niime 百科
Encyclopedia of niime
niimeゆく年くる年 2021-2022
〈 くる年編 〉
niime: A Year End and A New Beginning 2021-2022
〈 A New Beginning Version 〉
〈 くる年編 〉
〈 A New Beginning Version 〉
2022 . 01 . 01
皆さま、新年明けましておめでとうございます! 本年・2022年も、「niime百科」をどうぞよろしくお願いいたします。
〈大晦日「ゆく年編」からの続き〉
玉木「明けて2022年、「tamaki niime shima」が新たにオープンします!」
—— そうですよねぇ、いよいよ2月にスタートすると。…って、ここで言っちゃって大丈夫ですか?
玉木「うん。有言実行にしよう。2.23に決まりました!」
—— 2月23日ですか!
玉木「23日は日取り的にも良いらしくて。それで、語呂がいいから、2022年2月22日プレオープンにしようと思ってて。」
—— おおっ!2ならびで…。
玉木「私が思うに、やっぱり2022年は、「嶋」がキーだと思ってる。これまでつながってなかったところが、「嶋」を起点として、ひとつにつながるような絵が見えてる。」
—— 新たに誕生する「tamaki niime shima」が、色んなモノ・コト・ヒトを結ぶひとつの拠点となるわけですね。
玉木「うん。「niime村」の玄関口としても機能するし。…以前西脇の街中にいたでしょ?それが2016年に加古川のこちらにShop&Labを移転して、あっちはあっち、こっちは こっちって、自分の中でも分断したところがあったんですよ。」
—— 川むこうだなぁ…と。
玉木「あちらは都会ですね…みたいな(笑)。でも離れたままじゃ色々うまく回っていかないから、つなげるところも大事で。中心部から離れてる間に市役所も新しく出来て街中の播州織工房館の辺りも色んなお店が増えてきてどんどん面白くなってきてるから、そこともしっかりつながって、西脇全体が面白い場所だよってPRもきちんとしていきたいなぁって想いもあるので。」
—— 新しい「嶋」のお店は国道 175号線沿いですしね、立地的にも色んな人の目に留まりやすい。
玉木「そうなのそうなの。市役所からも遠くない市の表玄関近くに看板出せるってゆうのはすごく大きいから。そこからまだ出逢えてない人たちにも発信していけたら良いなと思っています。」
—— なるほど、「tamaki niime shima」オープンの狙いがよくわかります。
玉木「町田をもっとよくするためにも「嶋」を創ろうという想いもあった。「嶋」で布をわかる人が布をしっかりと伝えて販売する、そのモデルを町田に落とし込むことで流れをつくりたいというか。もっともっときちんとオモシロイものを提案してゆく仕組みを構築したい。オンラインでも生地の販売はまだこれからだから。そこを含めて、2022年はやりますよ。」
—— まずは「嶋」で実験してみて、という感じですか?
玉木「「嶋」で、「町田」よりももうちょっと布の数を増やして、コーナーを大きくして、オンラインでも販売できるような仕組みを創ろうと考えています。」
—— とても愉しみです。
玉木「会社全体的なところに関して言うと、去年の6月くらいから、インナー・ブランディングということで、tamaki niimeの「ミッション」や「ビジョン」を言葉にして明確にしてそれを掘り下げる作業をやったんですけど、各チームの中で自分たちがどうあるべきか?の話し合いをしっかりできた、ってゆうのがよかった。行動に実際に移すところはまだまだこれからなんですけど。」
—— チーム内で議論して、これからの「アクションプラン」を各チームが言葉にできたというわけですね。
玉木「今まではそれぞれの個人プレーで社内的にはうわべの付き合いだったところが、どうあるべきか?っていう“哲学的な”部分を一緒に話し合う時間を持てたということで仲間意識はすごく強まったと思う。まだまだこれから、もっとこうしようああしようと掘り下げていく時間が大事だけど、この半年間の取り組みがあるのとないのとでは全然結果は 違ったと思う。」
—— 「アクションプラン」の発表の場を私も共有させていただいたんですが、tamaki niimeを貫くミッション=「ちきゅうの ゆがみを ととのえる」、そして「niime村の創造」というビジョン、「まいにち ぜんぶ たのしむ」という行動指針が定まったことで、それらの言葉に基づき具体的な行動をチームとして考え実行してゆく「アクションプラン」という土台が出来たわけですね。各チームの取り組みにも一本筋が通った印象があります。
玉木「発表して言語化したことで、スイッチが入るというか。そっちに向かってゆくという実感はあるかな。」
—— 以前からtamaki niimeとして、「地球」にとって…という活動の物差しは持っていたわけですけど、チームごとに皆んなで寄ってディスカッションしながら考えて、そこにどうアプローチしてゆくか、っていう部分がすごく明確になった気がします。
玉木「皆んなピンときた、っていうかね。まだまだ、実行の段になってどうやっていくんだ?ってところを決めかねてはいるけど。」
—— 具体的な方法論のところですね。
玉木「肝心の「niime村」ってなに?ってところが皆んなまだぼんやりしてるというか。これだ!と決めてしまう必要は全くないんだけど、皆んな、それぞれに言語化がまだできてないのよ。」
—— そこは異なっていて良いから、それぞれに落とし込んでほしい、っていう…
玉木「うん、自分だったらこうしたい!っていう、こうゆうのがniime村じゃない?っていうのを発言し合うことで…」
—— ディスカッションが生まれますし。
玉木「…見えてくるものがあって。だったらこうじゃない?とか、プロジェクトを開始にあたって、そこを語り合う時間を持とう、と。そうすると実際に2022年からはもう少し具体的に、チームとしても個人としても動いていけるんじゃないかと。」
—— その語り合いってすごく愉しい時間になりそうですね。
玉木「真っ白な図面を前にして、私こうする僕ああするって言い合う時間になるからね。そうなればワクワクするし。北海道にある旭山動物園(※)もスタッフ皆んなで絵を描いたそうなの。」
※北海道旭川市にある日本最北端の動物園。平成時代前半には入場者が減少していたが、動物本来の能力を引き出す展示手法や野生に近い環境づくりなど独創的なアイデアと工夫でリニューアルを施し、リピーターも数多い大人気観光スポットとなった。
玉木「こんな動物園あったらいいよね、面白いよね、っていうのを全員に書いてもらって、それを一個ずつ実現させてるんだって。だから今、すごい人気があるんだって。」
酒井「うん。」
—— それはモチベーションにもすごくつながる話ですよね。“自分ごと”化するでしょうし。
玉木「アイデア出して実際にやってみたらすごい愉しいと思うから。そんな時間を持ちたいと思っております。それで決まれば愉しみだね。」
酒井「うん。」
—— “わがniime村”を想い描きつつ話し合うことで、2022年のワクワクがどんどんと広がる気がしますね。さて、次回の「niime百科」、この年越し取材に続いては、新しく「プロジェクト・リーダー」となった山下さん・藤田美緒さんへのインタビューが控えてるわけなんですが。
玉木「世代交代かなって思って。」
—— 2022年を委ねよう、という想いを持っておられるのかなと。
玉木「…いつ頃だろう?ここに来て5年だから…その前の上野にShopとLabが出来た時かな?だから8年前くらいか…。」
—— 上野の立ち上げの頃…7、8年前ですか?
玉木「その時に、スタッフもかなり増えて、もうtamaki niimeは玉木新雌ひとりで創ってるんじゃないんだから、もうこれ以上、私が創ってます!っていうような打ち出しをやめたいって騒いだ時があったの。取材に来られても、私が自ら織ってます!って風には出したくないと。」
—— そこは酒井さんと話し合ったわけですか?
玉木「うん、酒井と。これからは、作家というポジションで私が創るというんじゃなくて、皆んなで創っているってゆう、チームとして仲間と創ってるんだってことをちゃんとPRしていきたいから、って言ったんだけど、実質的にそれは叶わなかったの。」
—— といいますと?
玉木「例えばテレビの取材が来ても、玉木さんが織ってください、玉木さんがインタビューに答えてください、玉木さんの想いを聞かせてください、って当時はそんな伝え方を望まれて。」
—— 玉木さん個人にフォーカスされがちだったわけですね。それは自らショールを開発して数年が経過した頃ですよね。
玉木「そうです。だから、これからひとりじゃ絶対立ち行かないから皆んなで創る、ってスタッフを増やして行った時だったし。」
—— tamaki niimeの今につながる、スタッフとの新たなモノづくりの黎明期だったわけですね。
玉木「こっちに引っ越してきたら、私はもう創ってないんですよ、皆んなで創ってるんですよ、ひとりひとりが自分らしく立っている、そんな仲間でtamaki niimeは出来上がってるんですよ、と、誰が見てもわかるようにしたい、というのがその頃の夢だったんですよ。」
—— はい。
玉木「もちろん、こっちに来てShop&Labを始めたからってすぐにそうなれたわけじゃなくて、やっぱりまだまだ出来てなかったこともすごく多かったけど…少しずつ、日に日に、スタッフひとりひとりが成長して行って、チームごとにすごい個性が出てきて。」
—— ええ。
玉木「…皆んな一人前になってきたな…と、思いきや、隣のチームのこと考えずに暴走したりとかね、そんなチグハグだったりする問題も繰り広げられつつ、やっと2022年になる今、あ、ついに、tamaki niimeがひとつになってきたな…という実感はあるの。」
酒井「あるある。」
—— 「niime百科」の歴史を振り返っても、玉木さんの言葉の端々に歯痒さが滲んで感じられる時があった気がします。
玉木「なんでこうならないの…??、って。」
—— それがなんかコロナ以降変わってきたな…というか。
玉木「結局のところ、何が変わったか?っていうと、“私が変わった”のよ。」
—— あ、私が。人が変わるんじゃなくて。
玉木「自分が変わるんですよね。」
—— …。
玉木「もう、なんでやってくれないの??っていう被害妄想的な感じだったのよ。自分のこと棚に上げて相手ができてないっていう押し付けだったんだけど、あ、そうか私ができてなかったんだっていう(笑)ことがわかったんやな?コロナでな。」
酒井「うん。」
玉木「ありがたいことです。」
—— それは上に立つ者としての自分を省みてということですか?
玉木「酒井に言われるんだけど…「リーダーですべてが決まる」ってね。」
酒井「うん。」
玉木「リーダーがどれだけの器か、どういう想いがあってどんな会社にしたいか?によって色も規模も全部決まっちゃうんだよ、と。」
—— うぅ~ん…。
玉木「だから私が成長しなきゃいけないんだと思って。下を成長させようとするんじゃなくて、私が上に昇っていかない限りはそれに連れて皆んなも一緒に上がっていけないから。」
—— 自らステップを上がって、後に続く人のためのスペースを空けるという感じでしょうかね。
玉木「私が何かを教えるんじゃなくて、自分が上に昇るしかないんだと。そういう意味じゃ自分のクオリティをもっと上げなきゃ、というところに集中することで、ヘンに目クジラ立てて皆んなの様子を注視するようなこともなくなったし、そんな時間がないってゆうのもあるけど、したら結果的に皆んな自分たちでしっかりと自分たちの仕事を全うするようになるし、チームリーダーもそれぞれがやるべきことを掘り下げて行けるようになったから。…私だったんだな、ってところですよ。」
—— そこは藤本隆太さんにインタビューした時にも伺った“委ねる”というところにもつながる部分でしょうかね。「織り」にせよ、社長の玉木さんからスタッフへ、また次のスタッフへと引き継いでゆく。そんな流れが今形づくられてきてるのかなと。
玉木「次の世代につないでいかないと、やれることも増えていかないからね。常に新しいことをやろうとするし、仕事はどんどん増えていくからね。」
—— う~ん…。
玉木「つなぎつつ、新しいこともやりつつ。たくさんの新しい仲間を増やしていくことも同時にやっていかなきゃならないから。忙しいのは忙しいんですけど、でもその方が常に動いてるわけだし。川とかもそうでしょ?常に水は流れてて、滞っちゃ駄目でしょ。」
—— 澱んじゃいますからね。
玉木「澱まないように流れをつくる、ということで色んなことにチャレンジして、成長し続けていけるといいよね。」
酒井「うん。」
—— ある時点からあまりお尻を叩くって感じじゃなくなって、変わったっていうことですかね。
玉木「そうだね、叩いてない。勝手にやってるよ皆んな。」
2021年、この地域の伝統産業である播州織の価値を捉え直した一点モノのモノづくりと、そこから広がるコットン栽培をはじめとする、この産地における循環的な取り組みの総体が評価され、tamaki niimeは「グッドデザイン賞」を受賞した。玉木によれば、それは自ら望んで応募したわけではなく、スタッフからの提案によるアプローチだったという。
玉木「私個人はあまり人からの評価を気にしない質(たち)なんですけど、今回はスタッフの藤本君が応募したい、という意思を伝えてくれて。藤本君と久保君がプレゼンの文章から資料からすべてを懸命に取り組んでくれてたのよ。」
—— はい。
玉木「それが実ったという意味で、すごく私も嬉しかった。」
—— 広報の藤本さんと映像担当の久保さん、tamaki niimeの発信を担うおふたりが…
玉木「そう。tamaki niimeをわかってもらうために、どのように表現したらいいかということをほんと試行錯誤して、内部にいるんだけど客観的視点に立って、ウチの魅力を伝えようとすごく掘り下げてくれたおかげで、私たちも、そうか!と自分たちを捉え直せたし、tamaki niimeってだんだんと“複雑系”になってるだけに伝えるのが難しいところを上手に伝えてくれたのはすごく嬉しかったです。」
—— スタッフが率先してtamaki niimeというブランドの本質を世に知らしめたい、というところが…
玉木「そう。それがすごく動き出したなって感じる一年だったですね。」
—— スタッフの方たち自らが客観的にtamaki niimeを把握した上で発信を手掛ける機会にもなったというわけですね。
玉木「あ、知ってもらうって、こうゆうことの積み重ねなんだな、って思って。」
—— 「niime村」にもリンクする、自分たちの日々の取り組みをきちんと社会に伝えたい、というところで力を注がれたんだと思うんですけど。
玉木「そういう意味ではやっぱり、色んな人がいて自分ひとりで創ってるんじゃないんだってところをもっとちゃんと伝えたいなと思ってたけど、なかなか叶わなかった頃から比べると、いや~私何にもしなくても勝手に走って行ってるやん…。と思って…」
—— すごいですよね。
玉木「嬉しい嬉しい…。私いつでも遊べる(笑)。」
—— もう自分の遊びのことだけ考えとけると(笑)。
玉木「最初のうちはね、スタッフにイヤイヤさせてる感がどうしてもあったんですよね。私は「してほしい!」と思ってるけど、皆んなの「したい!」にはなってなかったのが、徐々に徐々に、皆んながやりたいことをやった結果、会社が前進してる、という感じにな りつつあるなと。良い流れになって来てるな、と思っています。」
—— そこは玉木社長のビジョンを皆さんが咀嚼して、それぞれに自分の想いや考えを重ね合わせて活動出来るようになって来ているということですかね。
玉木「道のりは一日にしては成らないけれど、以前よりはほんとにああだこうだ言わなくても、勝手にやってくれる人が増えてきてるから、これからも愉しみですね。」
—— はい。
玉木「もちろん私も何か閃いたら言うし、やりたいことがあったらやろうとは思うけど、皆んながそうなって来てるな~、もっともっとそうなってくれたら良いな~って。」
—— 個々の主体的な動きがtamaki niime全体をどんどんと活性化させてゆく、そんな動きが軌道に乗った感がありますね。
玉木「2022年は、西脇のお隣の多可町との取り組みも増えそうよ。工務店さんに伺って、多可町のヒノキスゴイやん!ってなって。「嶋」でヒノキ材を売ろうかと。ついに、「衣・ 食・住」の「住」も、多可町産のヒノキを扱うところから広げられるかもしれない。」
—— 「嶋」でこれから始まる布屋の展開にしても、前回の「niime百科」で宮崎さんも言ってましたけど、ここにはオモシロイ布がたくさんあって宝庫だと。それって、お客様だったり、外部の人にとってもそうだと思うんです。
玉木「そうよ、絶対そう。」
—— この布でこんなの創りたい!という妄想が湧き上がるような…。tamaki niimeの布を、例えば海外のアーティストからの発注を受けて素材として使ってもらうことも考えられますよね。
玉木「布の面白さをアーティストさんに追求してもらったり。織機一台そんなニーズのために空けてますってすれば、こっちに来ていただいて創作どうぞ!って対応も全然可能だし。お互い刺激し合えるから良いような気がするんだけどな。今後そんなことが出来たら 良いかも。」
—— う~ん…ほんとそうですよね…。
玉木「色々やることあるね。2022年も忙しくなるね。愉しみ愉しみ。」
書き人越川誠司
Happy New Year, everyone! Thank you for continuing your support of ‘Encyclopedia of niime’ this year, 2022.
〈 continued from New Year’s Eve, A Year End Version 〉
- Tamaki
- Staring in 2022, ‘tamaki niime Shima’ will have its Grand Opening.
—— Yes, it will finally open in February. Is it all right to openly say so here?
- Tamaki
- Yeah, let’s just say it. We decided that it would open on February 23rd.
—— Wow! It’s on February 23rd!
- Tamaki
- The 23rd is supposed to be a full-fortune day on the Buddist calendar. But I am thinking of opening on the 22nd because 2-22-2022 arraigned with all of the 2s sounds good.
—— Wow, nice arranging all those 2s.
- Tamaki
- I definitely think ‘Shima’ is the key in 2022. I visualize connecting with unconnected points we had to work with ‘Shima’ in the centre.
—— The newborn ‘Shima’ can be the centre to connect many products, events, and people.
- Tamaki
- Yeah, it functions as the entrance of ‘niime village’. The shop used to be downtown in Nishiwaki, but the Shop & Lab has moved to this side of Kako river. I was thinking this side and that side were separated.
—— You though it was the other side…
- Tamaki
- Like… oh, that side is downtown area. (laugh) But it’s important to connect both points because things don’t work well in being so disconnected. After we had moved from the centre area of the city, the city government built a new office, and the shops around the Banshu-ori museums increased. It looks more exciting, so we want to connect and promote the growth of Nishiwaki.
—— The new shop ‘Shima’ is placed along National Route 175, where it more easily attracts people’s attention.
- Tamaki
- That’s right, that’s right. It’s a huge advantage that we could put the shop’s sign close to the city office, the main entrance for the city. I hope we can send our messages from there to the people who don’t know us yet.
—— I see. I understand what your aim for opening ‘tamaki niime Shima’ is.
- Tamaki
- To make the Machida store a better one, that’s one of our purposes we open ‘Shima’ store. It is the model shop that experts who know fabrics sell, and teach people about them. I want to apply it to the Machida store and make a system. I want to build up the system suggesting more exciting things. We need some more effort to sell fabrics online. As well, we will be working hard in 2022.
—— So you start off having experiments in Shima, right?
- Tamaki
- I think of changes at Shima more than Machida, getting a more extensive fabric section, and organizing an online selling system.
—— I am looking forward to it.
- Tamaki
- Talking about the company as a whole, since last June, we worked on internal branding, digging down into the meaning of the words: “mission” and “vision”, and we did well on discussing how each team should be. We still need to make some effort to take it to actual action in the future, though.
—— You discussed in teams, and each group had an ‘action plan’, right?
- Tamaki
- Until now, each individual plays their role without close relationships in the company, so we discussed more of ‘the philosophical core’ and how we should be. Having such discussions, I think the feeling of fellowships got stronger. Of course, we still need more time to get into matters, but we made a big difference with our efforts over the last six months.
—— I joined in your discussion on an action plan. You were sticking to the ‘tamaki niime’ mission of Adjusting Distortion of the Earth. Having a vision of ‘niime village creation’ and deciding your action guidelines under the theme of ‘Enjoy all of your day’, you made the foundation of practising ‘action plans’, which are detailed actions according to those words. I got the impression that each team’s efforts made sense.
- Tamaki
- Speaking out to verbalize our thoughts, we are activated and head for the directions we want.
—— Previously, you had a directional measure for activities as ‘tamaki niime’ or ‘the earth’. You made it more apparent to solve problems by discussing and thinking with each team.
- Tamaki
- I guess everyone was inspired, even though we still don’t know how to do it when it comes to doing it in reality.
—— You mean the exact details.
- Tamaki
- Everyone still wonders what ‘niime village’ is all about, which is the main idea. We don’t have to define it, but no one can verbalize it yet.
—— It’s ok for everyone to explain it differently. But I hope each one translates it with their explanation.
- Tamaki
- Yeah, exchanging ideas with each other to do this, such things or giving ideal visions of niime village…
—— They would have more discussions.
- Tamaki
- They would come to see different visions and talk more about projects. We may work towards more details in 2022 as a team or as individuals.
—— Such discussions would become very fun.
- Tamaki
- It would be the time to exchange ideas in front of a blank drawing. That would be so exciting. I heard the staff of *Asahikawa Zoo in Hokkaido gathered drawings.
*It is a zoo in Asahikawa City, Hokkaido, in northernmost Japan. About 30 years ago, in the Early Heisei Era, the number of visitors to the zoo decreased, so they recreated the zoo with unique ideas. Such exhibitions bring out the animals’ natural abilities, becoming a trendy tourist spot with rugged environments.
- Tamaki
- They had everyone write down their wishes, or it would be interesting if there were such a zoo and made each one come true, that’s why they are so popular now.
- Sakai
- Yeah.
—— It would motivate staff to work. It could be more personal to everyone.
- Tamaki
- It would be so fun if everyone brings ideas and do it actually. So, I want to have a lot of time to do it. It would be fun to decide what to do.
- Sakai
- Yeah.
—— Thinking of our ‘niime village’, we will discuss and draw pictures. We will be more excited in the year 2022. After this New Year interview, I will interview Mr Yamashita, a new project leader, and Ms Mio Fujita for the next Encyclopedia of ‘niime’.
- Tamaki
- I wonder if it’s time to have a younger generation take over.
—— I wonder if you want to depend on them in 2022.
- Tamaki
- …When was it? Since we’ve been here for five years. Before that when we opened Shop & Lab in Ueno? Which is about eight years ago…
—— When you started up your business in Ueno, so it was about 7 or 8 years ago?
- Tamaki
- We were hiring more workers then. At that time, I didn’t want to say that I made the products myself because ‘tamaki niime’ was not just about me. So in answering for the interviews, I asked them not to write that I wove myself.
—— Did you discuss it with Mr Sakai?
- Tamaki
- Yeah, I did. I told him that I was not a personal creator but promoted to create as a team member. However, it didn’t actually work.
—— What do you mean?
- Tamaki
- For example, when TV crews came for interviews, they wanted me to wave or answer with my opinions. They used to ask me like that.
—— They intended to focus on you, Ms Tamaki. It was a few years after you invented the shawls.
- Tamaki
- Yes. I also decided to do things with the staff because I absolutely couldn’t do it by myself.
—— It was the dawn of a new era for ‘tamaki niime’ when you started creating with your staff.
- Tamaki
- After moving here, I haven’t done it alone. Instead, we are doing it together. At that time, I dreamt of telling everyone that ‘tamaki niime’ is made by all of us working together as ourselves.
—— I see.
- Tamaki
- Of course, it didn’t work like that when we started Shop & Lab. Many things were still difficult. Our staff grew a little by little, day by day, and each team developed its own personality.
—— I see.
- Tamaki
- Although one day I felt everyone started standing on their own feet, and another time, they acted without thinking about other teams, which were unsuitable behaviours. We have come a long way with such problems and are now welcome in 2022. I finally feel that ‘tamaki niime’ became one.
- Sakai
- I feel so too.
—— Looking back at the history of Encyclopedia of ‘niime’, I could feel Ms Tamaki’s irritation from your words.
- Tamaki
- I wondered why we couldn’t make it right.
—— However, you changed after the pandemic.
- Tamaki
- After all, what changed? It was me.
—— You did? Not other people?
- Tamaki
- I changed.
—— …
- Tamaki
- I was paranoid, wondering why people were not doing. Without reflecting on myself, I was demanding others to do. Because of the pandemic, I realized that I was the one who couldn’t do it. (laugh)
- Sakai
- Yeah.
- Tamaki
- I am thankful for that.
—— Is that your reflection as your position as a leader?
- Tamaki
- Sakai explained that the leaders could handle everything.
- Sakai
- Yeah.
- Tamaki
- Everything from colours to the company’s scale can be handled by the leader’s quality and their desires for a company.
—— Hmmm.
- Tamaki
- So I have to grow up. Instead of forcing to bring up the younger staff, I have to climb up first and pull others up to go forward. Otherwise, we can’t go up together.
—— You climb up on the steps and make space for the people who come after you, right?
- Tamaki
- I am not supposed to teach them, but I need to climb up first. In that meaning, focusing on improving myself, I need no longer be upset watching over my staff. As a result, we are so busy that everyone works hard to accomplish their jobs. Team leaders can now dig deeper into the work that needs to be done…so the core matter was in me.
—— That would be related to the discussion: ‘depend on someone’, as Mr Ryuta Fujimoto talked about during our interview. So weaving will go from Ms Tamaki to the next, then the next, which is the cycle we create.
- Tamaki
- Without a link to the next generation, we can’t increase the work that we can do now. We want to add new things so that the work will increase.
—— Hmm.
- Tamaki
- Linking and adding new things, we need to increase new staff simultaneously. We can’t help but be so busy, but it means we are moving forward like rivers constantly streaming, which shouldn’t stop. Right?
—— If it stops, water stagnates.
- Tamaki
- Not to make it stagnate, we make current. So we challenge many things, hoping to continue to grow.
- Sakai
- Yeah.
—— At some point, you have changed your way, not urging staff into action.
- Tamaki
- That’s right. I am not urging them. They are doing it on their own.
In 2021, ‘tamaki niime’ won a Good Design Award evaluation for the group work effort for this district products cycling. These are one-item products reviewing the value of Banshu-ori, a traditional industry in this region, and cotton cultivation with manufacturing products. According to Ms Tamaki, it wasn’t her intention to apply for the award, but her staff’s suggestion.
- Tamaki
- I don’t care about what others think of me very much, though Mr Fujimoto told me he wanted to apply for this award. Mr Fujimoto and Mr Kubo prepared everything to get all the documents and presentation records.
—— I see.
- Tamaki
- I was so glad that their efforts worked out.
—— They are the ones, Mr Fujimoto in Public Relations and Mr Kubo in Visual Effects, who are in charge of sending information.
- Tamaki
- Yes. They are working hard through trial and error to make people understand ‘tamaki niime’. Even though they are inside the company, they observe from an objective point of view to explain our company’s charms and get into them. With their efforts, we could realize our values. I am so happy that they provided our message well, which has been more complicated than expected.
—— Your staff go forward making an effort to explain the true character of the ‘tamaki niime’ brand to the world, which is excellent…
- Tamaki
- That’s right. I felt such a movement had emerged this past year.
—— Your staff observed and realized what ‘tamaki niime’ is, which triggered these messages to the world.
- Tamaki
- I realized that helping people understand has accumulated through this effort.
—— I think you made efforts to tell society about your daily steps, which are linked to ‘niime village’.
- Tamaki
- In that sense, many people have various values, and I wanted to tell you that I am not the only person who makes products. Comparing the hard days where my wishes didn’t come true, the things keep going by themselves without me now.
—— That’s amazing.
- Tamaki
- I am so so happy…I can always play. (laugh)
—— You can focus on making your own fun. (laugh)
- Tamaki
- Initially, it looks like I forced my staff to work on what I wanted to do, but they were not willing to do it. However, after I had them go ahead with what they wanted to do, the company moved forward. So I think we are getting on an excellent current.
—— Your staff understood Ms Tamaki’s visions and thoughts and overlapped their ideas with each of her ideas, and they began to work forward.
- Tamaki
- We cannot reach the goal in a day, but more staff work independently without asking. I am looking forward to seeing more of their growth.
—— I see.
- Tamaki
- I tell them if I become inspired and would do the things I want to do, but most of all, I am so happy that my staff are getting like that, wishing them to become like that more.
—— Your individual staff’s initiatives will activate a whole activity of ‘tamaki niime’. It looks like the movement is on track.
- Tamaki
- We will have more business with Taka town next to Nishiwaki City in 2022. I went to a construction shop and heard that the Japanese Cypress in Taka town is incredible. And I am thinking to sell Cypress lumber in the Shima store. We may finally be able to handle ‘living’ items out of clothing, food, living things, starting with Cypress of Taka products.
—— Now, at Shima, just as Ms Miyazaki mentioned in the last Encyclopedia of ‘niime’, they have a wealth of so many exciting fabrics. I think customers or even people outside would love them.
- Tamaki
- Absolutely.
—— Some fabrics would inspire you to make something. For example, we have orders from foreign artists who can use ‘tamaki niime’ materials.
- Tamaki
- We may be able to help artists to pursue the joys of fabric. It would be possible for us to set up a loom for those who want to weave to create by themselves. We may inspire each other. It would be good if we could do such things in future.
—— Hmmm, that would be nice.
- Tamaki
- We have so much to do. We’ll get busy again in 2022. I am so excited.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.