役者だって出来るし、いろんなことが体験出来るんですけど、ウチも結局、スタッフもそうやし、これからはお客さんにとってもそういう場が増えていかなきゃいけないなと。洋服を買うにしても、ある程度の用意をしてくれるところに行って、そこのスタッフのプレゼンテーションのもと、何かをピックアップしてというような。玉木が言ってるそれってゆうのは、お客さん自らが生産の現場まで行って、自分たちで生地を選んで、自らデザインを一緒に監修して。」 ― モノづくりに絡んで。 酒井「そうなんですよ。それが出来上がって来て、本当に自分が関わったモノが例えば一流ブランドのブティックに届いて購入するのと、従来のショッピングのあり方とでは、僕は全然違うと思うんですよね。」 ― もうなんか、消費者を超える、みたいな。 酒井「そうそう。超えて行ったその先に、新しいサスティナブルな暮らしがあると思うんですよ。結局そこで隔たりがあるもんやから、全部が分断されてしまう。」 ― もう生産者、消費者と分けずに、交わるというか。 酒井「その垣根が無くなれば、絶対もっともっと、経済も回るし、それこそお金云々じゃなくてもっと人が“豊か”になれるし、それはもう“感性”の部分で。となれば、心にもゆとりが出来るから、結果的に地球にもやさしくなれるし、人にもやさしくなれるし。」 ― なるほど。 酒井「あと、これまでは玉木と僕がスタッフに介入することでtamaki niimeのコアな部分を維持してきたんですけど、本当に僕らが求めるコアってゆうのは、まだまだ玉木にしろ介入はするんですけど、僕らが介入しなくなることが本当の意味でのコアなあり方なのかなと。」 玉木「もともとは自分がやりたくて始めました、で、自ら織ることが最善だと思ったから織ることにしました、で、自分たちで縫製もやった方がいいってことで縫製も取り入れて編みも…となってきた色んな歴史の中で、過去すべてのジャッジを私と酒井でやってきて、それはそのスピード感と実現する力で今のtamaki niimeをつくって来てると思うんだけど、自分たちさえ良ければってゆうビジネスであれば、もう自分たちが力尽きるまでやって止めればいいと思うんですよ。でも私たちは自分たちだけのためじゃなく、地球のためとか、お客様にも喜んでいただきたいとか、日本のこれからのモノづくりのあり方とか、そういうことを考え始めた時に、受け継いでゆくことも考え合わせて、自分たちで終わらせちゃいけないものだ、と気付いた時にかなり危機感を感じて。なぜかというと、私たちは今まで試行錯誤して経験値もあるけど、こうあるべきだこうしたい、というもともと持ってる野望みたいなものがあって今があるから、誰かに言われたからやったわけじゃなくて、自らやったっていう事実がおっきいなと今も感じる。じゃあ今スタッフに全部託せるかとなった時にやっぱりその“覚悟”みたいなところは圧倒的に足りないから、結局私たち2人がドンと、介在・介入しなくちゃいけないという現実があるけど、これを未来永劫続けていこうとすれば、私たちが介入しちゃいけないんだというところに行き着く…ジレンマやな。」 酒井「サスティナブルというか、循環型の仕組みにしていこうとすると、tamaki niimeのコアな部分を増幅させるのは必須で、どんどんコアを大きくしていって、どんどん伝染していくみたいな仕組みというか流れを僕らがつくっていかないと、結局僕らの思い描くサスティナブルとか循環は出来ないと思うんですよね。逆に僕らがずぅーっと介入し続ける状態が続くんだとしたら、地球にもやさしくならないし、単なるエゴでしかないから。だからフレキシブルな取り組みやったりスタイルやったりってゆうのをもっともっと伝播させていきたいよな。“伝染”ってゆうか。」 玉木「もともとのそんなセンスや志しといったものが無いとすれば、あとは経験で培っていくしかないんだと思うから、スタッフに責任あることを任せてゆく、それで失敗もして、経験値を積んで行って、私と酒井みたいなのがドーンといなくても、チームとして同じようなことが出来れば、ひとり突出するような人間を育てるということではなくて、助け合ってるんだけど寄りかかってるんじゃなくて支え合ってる、っていうチームが出来れば、多分どんなスタッフが後から入って来ても、そのチームを維持し続けられれば、私が死んだ何百年後にも組織が存在し得るのではないかと思う、今のところは。わかんないけどね。…そこを日々試行錯誤してるな?」 酒井「してるな。」 ― tamaki niimeとして“地球にやさしい”であったり、地球に負荷をかけず持続可能な取り組みを追求し続けてゆくと考えた時に、必然的にtamaki niimeという組織・チームも平行して持続的にあり続けなければ、というところでしょうか。 酒井「そもそも、tamaki niimeというこの会社自体が小さな小さな地球で、地球の縮図みたいなものだと考えれば、この中を循環させられないのに、地球そのものに良い循環をもたらすことは出来ない、ってところやな?」 玉木「うん。」 酒井「なので今僕らはそこにすごくフォーカスを当てるというか意識を向けていて。」 玉木「その“実験中”って感じ。そこで成功すれば全世界でいけるってなるし。」 ― tamaki niimeの組織というミクロなところと… 酒井「地球規模というマクロなところと。」 玉木「結局繋がってるもんね。」 ― なるほど。 玉木「モノづくりは簡単やったけどな。モノづくりの場合は自分対モノの対話やったから、私はすごい得意だったけど。」 酒井「これまで玉木が思うところのバランスを考慮しつつブランドを構築していったっていうのも僕にとってはすごく簡単なことで。この人のことは以前からずっと観て来てるし、どういうバランスが好きか嫌いかっていうのもわかるし、どうゆうモノが新しいと考えているかも僕は理解していたから、すごい簡単やったんですよね。」 玉木「そこに言葉はいらなかったから楽だったの。」 ― 細やかな説明を尽くさずとも感覚的に理解し合えて、二人の間の関係性で完結してモノづくりとブランド構築が出来ていたところが、今はもっともっと大きな動きになっている。 酒井「はい。結局のところ僕らの生業はクリエーションやし、皆んなのクリエーションというところの意識やったり、元を辿れば脳やったり、そこをもっともっと養っていくとゆうか、磨きをかけていかなければいけないな、逆にそこに磨きがかかれば、僕らの思う循環、すごく持続性の高いモノづくりやったり物事が今後構築していけるやろな、というのはずっと玉木と話してます。」 ― そこで今後益々クリエーション能力が必要になってくると。 酒井「つまるところ今年一年やって来て、結論に至ったのはそこで、まだまだ僕らが離れることは出来ないにしても、これからは、いわゆる一般の企業的な人材教育じゃなくて、もっともっと皆んなのクリエイティヴに対する意識の向上というか、そこを洗練させることに僕らは注力していくと思います、来年は。」 玉木「お客様に伝えるというところでは、環境問題だったり社会問題を皆んなに声高に訴えるというのではなくて、ひとりひとりに語りかけるように。私たちも社会を変えたいと思ってるし大それたこと考えてるんだけど、皆さん聞いてください!って叫んでも私が聞く側でもうざいだろうなぁというのが直感的にわかってるから。」 ― そこは噛み砕いて創意工夫するというか、メッセージが染み込んでゆくようなやり方で。 玉木「生活の中の身近なところから、私たちの場合はそれがショールだったということなんですけど、そこから“気づき”になってもらえれば。なぜこれはこんな風に柔らかくしてるんだろう?なぜ合成洗剤じゃなく石鹸を使うんだろう?そういう疑問を身近に感じていただいて、結果、それで環境が良くなっていくというゴールを目指せれば。どう伝えるかが大事だな、と常に考えています。」
書き人越川誠司
Since the 1st anniversary of the relocation “Hitotsu-kai”, there have already been signs since the event held in September last year. In 2018, tamaki niime incorporated their thoughts and ideas into a plan that worked parallel with the creative side and communicated with their customers. They started to hold various events to display from multiple angles. “From now on, we would like to deliver the heart and soul of our company.” Last fall, I heard this meaningful statement from Sakai. The real intention of the event “Okami to Hitsuji-kai” by Tamaki and Sakai in January, the relaxing summer festival “Futatsu-kai” held during the Obon period to commemorate the 2nd anniversary, and the collaboration to revitalize the production area of Kyushu is an exchange of views. A “Zakubaran-kai” discussion, by inviting the representative of “Unagi no Nedoko” in Yame City, Fukuoka, and cooking professionals* who come from all over Japan every Saturday and Sunday. “Haragoshirae-kai” where you can enjoy an earth-and-body-friendly lunch menu. “It’s important to convey our core values,” says Tamaki. Rather than loudly advocating a policy, the niime style wants to have people directly experience it through everyday creation and events on Holidays. The new project “tamaki niime’s New Year’s party” will be held from the beginning of 2019 and every year after that. Let’s start with that hot topic, which is currently in preparation now. —— There was another announcement on Facebook that came without warning. What kind of event is likely to be unique to tamaki niime?
- Tamaki
- Isn’t this the first time? We aren’t involved in this event.
- Tamaki
- We’re leaving everything to the staff. Well, last time, they came to check with us every so often, like ‘is this okay?’ or ‘is there any problem?’ and I told them ‘it shouldn’t be bad’ or ‘you should do this’. But I haven’t heard anything about this New Year’s party.
- Tamaki
- I know from the progress report that the New Year’s party team talks to the staff. However, I haven’t been consulted so far. I thought they handled it.
- Tamaki
- I don’t know if they can make it to the end.
- Tamaki
- I haven’t touched anything. Like, ‘oh, did you say a little on the way?’, ‘Stop for a moment, you guys’ That’s the only time.
- Tamaki
- In a situation where there is no one overlooking everything, each team must focus on themselves. Then the sense of unity is lost. When it became difficult to understand what they wanted to do, everyone reviewed the initial concept I talked about. After that, they were able to move forward, so I provided them with an “awareness.”
- Tamaki
- Rather than focusing on the content itself, in past events, they tended to be busy with other work and neglected to confirm the event’s progress. But this year, because the scheduling staff, I don’t have to worry about it.
- Tamaki
- This year, it is an ‘exciting creation’. With the staff’s suggestion, Mr Endo (Shinya), ‘exciting’ became an excellent keyword. What makes you excited, or what kind of excitement is essential? Then we are excited every day while making things, so let’s share that excitement with our customers! Let’s make it an event.
- Tamaki
- We always open the Lab to customers, but I wonder if it will be different than usual. I don’t know the details.
- Tamaki
- Yes. I can enjoy it too. I’ll be the first customer. It’s fun! (laugh) We already had a participatory workshop called “Koshirae-kai,” where customers can enjoy hand made creations. It was something we can share with customers. We hope this is an opportunity to get to know the creative mindset of tamaki niime. Like, ‘oh, this is how a shawl is made!’ ‘watching’ and ‘doing’ is entirely different, you know. That’s why we’ve always opened the Lab and let them watch, and I think they’ve watched, but the purpose of this New Year’s party is to take it one step further and enjoy the creation.
- Tamaki
- This time, everyone came up with ideas. They were asked to write down all the concepts on paper and turn them in. But Sakai and I didn’t. Our decision-making power is too big, so I thought it would be better not to join. If there aren’t many ideas, I would, but everyone came up with many exciting ideas. And they discussed the combination of ideas. That worked well.
- Sakai
- For example, have you heard of KidZania?
- Sakai
- They can be actors and actresses and experience a lot of things. After all, the staff do the same, and now there will be places for the customers too. When you buy clothes, you go to a place where items are prepared, with a staff presentation, and pick something. Tamaki expects the customer to go to the production place, choose the fabric, and get involved in the design.
- Sakai
- That’s right. When it’s finished, you buy it, knowing you are part of the process. It is totally different from the traditional way of shopping.
- Sakai
- Yeah. I think there will be a new sustainable life beyond that. After all, there is a gap, so everything is divided.
- Sakai
- If that barrier disappears, the economy will definitely turn around, and that’s not about money, but people gain a more rich ‘insight’. As a result, you can be kind to the earth and people because you can relax.
- Sakai
- Also, until now, Tamaki and I have maintained the core part of tamaki niime by intervening, and we still are. But what we really want is where we don’t need to interfere any more.
- Tamaki
- Originally, I started because I wanted to do this, and decided to weave because I thought the best way was to do it myself. Then I thought it would be better to sew by myself, so I also incorporated sewing. That’s our history. I believe that all of the past judgments have come with Sakai and me, which helped us realize and build the current tamaki niime. If we believe this is good only for us, we should only do it as a last-ditch effort. Not just for ourselves, but for the earth and for future creation in Japan. We also want our customers to be happy. I started thinking about those issues and felt a sense of crisis because I realized that we shouldn’t finish, but pass it on. Why? I mean, we’ve had some experience through trial and error, but we have some kind of ambition that we should have. We did it not because someone told us. I still feel that the fact we did it by ourselves is significant. Then, when entrusting everything to the staff now, “preparation” seems overwhelmingly insufficient, so in the end, we shouldn’t interfere. There is this idea that we have to intervene and intervene, but if we continue, again and again, we will end up in a place where we have to…a dilemma.
- Sakai
- If you want to make it a sustainable or recycling-oriented system, it is essential to amplify the core of tamaki niime, and it is a mechanism that makes it bigger and bigger and spreads more and more. If we don’t, I don’t think we can achieve the sustainability that we envision. On the contrary, if we continue to intervene, it will not be kind to the earth. It’s just ego. That’s why I want to speak more and more about flexible efforts and styles. Is it contagious?
- Tamaki
- If there is no such sense or ambition in the first place, I think that the only thing left to do is to cultivate it through experience, so I will leave it to the staff, and even if they make mistakes, they will gain experience points. Even if someone like Sakai or I isn’t there if they can do the same thing as a team, it’s not about raising people who stand out alone, but they will help each other and learn. If we can create a team that supports each other, maybe no matter what kind of stuff comes in later, if they can continue to maintain that team, the organization could exist hundreds of years after I died. I think, for now. I don’t know. Isn’t everyday trial and error for us?
- Sakai
- Yes, it is.
- Sakai
- If you were to think this company called tamaki niime was tiny earth, and it was a microcosm of the planet, and if you couldn’t circulate in that, it’s impossible to bring an excellent circulation to the earth. You know?
- Tamaki
- Yeah.
- Sakai
- So now we’re really focusing on that, or focusing on it.
- Tamaki
- We’re experimenting it. If we can succeed here, we can go for it all over the world.
- Sakai
- And the macro aspect of global scale.
- Tamaki
- They are connected after all.
- Tamaki
- Creation came easily. I was very good at it because I had a conversation with myself and the creations.
- Sakai
- It’s straightforward for me to build a brand while considering the balance that Tamaki thinks. I’ve been watching her for a long time and know what kind of balance she likes. I know if she likes it or not, and I knew what she thought was new, so it was really easy for me.
- Tamaki
- It was easy because we didn’t need words there.
- Sakai
- Yes. After all, our livelihood is creation, and everyone’s has some awareness of invention, if we can trace it to the origin, it might be our brains, and we have to sustain or polish it. If we can polish it, the cycle we think of, that we can make things that are incredibly sustainable and built in the future. That’s we’ve always talked about.
- Sakai
- After all, we came to this conclusion this year, and even though we can’t leave it now, it’s not so-called general corporate human resources education, but it helps everyone’s creativity more and more. I think we will focus on raising awareness or refining it next year.
- Tamaki
- When it comes to telling customers, we don’t scream to everyone about environmental or social issues but talk to each and every one of them. We also want to change society, which might be an excessive desire. However, I intuitively know that even if I shout ‘Please listen!’, I’ll be annoying to the listener.
- Tamaki
- From a familiar place in our lives, it was a shawl in our case, but if you could ‘notice’ it from there. Why is it softened like this? Why do we use soap instead of synthetic detergent? If you feel that kind of question and aim for the goal, improving the environment will be the result, I always think that it is important to convey.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.