niime 百科
Encyclopedia of niime
透明性と、niime的組織論。
Transparency, and niime's organizational belief
2019 . 08 . 15
包み隠さないモノづくり。
tamaki niimeの揺るぎないポリシーのひとつだ。それはガラス張りでLabを見せ、ガイド付きで内部を公開する姿勢に留まらず、tamaki niimeとしての組織の在り方そのものが、オープンで風通し良く、そしてあたかも流れる水のように、刻々と変化しながら一箇所に留まらない姿・カタチを志向していることが玉木と酒井の話しぶりから伝わってくる。
今回は透明性を重要視する2人による、“ niime的組織論”をお届けする。
酒井「よく“オープンソース”って言われてますけど、僕らはもっともっとそうなっていかなきゃいけない。会社の組織や取り組みをよりオープンにしていかないとリアルとのズレが生じてしまうから。」
玉木「そのギャップが一番イヤやね。」
― ネット社会が進んで行き情報過多になるほど等身大でリアルな姿の価値が高まっていくというか。ヴァーチャルなものが幅を利かすほど、企業姿勢として包み隠さず正直であることがより重要になっていくのかもしれませんね。
酒井「その人の・その組織の“人となり”が発信にちゃんと反映されて表面と中身の整合性を保っていないと。そこをオブラートに包んでしまったら、全てがブレてしまう。」
最初に社内で分業、チーム分けをしたのは、専門性とオールラウンドな対応力の両方を求めつつも、スタッフの資質を観ながらまずは個々の特化した部分を育てたいということだったのでしょうか。
酒井「やっぱ責任感じゃないですかね。自分がこのチームに所属しているということ、このチームを引っ張っていっているという自覚が結果責任感につながるというか。持たなければいけないというか、使命感的なね。」
― それぞれの持ち場というか、担う役割ということですね。
酒井「各チームに代表者がいて、今その代表者が集まって頻回にミーティングをしてるんですよ。そのやり取りを通じて、役割というよりは、組織間の透明性が高まればいいなと。」
玉木「今回の新しいチーム編成は、スタッフも加わって色々と考えたんですけれども、人間ってグループ分けされると支え合おうとする仲間意識が生まれるんですけど、チーム間のコミニュケーションが取りにくくなるんです。チームとチームの間に“ベルリンの壁”が生まれるの。」
― 見えないバリアみたいな?
玉木「ShopとLabの間に壁を持ちたくないと言ってガラス張りにしてるのにもかかわらず。それぞれのチームもtamaki niimeという器の中でのひとつの大きなチームだから、なんで壁ができるの?って思うんだけど、そこは人間、無意識のうちに「群れる」という本能的な部分もあって。チームごとに団結してほしい プラス、さらにチーム同士も柔軟に協力しあって欲しい。チーム間での仕事の受け渡しがスムーズに運ばないのは非常にもったいないから。チーム間もつながるためにはどうしたらいいんだろう、代表者同士が1つのチームを作って相談して何かを決めるって言う場を作ることで、おのずと情報が共有されて統制が取れるんじゃないかと思って、代表者の話し合いを毎日決まった時間にすることにしたんです。」
― 毎日というのは頻繁ですね。
玉木「それで何かトラブルがあったときには相談しあって助け合えるという風になってくる。でもそれだけじゃなくて、チームが違うと生産管理にしてもスケジュール管理にしてもそれぞれが独自にやりがちなところがあるんですけど、モノづくりというのは本来“流れ”がないといけないから、どんなふうに進めていくかも一緒に相談していく場なんです。」
播州織産地にまだ家内制工業の色が強く残っていた時代には染めから織り、生地の販売までの過程を一括してこなしているところが多かった。しかし播州織が発展していく過程において効率化を目指して産地全体としての分業化が計られていった。
tamaki niimeが目指すところは分業体制を見つめ直し、現代において全工程を自社内で円滑に行うシステムを再構築することにある。
玉木「もともと酒井と2人でやってたこと人を増やして行うようになった、だからある程度社内での分業化が進んできていた、分業したそれぞれのチームはそれぞれにモノづくりを掘り下げる事はしてるんですけど、ただヨコ連携が薄くなりがちだった。何故かと言うと隣のやってることがよくわからないから。」
― それぞれがお互いのチームの事情を知った上で協力し合うことや最終的なモノづくりの絵の共有がなされてなかった部分があったというか。
酒井「これまではそれぞれが点やったんですよね。本来はそれが線となってフローしなきゃいけないんですけど。線になって繋がり流れていけば、仮にある部門で問題が発生したとしても、次の行程で歯止めがかかりそれが解決された上で最終的にモノとしての完成度が上がる。」
玉木「モノづくりする上で皆んなでしっかり情報を共有して考えて欲しいから、「結(ゆ)う」チームをつくったの。」
―「結(ゆ)う」チームとは??
玉木「新体制で、「ね」「うむ」「えん」「わ」「よぶ」「でる」「とぶ」「だす」「まく」「くう」…。」
玉木が持ち出してきたホワイトボードに表現された組織図には、玉木と酒井も所属する「結う」チームを囲むように各チームが円状に並んでいる。
玉木「いっぱいあるでしょ?」
― tamaki niime的組織ですね…。
玉木「「ね」はモノづくりの根っこの「ね」で、「染」と「織」とで1つのチームにしてます。「縫製」と「編」案を考える人たちはモノづくり、クリエーションということで「うむ」チーム。」
酒井「デザインやな。」
玉木「「くう」がtaberoomで、「まく」が畑。2つ合わせるとチーム「実る」。」
―なるほど。
玉木「で、販売は「よぶ」が直営店。「でる」が百貨店、「とぶ」が卸し、「だす」が出荷をする・作品全てをこれらに送り出すっていうチーム。」
―なるほど、そうなんですね。
玉木「ひととの縁を結ぶ「えん」、「わ」が情報システムとかネットとか。」
酒井「紙媒体であるとか。」
玉木「こっちはモノをつくるというよりはお客様に接する・伝えていくと言う意味で、チーム「開く」。」
― それらの中心にチーム「結う」があるわけですね。
玉木「全員が入ると大勢過ぎて訳が分かんなくなっちゃうから、それぞれのチームの選抜が「結う」に入る。でここで集めた情報をそれぞれのチームに持ち帰って共有してもらうという仕組みを創った。どういうモノづくりをしていくかデザインとか広報とかをどうしていくかは「結う」で相談して決めて現場にも降ろしてもらって生産に活かしていく、と。じゃあ、各チームとしてのアイデアや創りたいデザインっていうのは代表者が「結う」チームに持って上がるという。」
― 各チーム名が漢字の言葉じゃなくてひらがなになってますね。
玉木「なんで今回ひらがなにしたかと言うと、日本のひらがなの方が、カタカナ語や漢字語を使うよりも良いなという事なんやね?」
酒井「そうなんです。」
玉木「カタカナだと角が立つ感じがあってきつくもなるんだけど、ひらがなっていうのは柔らかくて丸いから人をつなげるときに優しいカタチだし。漢字一文字も伝わるから良いとも思ったんですけど、あえて今回「うむ」とか「でる」とか「よぶ」とかチームとしてやる行動・行為をひらがなで表現してみました。」
― 漢字ではなく大和言葉というか、ひらがなで表すことで、とっつきやすく親しみやすい気がします。
玉木「先日これからは日本の文化が世界のお手本にならなきゃいけないというような内容の本を読んだんですけど、もちろん昔に中国はじめ海外からたくさんの文化が来てるわけだけど、日本の中で独特に育まれた感性だとか、しなやかさとか空気を読むとか、その辺がやっぱりこれからは大事だろうっていうのをチーム名で象徴したくて。最初皆んな「はぁ?」ってなってたんだけど、時間が経つとそれぞれ自分のチームの名前に馴染んでる(笑)。」
― 斬新でかつ、分かりやすいネーミングですね。
玉木「チームの編成は変わるしね。何かのきっかけでリーダーも変わるし。別にリーダーが偉いわけじゃないと私は思ってるし、向き・不向きもあるから。」
―「結う」チームに加わる代表者たちは必ずしも各チームリーダーと言うわけでもないんですね?
玉木「リーダーと決まってるわけではない。あえてそうしてない。基本的にはデザインを出す人、新しいモノを考える人たちが入るようにしてもらっています。「編」チームにブランドがこうあるべきというヴィジョンをよくわかっているスタッフがいるんだけど、「編」だけでその情報を共有してるというのはもったいないから、「織」や「染」の人たちとも共にディスカッションして、皆んなの意識をそのブランディングというところに持って行く、教えることが大事。そうゆう共有する・伝える場をつくると。それぞれが空いた時間に個々に勝手にやってもらうのが1番いいんだけど、やっぱりきっかけがないと時間に追われてそんなふうに話し合うという場がなかなか持てないから。特にこの「結う」チームというのは始めてからこの半年間ですごく頻繁に会議を開いて、みんなで持ち寄ったものをディスカッションしてまた持ち帰ってと言う仕組みがどんどん出来てきてるから、良くなってきてますね。」
― “niime的組織”というか、組織論というか。面白いですね。風通しが良さそうですね。
玉木「それまではそれぞれのチームで固まりがちだったのが、こんな風に改革した途端に、チーム間でよくしゃべるようになってね。すごい仲良しさんになった。そうすることで意識が変わるんだね。人間って不思議、と思って。やっぱり皆んな全てがチームなんだよ、っていう意識にするには普段の日常ではなかなかそこまで落とし込めない。目先の仕事に追われちゃうから。だから引いて俯瞰するという習慣をつけないといけないなと思うんです。」
チーム間の垣根を取っ払い、風通し良くオープンに情報を共有し、ひとつのtamaki niimeという大きなチームとしてのモノづくりやプロジェクトを滑らかに進めてゆく。そして更にその先に彼らが見据えているのは、顧客との障壁も無くしてゆくアプローチだ。
酒井「今ダイバーシティーとか透明性とかいろんなことが言われてますけど、実際、世の中って透明性もクソもない。それを可視化するというか、見える化するというところで言えば、僕らは世間一般に比べればすごいオープンだと思うんですよね。隠しもしないし、見るなら見てねという。でもこれからはもっともっとそこにより磨きをかけないと。」
玉木「極論目指してるのは、今LINE WORKSでチーム間の情報を共有してるんですけれども、何だったらそれもネット上でオープンでいいんじゃないかと。今日売り上げいくらでした、とか急な用事が出来ました早く帰らせてください、とゆうようなことすらも、隠す必要があるのか?ってゆうのを言ってるよな?。」
酒井「うん。」
― またすごい話になってきました。実際これからの時代、“共感”がいっそう大事になってくるという気がします。不確かさをはらんでいるネットの影響力が肥大する社会の中で、確かさをどうやって伝えるか・見せるかという。
玉木「そういう意味じゃ今回の「みっつ会」もそうだし、お客様とスタッフという境を無くす。もちろんそれで私たちはご飯を食べさせてもらうんだから、おもてなしの心は持ってなきゃいけないし、なあなあがいいって言ってるわけでもなく、もういっこ上のステージに上がって、同じ時間を共有する仲間として、共に愉しむ空間を創ることかな。」
酒井「組織として、より透明度が高ければ高いほど、中のことが顕在化するというか、見え易くなるじゃないですか。でも、濁れば濁るほど中って見えなくて。だからいかに透明度を上げるかって言うところに組織は執着しなあかんよな。これから。」
玉木「うん。」
酒井「それはブランド発信だけでなく、僕たち2人にとっても働くスタッフたちにとってもそうで。そこが濁れば濁るほどスタッフも迷う。透明度を上げることで結果フラットな関係構築につながるし、フラットになれば円滑に回る。重要なのはそこだと思うんですよね。」
書き人越川誠司
To create openly. That is one of the unshakable policies,’tamaki niime’ believes in. Not just showing her Lab through the glass window and guiding people around. By listening to Tamaki and Sakai’s talks, their desires and beliefs in the ‘tamaki niime’ organization have been likened an open and inviting breeze. At the same time, it is like flowing water which never stays in one place, changing its shapes and states gradually.
On this episode of the ‘niime encyclopedia’, Tamaki and Sakai will discuss “niime’s organizational belief”: and how transparency is most significant.
- Sakai
- Recently, we hear “open source” a lot. We should be more open like that. We need to open up more of the company’s organization and dedication. If we are not, it will develop into a gap.
- Tamaki
- I hate that kind of gap.
–As we have more information in our web-net society, the value of being natural and real is significant. As more and more we depend on virtual things, computer-based community, it is more than essential to put weight on being honest, telling the truth in the company’s attitude.
- Sakai
- The characteristics of a person or organization should be reflected suitably while sending out our messages. And the outside expression and the true meaning have to have consistency. If we sugarcoat it, everything could be a blur.
–The reason why you divided into teams by different jobs in the company in the first place is to grow staff individual talent for specialty and overall abilities while you are watching what they have, right?
- Sakai
- After all, it is a responsibility. Their awareness of why they belong to and lead their team would allow them to develop their trust. Or they would feel that it is the mission.
–Are you talking about each staff specialty or role?
- Sakai
- In each team, there is a leader. Leaders get together often and have meetings. I would rather have transparency between teams as they mingle together, not just doing their roles in the company.
- Tamaki
- When we are regrouping new teams, our staff also joined the consideration. By making groups, we, humans have group awareness to support each other, but it also makes them harder to communicate with other teams. “The Berlin Wall” is built up between the teams.
–Is it like an invisible barrier?
- Tamaki
- Yeah, even though we insist we should not have a barrier, and try keeping transparency between the Shop and Lab. I wonder why we still have a barrier. Each team belongs to the big circle of the ‘tamaki niime’ organization. I guess because we, humans have a habit of “gathering” unconsciously. I want each team to have a strong bond, and furthermore, each team cooperates and helps each other. It’s a shame if they cannot communicate well to deliver tasks between teams. How can we connect teams well? We made a group of leaders from each team discuss to decide matters. I think that helps to make it possible to share information and control the jobs. That’s why we decided to have those leaders’ meeting at a specific time each day.
–Every day? That’s often.
- Tamaki
- It gives them a chance to discuss and help each other when they have difficulties. And not only that, but it also provides a place to discuss together how to coop within one stream, which is necessary for creation. When different teams do different jobs individually, they have more tendencies to do in their own ways in production or schedule management.
There was a time when the household-based industry was still the mainstream in the Banshu-ori production area; they did all of the processes together, such as dying, weaving and selling cloth. But, in the process of developing Banshu-ori industry, they divided the labours to increase efficiency in all industrial areas.
What ‘tamaki niime’ aims at is to review the division system and rebuild and modernize all systems of her company to run as smoothly as possible.
- Tamaki
- Originally, I was doing it with Sakai, just two of us, and then added some staff. Then we divided some of the tasks in our company. Each divided team dug into creating as they saw fit, but there isn’t much lateral communication in the company because they didn’t know what the others were doing.
–They needed to cooperate with each other, focusing on their jobs while knowing what the other teams were doing. They were not sharing because they were working on the same product.
- Sakai
- Until that point, each team was just a dot. Originally it was supposed to be a line and flow along with it. If it becomes a line and flows well, even if there is a problem in one section, they could stop during the next process. After they could solve the problem, eventually, the creations will have a high degree of perfection.
- Tamaki
- During the process for creation, I’d like all the staff to share information and consider it, I made a “結(ゆ)う”: “Yuu (to tie)” team.
–What is the “結(ゆ)う”: “Yuu (to tie)” team?
- Tamaki
- The new system: “ね(Ne)”, “うむ(Umu)”, “えん(En)”, “わ(Wa)”, “よぶ(Yobu)”, “でる(Deru)”, “とぶ(Tobu)”, “だす(Dasu)”, “まく(Maku)”, “くう(Kuu)”…….
In the organizational chart drawn on the whiteboard, which Tamaki has brought, each circled team surrounds the “結う(Yuu)” team that Tamaki and Sakai belong.
- Tamaki
- There are so many teams, aren’t they?
It’s the tamaki niime’s organization, isn’t it?
- Tamaki
- “ね (Ne)” means the root of the creations, and it includes “染 (dying)” and “織 (weaving) to be a team. The people who think up the idea of “縫製 (sewing) “and “編 (knitting) “belong to the “うむ(Umu)” team because it means creation.
- Sakai
- It is the design team, correct?
- Tamaki
- The team “くう(Kuu)” is in the taberoom, and The team “まく(Maku)” is in the field. By combining two of them, it makes the team “実る: Minoru (Bear fruit)”.
–I see
- Tamaki
- In sales, the team “よぶ(Yobu)” is directly managed stores, the team “でる(Deru)” is the department store, and the team “とぶ(Tobu)” is wholesale. The team “だす(Dasu)” is shipment. All products go to the shipment team to ship.
–Oh, I see, that makes sense.
- Tamaki
- The team “えん(En)” is for a chance to meet people, and the team “わ(Wa)” is for the information system or web-net.
- Sakai
- Also, for paper-based.
- Tamaki
- They belong to the team “開く (Hiraku) “. Instead of creating, they open access to our customers and communicate with them.
–The team “結う(Yuu)” is placed at the center of all these teams.
- Tamaki
- ” If every one of the staff joins in, it gets too complicated. That’s why one delegate from each team joins the team “結う(Yuu)”. We made a system that the members of the team “結う(Yuu)” take the information from the “結う(Yuu)” meetings to their own teams and share it to others in their team. In the meetings of YUU, they discuss and decide what kind of creations they want, or what about designs or how they advertise. The delegates take those decisions to each team and members of each team use ideas for production. And the delegates also take up the ideas and designs which members of each team want to have the team “結う(Yuu)” to discuss in the meeting.
–Each team name is written in Japanese letters of Hiragana, not in Kanji: Chinese characters.
- Tamaki
- Why did we choose Hiragana? It’s because it is better than Katakana or Kanji.
- Sakai
- That’s right.
- Tamaki
- Japanese Writing by Katakana may give you an impression of bitterness because of the pointy shape, but the shapes of Hiragana letters are soft and round, which may help to connect from person to person. I thought using a Kanji might be good to explain the meaning, but I prefer Hiragana to express teams’ jobs and actions, such as “うむ(Umu): Creation”, “でる(Deru): Shipping”, “よぶ(Yobu): sales. “
–Using Hiragana, classical Japanese, instead of using Kanji, may make us feel friendly and comfortable.
- Tamaki
- Recently, I read the book telling us that Japanese culture has to be a good world example. I understand that many foreign cultures such as one in China brought to Japan long ago, however, I wanted to express the unique Japanese cultures born in Japan such as sensitivity, softness or sensing the atmosphere, by symbolizing team names. From now on, I think it is essential to appeal more such unique Japanese culture to the world. At first, our staff didn’t quite understand; however, after a while, they got used to it.
–Those naming are innovative and easy to understand.
- Tamaki
- The team’s organization is often changed. With some reasons, leaders can be changed. I don’t mean that the leaders are the superior staff. Some people are not cut out for leadership.
–The leaders who join the team “結う(Yuu)” are not always leaders from each team. Is that correct?
- Tamaki
- No, they are not. We dare not go that way. Basically, we let people who make designs and create new ideas join the team “結う(Yuu)”. There is a person in the team “編 (knitting)”, who knows the vision of how our brand should be. It is wasteful only to share that vision with the team “編 (knitting) “, so it is important to have “織 (weaving) and “染 (dying)” join the discussion together to make them aware and lead to the brand. We provide the opportunity for sharing and telling for everyone. It may be ideal if they could share the information in their spare time individually; however, it is hard to have the time due to their busy schedule unless we provide such. Especially the team “結う(Yuu)” has been having many meetings in six months since we have started. There come out better systems more and more that we discuss the materials of information they bring back, and then they take them to their teams. I think everything gets better.
–We could say it is “niime’s organization” or organizational belief. It is interesting. It feels like a nice breeze in the air.
- Tamaki
- Each team members used to gather as a group; however, after we have made a change like that, they chat with different members. They became so close to each other. By doing so, their awareness has changed. I was surprised at what humans can do. It is hard to reach that goal of awareness in our daily lives, so everyone knows that everyone is a team member because we are busy getting it done daily. Therefore, we need to have habits of overlooking.
By removing barriers and making each team open for sharing information, they keep forward smoothly making projects as a large team of tamaki niime. And furthermore, their goal is to remove barriers with their customers.
- Sakai
- Diversity or transparency is discussed a lot nowadays; however, in reality, there aren’t such things in society. In making it see or open, if we compare with the world in general, we are much more open. If you want to see it, go ahead! But it is not good enough yet, so we have to improve more.
- Tamaki
- Right now, we are sharing information between teams on LINE WORKS. What we are aiming for is, if speaking extremely, opening that information on the net, as well. We are discussing if we need to hide how much we made today, or let me go home early because I have an emergency? Something like that.
- Sakai
- Yeah.
–Wow! It has become an extreme talk. In reality, it will be more important to have “empathy”. How can we tell or show certainty in the society where the Internet is growing more uncertain information?
- Tamaki
- In that sense, the “Mittsu kai” takes off barriers between customers and the staff. Of course, we should have a humble attitude towards customers, because we can make our living due to them. I don’t mean that having a clear line between customers and us is right. What I want to say is, as standing over the comprehensive vision, we could make enjoyable space together as the same team of sharing the same time.
- Sakai
- In organizations, more transparency we have, more actualized, and easier we could see inside. On the contrary, if it gets muddier, it is harder to see inside. So, our organizations have to work hard on increasing transparency.
- Tamaki
- Indeed.
- Sakai
- It’s not only for outgoing our brand products but for us and all of the staff members. If it is not clear about what we are, we also get lost. By having more transparency we can have, as a result, build equal relationships, and it makes everything smooth. That’s most important.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.