niime 百科
Encyclopedia of niime
niimeゆく年くる年 2022-2023
<くる年編>
2023 新春“ポンコツ談義”〈前半〉—— 研ぎ澄ます。
niime: The Years End and a New Beginning in 2022-2023
<a new beginning version>
2023 New year ‘shooting the breeze’ <part 1> — boost sensitivity
<くる年編>
2023 新春“ポンコツ談義”〈前半〉—— 研ぎ澄ます。
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2023 New year ‘shooting the breeze’ <part 1> — boost sensitivity
2023 . 01 . 01
新年明けましておめでとうございます。
本年も「niime百科」をよろしくお願いいたします。
玉木と酒井による新春トークセッション。
一年前、2022年は「自然と交わる」宣言をした玉木。
オオカミと秋田犬の血を引くしんとスタンダード・プードルのジジ、白ヤギのあらちゃんと黒ヤギのまあちゃん…動物たちが増えてきてスタッフと交わり、tamaki niimeはまたもや新たなフェーズに突入しつつある。
玉木が動物たちとの共生を通じて見据える今後のヴィジョンとは?
酒井が熱っぽく語る、一生懸命に毎日を生きる上での「ポンコツの極意」とは?
tamaki niimeの現在地を俯瞰しつつ、特異なブランドの本質を深く鋭く突く言葉の群れが、ほとばしるように玉木と酒井から溢れ出す、新春大放談!!
前後半、2回に分けてたっぷりと、お愉しみください。
玉木「去年の秋、tamaki niimeとして私と酒井が某大学に呼ばれて講演したんですけど、ほとんど酒井が喋って(笑)。愉しかったですよ。…どんなことを話しましたか?酒井くん。」
酒井「一生懸命生きることは、すべてにつながるよ、と。」
—— はい。
酒井「“一生懸命生きる”ってことは、何かを頑張る頑張らない以前の問題で。一生懸命生きることが、何かに一生懸命になることとイコールじゃないですか?一生懸命生きてないやつが、じゃあ、仕事を頑張れるかと言うと頑張れるわけないんですよ。」
—— うん…なるほど…。
酒井「一生懸命生きていれば、何事にもチカラは配分されるから。一生懸命に生きるチカラが。根本的に、一生懸命生きるってことに、もっと意識を向けた方がいい。」
—— シンプルに、“一生懸命に生きる”ということに、フォーカスするということでしょうか。
酒井「生きるってことはあたりまえじゃない。今は生きているけれども、明日はいないかもしれない。だから、今をしっかり生きなさい、という話をしたんです。」
玉木「そう学生さんにお話してね。ウチもスタッフが自ら動き出してくれてるから、今から愉しみですよ。『まいにちぜんぶたのしむ』ラジオ(※)ってゆう、柳がスタッフにインタビューするtamaki niimeのラジオ番組も始まって。」
—— それは柳さんが自ら手を挙げて、ラジオやりたいです!と。
玉木「いやもう勝手に始めてたのよ。なぁ?」
酒井「柳が勝手に始めてた。」
玉木「実はラジオやってるんですよぉ〜とか皆んなに言い始めて。」
(※)音楽配信サービス「Spotify」で聴ける『まいにちぜんぶたのしむ』。「まくチーム」の柳凌介がナビゲーターを務め、tamaki niimeを紹介するポッドキャスト番組は、玉木も知らないところで11月半ばから動き出していた。
玉木「やれやれ!と急かしてはいたんですよ、昔から。ラジオやりたいみたいなことをポロッと言ってたこともあって、“やったらエエねん〜!”ぐらいに言ってたし。どんどん人に教えてもらってやっていき、と。」
—— どんどん表現すれば、と。
玉木「現代人あるあるでしょ?悩めば悩むほど尻込みしちゃって出来なくなるから。でも、ふとしたきっかけで動き始めたから。よかった、と思って。」
—— 「まくチーム」や「クリエイターチーム」にインタビューした時もよい意味で、好き勝手やってます、的な振り切った姿勢を感じてましたけど、年々スタッフの皆さんの力量も上がってやりたいことができる環境も整ってきて。その後ろには玉木さん流の仕掛けがあるのかなと。
玉木「…ある程度失敗するくらいまでは放置しないと、自覚しないんですよね。その、『覚悟』みたいなもの。」
—— はい。
玉木「去年一年は…しんとジジが来たことが私の中ではすごく大きくて。動物との生活をより探求したいという想いが強くなってきたから。」
—— 一年前に、2022年の抱負として「自然と交わりたい」「動物さんを増やしたい」と。
玉木「言ってたでしょ?」
—— で、酒井さんからは、「今年は“研ぎ澄ます”やな。」と。
玉木「そこは目標全部クリアですよ。北海道までムツゴロウさん(※1)にも会いに行って。パンク町田さん(※2)にも会って。」
(※1)本名:畑正憲。1972年、北海道に「動物王国」を建国する。動物たちとの心温まる交流をエッセイに描き、TVシリーズ『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』でも知られる。現在は40年前に移り住んだ北海道・中標津の大自然の中にあるログハウスで暮らしている。(公式サイト他より)
(※2)昆虫から爬虫類、鳥類、猛獣といったありとあらゆる生物を扱える動物の専門家であり、動物作家。野生動物の生態を探るため世界中に探索へ行った経験を持ち、3000種以上の飼育技術と治療を習得。オールラウンドな犬種を扱うことができる犬の訓練士でもある。(公式サイトより)
玉木「昨年2月にしんちゃんが生まれて、ほしい!!ってなって。で、3月末にやってきて、半月後にはジジもやってきた。私は毎日2匹と散歩して…子育てしてる感覚でしょ。」
酒井「しんは14.5%くらいオオカミなんですよ。でも、その血が入ってるだけで習性が犬とは違うよな。」
玉木「すごい広い範囲の縄張りの管理が出来ちゃうオオカミのDNAを合わせ持ってる秋田犬と、抜群に賢いヨーロッパのスタンダード・プードルがどんな犬になってゆくのか?を、毎日観察する愉しみができてる。」
—— 洋の東西の賢い犬がどんな風に成長してゆくか。
玉木「ウチで家畜を飼い始めた最初が羊で、動物たちから色んなことを学びたいと思ってたんだけど、そこに柳くんが乗ってきて、ヤギを飼いたいと言い出してくれたから、おう、やれやれ!って言って。皆んなそれぞれが動物たちと共に過ごすことでどんな変化が生まれるかな…という“実験”だったんですよ。」
—— 人間だけじゃなくて、動物たちも含めた共生のあり方を目指しているというか。
玉木「うん!赤ちゃんを社内に連れてくるというのも、同じ役割だと思っていて。ムラで新しく授かった子どもを皆んなで面倒みるっていう習慣ってあったと思うんですけど、それが全然無くなっちゃって、会社に子どもを連れてきちゃいけない、こども園に預けなくちゃいけない、みたいな…分断。」
—— そうですね…分断。
玉木「背負ってくればいいじゃない、という。皆んなが助け合って面倒みたら良いじゃないと思うから。」
—— それこそコミュニティというか、「niime村」的なあり方ですよね。
玉木「吉田田タカシさんの『トーキョーコーヒー』や『チロル堂』の活動だったり、井上まゆみさんとか藤原ひろのぶさんとか、今まで「お話会」に来てくれた人たちも、皆んなそれぞれもがきながら、なにか出来るんじゃないかと動いている。その姿を学ばせてもらいながら、tamaki niimeで出来ることはなんだろうか?っていうのを、実体験を共にして実現させてゆくのに、リーダーから話を振らせて皆んなを動かすというというやり方だけはやめたいなと思って。なんとか、自分たちからやりたいことを見つけ出して、」
—— はい。
玉木「それで実際やってみて、失敗して、それでも悔しいからチャレンジしてゆくっていう、失敗を恐れずに愉しめる集団を育てたいなという想いで去年一年間は観てきたんですけどね。」
—— 失敗を恐れず、というのは勇気が要りますよね。
玉木「やっぱり、本能的に刷り込まれちゃってるから、失敗を恐れるように。」
酒井「うん。」
玉木「だから、いかにそのネジを外すか?ってゆうのがね。そこは酒井とふたりでずっと、どうゆう言葉掛けをして、何を伝えることで出来るか?と考えてる。」
酒井「僕なんて失敗しかしてないですからね。」
玉木「そうですよ、失敗続きの身ですよ。」
酒井「親が言うところの“王道”から外れるということは、その分叱られるしバッシングとか外的な圧力がかかるし、リスクを伴うじゃないですか。僕は失敗とリスクの連続やったんで。」
—— …そうだったんですね。
酒井「失敗を積み重ねて小さな成功を得てを繰り返してきたんで。まだまだそれも終わりじゃないし現在進行形やし。じゃあまた次と。思うと同時に即行動、の人間やから。」
—— そこは一般的に推奨されるようなこのコースを行けば…という道じゃなくて、あえてイバラの道を行くというか。
酒井「決意してイバラの道を行こうとしたわけじゃなくて、僕が選んだのは結果的にそっちの道だったという。」
—— 覚悟とかそんなんじゃなくて。
玉木「“ニオイ”よ。鼻を利かせて興味がある方に走って行ったら崖だった、みたいな、そんな感じ(笑)。」
酒井「そうそうそう。」
玉木「そんな人生だね。」
酒井「皆んなね、『崖』やと思ってるでしょう?普通に考えたら落ちる、そう思うでしょう?でも、一歩踏み出したら、実は目に見えない地面がそこにはあった、みたいなイメージなんスよね。」
—— …。
玉木「あ、立てた!みたいな?」
酒井「そうそう。ビジネスってきっとそうで。」
玉木「勝手に思い込んじゃってるから。」
酒井「『マトリックス』の世界がまさにそうで、自分がイメージすれば飛べるし。色んなことが…」
玉木「変えられるんだね。」
酒井「皆んな先入観で決めつけてしまうんですよ。ここから先は壁で登れない、とか。いやいや、登れない壁なら周ろうやと。もしかしたらこれくらいの低い壁かもしれない。色々と考え方によっては乗り超えられるわけで。」
—— そこが「常識を疑え」というところですね。
酒井「そう!」
玉木「出来ないと決めつけることがどうしても多いな。」
酒井「もしも巨大な壁やとしても、ベルリンの壁が壊されたように、道具持ってきて、はつったらいいやん。」
玉木「コツコツと?」
酒井「うん。それは日々の積み重ねやと思うし。だから始めに言った生きることってそうゆうことやなって思うんですよ。生きることに一生懸命なやつは、なんにでも一生懸命やろなと。」
—— 酒井さんって、真ッサラな状態から一生懸命ですよね。
玉木「なにもなくてもね。」
酒井「なにかあるからそれで火がつくって、おかしくないスか?その火って、なにかを達成してしまったら消える、ってことやから。」
—— モチベーションだったりとか。
酒井「そう。僕はなにもなくても、自分が愉しくてやりたくて歩んできただけで。進みたくて進んで来たし。これからも進みたいから進み続けるだけなんで。結果それになにかがオプションとして付いてきたとしても、それは別に取り立てて大したことじゃないんで。」
—— “おまけ”的な。
酒井「うん。でも終わりは確実にあって。例えば僕が一年後にいなくなるとしても、それまで一生懸命に走り続けられれば僕はいいんですよ。やり切りましたということなら、それが1年だとしても10年であっても良いし。一日一日、瞬間瞬間の積み重ねというか、相乗だから。」
—— なるほど…。
酒井「だって、今日収穫せなあかんもんを、一年後に回さないでしょう?どうせなら新鮮なうちに届けたい、食べてもらいたいってなるじゃないですか。置いといたら腐っちゃうじゃないですか。」
玉木「枯れちゃう…。うん。」
酒井「だいたい皆んな、新鮮なものがそのまま一年後にもあると思ってるんですよ。だからダラダラするし。今この瞬間に決めないと…今この瞬間に食べないと美味しくないショートケーキが一年後にも美味しいと思い込んでるんですよ。絶対、いま食べた方が美味しいのに。」
—— う〜ん…。
酒井「僕はtamaki niimeを広めたいから、その想いに忠実に動くし。『必死』って言葉って、すごいなって思うんですよ、必ず死ぬって。必ず死ぬということがわかっていて動き続けるということが僕は『必死』やと思ってるから。死ぬ間際にお前は“爪あと”残したのかと訊かれて、残した!と言えたらそれが僕は成功やと思うから。それはなにも、億万長者になるとかそういうことじゃなくて。」
—— そこは尺度ではないわけですね。
酒井「ないっスね。全然。自分がどうあるかを決めたら、それを貫くこと。」
—— 得たものがあったとしても脇に置いといて、またお腹を空かせておくみたいな。
酒井「そう。そうなれば常にハングリーな状態でいられるんですよ。満足しないから。それはどん欲に何かを欲し続けるということではなくて。」
—— こう、貯め込む、というんじゃなくて。
酒井「おのれの私腹を肥やすんじゃなくて。これから発展したり誰かに継承してゆくために、色んなものが遺っていって。」
—— う〜ん…。。
酒井「“爪あと”を残すってことは、後から来た人が、その“爪あと”に気づくってことだから。これはなんやろう?と。」
—— シグナルみたいな。
酒井「そう!“爪あと”を見つけて、それを新たに進化させてくれれば、それが僕は継承やと思ってるから。」
—— “爪あと”からイマジネーションを広げて…
酒井「さっき言った美味しいショートケーキを分かち合うとして、例えば10分割したって100分割したって1万分割したって、ほんの断片の美味しさから、元のケーキを上回る何かを創造するヤツはいるし。」
—— …そうですね。
酒井「ケーキを半分あげたとしても、そこからそれ以下のものしか生み出せない人もいるだろうし。」
—— ほんのケーキのカケラを十二分に味わって、それが刺激になって、すごく発想が膨らんだりインスピレーション受け取ったりとか。
酒井「そうそう、そんな小さなカケラを存分に味わえるって、相当五感が発達してないと、ってことだから。」
—— それって大事ですよね。ほんと“研ぎ澄ます”ですよね。
酒井「だから、昔の『見て盗め』って、スゴいことやと思うんですよ。…」
〈後半に続く〉
次回、酒井の奔放でありながら本質を掴んで離さないトークはどんどんと展開し、新たな名言「ポンコツの極意」へと。
玉木の“研ぎ澄まされた”感性が導いた動物とのリアルな日々がもたらすものとは?
「ファッションブランド」を軽やかに超える、新たなtamaki niimeのブランド定義も飛び出す〈後半〉も、どうぞお愉しみに!!
書き人越川誠司
Happy New Year.
Thank you for your continued support of the ‘Encyclopedia of niime’ this year.
We have a new year’s spring talk with Ms Tamaki and Mr Sakai.
A year ago, Tamaki announced ‘communication with nature’ in 2022.
‘tamaki niime’ is about to welcome a new phase in having more animals: Shin, a mixture of an Akita and a wolf, Jiji, standard poodle, Ara, a white goat, and Maa, a black goat that are interacting with the staff.
What’s Tamaki’s future life vision for living (together) with animals?
What’s Sakai’s ‘Secret of a clunker’ that Sakai speaks passionately about: living your best every day?
From a bird’s eye view of the present ‘tamaki niime’, Ms Tamaki and Mr Sakai speak words overflowing, which stick to the brand’s essence. This is the new year’s extensive discussion!!
Please enjoy their talk divided into part 1 and part 2.
Tamaki: In fall last year, Sakai and I were invited to talk at a university, and Sakai did most of the talking. (laugh) It was fun. Sakai, what did you talk about?
Sakai: Living your best life will affect everything.
—— I see.
Tamaki: Living your best life is a fundamental attitude whether you work hard or not. Doing your best in life equals working hard for something, right? People who are not trying to do their best life can’t work hard for their job.
—— I see. I understand.
Sakai: If you try to do your best, your energy goes to anything you engage in. Basically, you should focus on doing your best.
—— You mean simply, we should focus on ‘doing our best’.
Sakai: We should not take it for granted in life. We are living today, but we may not live tomorrow. That’s why we have to treasure to live for the now. That’s what I talked about.
Tamaki: After his talk to the students, our staff was motivated to work by their own will. Now we are looking forward to it. The ‘tamaki niime’ radio program, ‘Enjoy All, Every Day’, has started, and Yanagi interviews our staff.
—— Did Mr Yanagi ask you to start this program?
Tamaki: No, he just volunteered himself to start it, right?
Sakai: Yanagi started doing it on his own.
Tamaki: He was telling everyone that he has started a radio show.
* There’s the program ‘Enjoy All, Every Day’ on ‘Spotify’ via its music distribution service. Ryosuke Yanagi of the Maku team is the host of the podcast. He has been introducing ‘tamaki niime’ since the middle of last November when even Ms Tamaki didn’t know about it.
Tamaki: I pushed him to do it a long time ago. Because he told me he wanted to do a radio show, I said, “why don’t you do it? Why don’t you have someone teach you and go for it?”
—— You advised him to go for it.
Tamaki: Such a tendency happens to modern people that they shrink away the more they worry about it, the more they can’t do. But he started it with a little hope. I was so happy.
—— When interviewing the ‘Maku team’ and ‘Creator team’, I had a good feeling about them from their decisive attitudes that they were doing whatever they wanted to do on their own. Year after year, they improved themselves and got a better environment to achieve their goals. I wonder if there must have been tricks of Ms Tamaki behind it.
Tamaki: …They wouldn’t get to realize themselves if I didn’t let them go on their own until they make some mistakes.
—— I see.
Tamaki: Last year, Shin and Jiji came. That was a big thing. Because I have a greater desire to seek life with animals.
—— A year ago, as a resolution of 2022, you said, ‘I want to communicate with nature’ and ‘I want to keep more animals’.
Tamaki: I said that, right?
—— Mr Sakai said, “this year’s goal should be ‘boost sensitivity'”.
Tamaki: I cleared all these goals. I went to see Mr Mutsugoro (*1) in Hokkaido and also saw Mr Panku Machida(*2).
(*1) Official Name: Masanori Hata. He built up ‘Animal Kingdom’ in Hokkaido in 1972 and wrote his essay about positive interaction with animals and its TV show ‘Mutsugoro and his fun friends’ broadcast. He moved to Hokkaido 40 years ago, and now he lives in a log house in nature near Nakashibetsu Town, Hokkaido. (from the official website and others)
(*2) He is an animal writer and expert who can handle fierce beasts, birds, insects, reptiles, and has experience exploring all around the world to know the ecology of wild animals. He knows more than 3000 kinds of breeding techniques and treatments. He is also a dog trainer able to handle all manner of dogs. (from the official site)
Tamaki: Last year, Shin was born, and I wanted him! So, we got him at the end of March, and six months later, we got Jiji, too. So, I walk with these two dogs every day, feeling like raising kids.
Sakai: Shin has 14.5% wolf blood; that’s why he has different traits from dogs.
Tamaki: I look forward to watching them every day to see how the Akita dog with wolf DNA that can control vast territory and a very smart European standard poodle will grow.
—— How East and West intelligent dogs are going to grow?
Tamaki: Our first animal was sheep, and when we were thinking of learning a lot from animals, Mr Yanagi came over asking us to keep goats, and we were all excited to agree with him. Our experiment was to see how we make changes by living with animals.
—— Not only living with humans, but you are trying to find a way to live with animals.
Tamaki: Yeah, bringing your baby to a workplace is the same idea. It used to be common practice in villages where newborn babies were cared for by everybody, but it’s not practiced anymore; you can’t bring your children to workplaces. Instead, you have to send them to preschool. It is separation.
—— It is undoubtedly separation.
Tamaki: I think they could come to work carrying your baby on their back. We can help each other to take care.
—— That’s why community exists. It’s the way of ‘niime village’.
Tamaki: The activities of Takashi Yoshidada, of ‘Tokyo Coffee’ and ‘penny-candy store TYROLDO’, or Mayumi Inoue, Hironobu Fujiwara, and everyone who came for ‘Story Telling’, they are all trying to do something with difficulties. Learning from them, what can ‘tamaki niime’ do? Making it come true with real experiences, I don’t want to lead only some to get them to work. I want everyone to find something that they want to do.
—— I see.
Tamaki: So we actually tried but failed. Frustrating ourselves, we will keep challenging ourselves. We tried to create a fun group last year without being afraid of making mistakes.
—— It takes courage not to be afraid of making mistakes.
Tamaki: Our bodies instinctively fear failure.
Sakai: Yeah.
Tamaki: So how could we relieve their tension? Sakai and I have been thinking about how we should talk and what to say about supporting them.
Sakai: All I did was make mistakes.
Tamaki: You’re right. We have been making mistakes constantly.
Sakai: I was scolded by my parents because I got off from ‘the right ways’ of my parents’ expectations and was pressured outside with complaints. I continuously failed and took risks, though.
—— Oh, that was so hard.
Sakai: I have repeatedly been making mistakes and getting little successes. I still keep doing it, though. I am the type of person to get started for the next step as soon as I get an idea.
—— It’s not the regular course that people usually recommend, but you instead choose to take a road of thorns, right?
Sakai: I was not trying to take a road of thorns, but the one I chose was hard.
—— You were not prepared for it.
Tamaki: That was the ‘sense of smell’. It looks like this; with your sense of smell, when you run towards the one you are interested in, what you reached was a cliff. (laugh)
Sakai: That’s right.
Tamaki: His life looks like this.
Sakai: Usually, you imagine that a cliff is dangerous, that you would fall, but once you take a step, there’s the ground where it’s hardly seen. That’s the image of what happened to us.
—— …
Tamaki: Oh, I could stand there! Right?
Sakai: That’s right. That’s how business is.
Tamaki: You convinced yourself beforehand.
Sakai: The world of The Matrix is just like that. You can even fly if you can imagine it. Many things could be…
Tamaki: … could be possible.
Sakai: You make up your mind with your preconceptions. You can’t climb up the walls from here. You can go around if you can’t climb up the wall. You can overcome it with different way of thinking.
—— That’s ‘doubt your common sense’, right?
Sakai: That’s right!
Tamaki: There are too many things you make up your mind that you can’t do.
Sakai: If it’s a massive wall, bring your tools and cut them down just like the Berlin Wall was destroyed.
Tamaki: Little by little?
Sakai: Yeah, it could be done with everyday effort. So that’s what I mentioned previously, living by doing your best. The people who live doing their best can work hard in whatever they do.
—— Mr Sakai, you can work hard from scratch.
Tamaki: He does work hard even though there’s nothing.
Sakai: It’s unsuitable if you want to work hard because there’s no reason. But, conversely, you don’t want to do it after you achieve it.
—— It may be caused by motivation.
Sakai: Right. Without having anything particular, I have just kept doing it because I like doing it and will be doing it, too, in the future. If, as a result, other things come up, they are manageable.
—— It’s just extras.
Sakai: Yeah. But the end will surely come. If I were gone after a year, I am fine if I am able to keep doing everything until then. If I could get as much done as I can, it doesn’t matter if it’s a year or ten years. It’s essential to have daily or moment efforts that will accumulate our work. They will bring synergy effects.
—— I see.
Sakai: Because we don’t harvest after a year for the things you must do today, right? Because you want to send them while they are fresh and enjoy eating them. If you keep them, they will go bad.
Tamaki: Yeah, they will go bad.
Sakai: Mostly, people believe fresh products can stay fresh even a year later. That’s why they take their time. We need to decide at this moment. You believe in keeping the deliciousness of sponge cakes even after a year, even though they are only sound now. It’s absolutely best to eat now.
—— I see.
Sakai: I want to spread ‘tamaki niime’; that’s why I am faithfully working hard. The word ‘desperately’ means a lot. In kanji, it means ‘surely die’ literally. I keep working even understanding that because I desperately want to work. Before dying, if they ask me if I leave my footprints for later generations and could say ‘yes’, I have done well in my life. It doesn’t mean that I am a millionaire or anything like that.
—— You can’t measure it.
Sakai: Not at all. Once you decide what you want, follow through.
—— Even if you could accomplish some points, place them aside and still keep being hungry for more.
Sakai: Right. So you keep being hungry, not being satisfied with what you accomplish. It doesn’t mean that you stay greedy for something.
—— You don’t try storing.
Sakai: You don’t store to satisfy yourself. But you try to leave something for future development or inherit from later generations.
—— I see.
Sakai: Leaving your footprints means someone later notices them and wonders what they are.
—— They are like marks.
Sakai: That’s right. They can find ‘footprints’, and I hope they improve them. That would be succession.
—— They could extend their imagination from your ‘footprints’.
Sakai: Sharing a beautiful shortcake I mentioned, for example, even though you divide into 1/10, 1/100, or 1/10000, there must be a person who creates a much more excellent product than the original.
—— …I see.
Sakai: Even if we give half of a cake, there may be a person who cannot create a much worthier cake.
—— Tasting a tiny bit of cake that stimulates senses, you may be inspired or receive inspiration.
Sakai: That’s right. You have to have five good senses to taste such small pieces of cake.
—— That’s very important, right? Boosting sensitivity.
Sakai: So I think ‘Watch and Steal’ back in time is an excellent method ….
< continued to the second part >
Next time, being wild but grabbing the essence of truth, Sakai’s talk unfolds further, introducing his new quote of ‘Secret of a clunker’.
What is given by Tamaki’s daily life with Animals which was inspired by her ‘boosted sensitivity’?
Please look forward to the second part, going beyond ‘fashion brand’ and having a new fashion definition of ‘tamaki niime’.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.