niime 百科
Encyclopedia of niime
自給自足を目指して
いざという時の「駆け込み寺」でありたい。
Aspiring to self-sufficiency - We would like to be 'a safe haven' for an emergency.
いざという時の「駆け込み寺」でありたい。
2018 . 09 . 01
「いまの世の中の当たり前が当たり前じゃなくなる日が来る。」持ち前の鋭い感性で現代社会の基盤の危うさを察知した玉木は、モノづくりと平行して、自分たちを守るために、一見全てが便利にお金で解決可能に思えるシステムに寄りかからない暮らしの模索を始めていた。 玉木「東日本大震災が起こる直前か直後くらいの時に、今の当たり前を当たり前だと思っちゃいけないなと思ったんですよね。お金の価値にしてもそうだし。私たちが生まれた時代から今までは全然大きな変動が無いから、お金持ってる人は持ってるのが当たり前だし、お水は蛇口ひねったら出るのが当たり前だと思ってるからこそ、ほんとに危機感、サバイバル感が無いというか。もしもの時にすぐに死んじゃうんだろうなという想いが急に芽生えて。もちろん服づくりはしたいと思ってたし、自分が楽しいと思う事で仕事をするって事は大前提だけど、これからの世の中、何が起こるか分かんないってゆう意味で…まぁなんとかなるさ、と思ってる自分もいるんだけど、でもみんなが困った時に、「駆け込み寺」みたいになりたいっていうビジョンはずっとある。だから少なくともうちのスタッフはちゃんとこう、守りたいし飢え死にさせたくないし、今の自分たちは電気に依存しちゃってるから、それこそ電気がなくなっても何とか織れるようなモノづくりが出来る仕組みは残したいと思ってるし。だからこそ今はまだ使ってなくても、手織りの機械だったり糸づくりを手で出来るガラ紡などもしっかり集めていってるのも、これは非常事態への“備え”みたいな感じやね。」 ― なるほど、手動の古い機械が置いてあるのには、そんな意味合いもあったんですね。 玉木「いざそこから作るといっても無茶大変やから、今のうちにモノづくりの道具として備えられるものは色々と備えといて。それに伴って食べるという事も、作って食べて作ってというサイクルが一巡してる事だからこそ、自分たちで野菜を育てて自分たちで食べるというのが大事だなと思ってます。私は動物を殺せないから、動物を食べなくても生きられる環境にしなきゃと思ってるから、まずは植物をしっかりと理解して、自分で育てられるような状態を作っておかないと。それは私だけじゃなくて、スタッフ皆んなでしっかりと守れるような、それこそ一種のコミュニティにしたいと思ってますけど。」 ― 以前の話ともリンクしてくるかもしれませんが、いわゆる会社組織というよりも、もっとそういった共同体、暮らしをも含むコミュニティのような将来像を描いているという事でしょうか。 玉木「全然会社と思ってないからね(笑)。じゃあ何だと思ってるのかというと、よくわからないけど。会社っていったい何だろう?って思うじゃないですか。」 ― 問い詰めていくと…そもそも会社って?という事になりますね。 玉木「別にいつまでも私が代表でいたいと思ってるわけでもないし、代表だからエライとも思ってないし…ただ、今スゴイと言われる事が大事なんじゃなくて、いざって時に、ああ、あって良かった、と思ってもらえる存在というか。ブランド・会社自体がそういう存在でなければいけないから。「地域貢献」とか大企業であればあるほど言ってたりするし、環境に優しいとかを謳ってたりもする中で、夢を謳う事もそれが企業PRになるから大事だと思うけど、なんかもうそんな事じゃないな、みたいな。究極いざという時に、どんだけ人を助けられるかがすごい大事だろう、そのために今自分たちが出来る技術だったりやれる事をコツコツと広げていきたいかなと。私もモノづくりが好きで織物を始めたけど、今以前に比べそんなにその織物に関わっていないというのは、あの時の若い自分が、今のウチのスタッフなんだと思うから。私がそこを取っちゃったら、その若い人たちのワクワクする仕事の、そのワクワクを私が取っちゃうような気がして。」 ― その若い“新芽”が伸びてるところを… 玉木「わかる?この子たちにモノづくりの大変さも含めてだけど、新しいモノを生み出すって事を、日頃からどんどん自分が前面に立ってやってもらわない事には、私がそばにいてああだこうだと言う、横で口添えしちゃえばしちゃうほど、彼女・彼ら本人のモノづくりじゃなくて私が気にいるモノづくりみたいな感じになっちゃう。それじゃあ本人は面白くないじゃないですか?」 ― そうですね。 玉木「だから自分が何を作りたいかをほんとに掘り下げてもらうという環境にするためにも、私はもう織物の事を考えちゃいけないんだと思って。だからこそまた次の…それは私にとって今、植物なだけであって。何か自分自身もワクワクするんだけど、そこは今のtamaki niimeというコミュニティの中で欠けている部分だと思うし、それを補充される事で更にウチが充実していくと思うから。」 播州織によるモノづくりを変らぬ基盤に置きつつも、玉木にとっての、tamaki niimeとしての心地良さの追求はもはや身につけるものだけに留まらずに、ライフスタイルやコミュニティの在り方まで、トータルな生き方全般に及んでいる様子が伺える。 玉木「だから悶々と考えてるよね。…不器用だからかな?」 ― 女性特有でかつ、玉木さんならではの感受性の鋭さを感じるんですが。 玉木「種の保存みたいなところかな?危ういもんね、この世の中。かといって私平々凡々はキライなんですよ。このまま未来永劫ノンビリ出来るなっていうのはこの上なく退屈なんですよ。なんか色んなトラブルはあってほしいんですよ。それを望んでるというか(笑)。それが生きがいというか。それをクリアする事に達成感があるから。会社の中でも問題が起こればイラッとするけど、よっしゃあ!みたいな。それで奮い立たせる闘志みたいなものももちろん持ってるから。それが無くなると、退屈だなぁ暇だなぁなんかないかなぁって思っちゃうから。」 ― 心を躍らせていたいという事なんでしょうかね、ずっと。 玉木「うん、ドキドキとかトラブルとかは好き。ひとは苦手だけど、面倒くさい事も嫌いじゃないし。対ひとになればなるほど、“白黒”ではないじゃないですか、世の中は。例えば人に誤解を受けてるような場合、男の人の感覚だと面と向かってちゃんと交渉しようとなるみたいだけど、それで結果どうなるんだろうって。自分の正当性が保たれれば満足するかもしれないし、心晴れるかもしれないけど、その後相手との関係性がうまく行くかと言えば微妙だと思うんですよ、私は。そういうのが平和的解決だとは思えなくて。ゲームと違い人生はそうは行かないよね、という葛藤は常にある。もちろん自分が進んでる道は正しいと思ってるわけだけど、いつか結果的にわかってもらえれば。将来、回り回って私が死んだ頃に玉木は間違ってなかったなと誰かに言ってもらえたら、それで良しとするか、みたいなところはある。そのかわり、姑息な事をしたいとも思わないし、後ろ指指されてまで結果がほしいかと言われればそうではないけれど。」 ― tamaki niimeの企業としての成長についてはどのように考えているんでしょうか?ひたすらモノを売るというのでは駄目なんでしょうし、先ほどの話にもあった様にいざという時の備えも。その考え方というのはこれからの時代、凄く大切になってくるという気がするんです。 玉木「ただ、それをする為には稼がないといけないというのはあるから。」 ― 会社組織でありながらもコミュニティとして自活しているという自給自足体制を構築出来たら凄いでしょうね。 玉木「それが完璧に出来たとしたら、そんなに楽しいことないよね、って思う。それが理想だと思ってる。それこそ手元にお金が無くったってやって行けるという。」 ― その実現の為に稼ぐって言うのは何というか、理に敵ってると思えます。 玉木「極端に言えば誰か他の人のやってる事で出来ない事って人間無いと思うんですよね。何でも出来るけど、じゃあ何をするかがすごく大事でしょう?人生の中で自分はどこに焦点当てて何をやって行くか、決めるのはすごく大事だと思うからこそ、何を選んだかってことに意義がないと。目的もちゃんとないと。なんか、や〜めた、というわけにいかないなと思って(笑)。元々は私もそこまで考えてたわけじゃなかったからこそ自分が知りたい、自分が気持ちいいと思うモノがないから創りたいという“自分目線”から始まってるけど、もうそれでスタートしちゃった以上…人の事をどうこう考えたりしたこともあったんですよ、周りの人を幸せにするにはどうしたら良いだろう?とか。周りの人はどう思ってるんだろうとか。人に対して観察の目を向けてた時期がいっときあったんですけど、結局わからんでしょ?人の事って。」 ― わからないです。 玉木「だからもう、ほっとこ。って思って。そんなんやったら自分がこんな未来にこんな空間があって、こういうモノを売ってて、それこそウェアもあればスリッパもあるし食べものもあるし、そこでひとつのコミュニティの全てが完結するような、何かそんな場所があって、そこがこよなく落ち着くところであったら、そんな素敵な事はないと。そんな自分の理想と思える空間づくりを、ひたすら掘り下げた方が、誰もそんな馬鹿げた事考えてる人いないだろうから、結果的には面白いものになるんじゃないかと思って、今はそっちに注力してるかな。」 ― それは会社組織というところとモノづくりというところと… 玉木「どっちも含めて。農業も含めて、tamaki niimeとしては可能性としてまだまだ、ここだけに留まるのか、更に他に増やすのか、というところのヴィジョンも含めてどういう可能性があって、またどういう可能性だったらワクワクするだろうか?っていう。やっぱりお客様に不便をかけてるのも事実だと思うんですよね、今のところでは西脇市にしかないというのも。どこにあったら面白いかな?自分だったらどこだったら行きたいかな?とか。」 ― 西脇以外での展開ですか。 玉木「西脇以外で展開するならば、というところで。東日本からのお客様も来て下さるんだけど、頻度的に何度も来て頂くというのも難しいから、百貨店での販売がメインになっちゃってるっていうのは勿体ないなと思うし、より知ってもらうんだったらこんな拠点がどこか他にもあった方が面白いのかなという想像をして。」 ― shop&labが東日本のどこかに忽然と現れる可能性もあると? 玉木「面白いよね、そんなん出来たら。でもそれも出会いだからね。良い場所と出会ったりするというのも。」 ― 周りに目配りするよりも、玉木さんのごくパーソナルな嗜好や想いを突き詰めていくことで、tamaki niimeいいなと、周りの深い共感を呼び込んでいる。そういうことだと思うんです。 玉木「そうなってくれたらいいなと思ってる。」 ― 実際そうなってると思いますし。 玉木「そういえばヘンな感じだったこないだ。DMの撮影いつもしてるじゃないですか?その、自分が撮った場所で、同じ格好して撮ってるお客様がいたの。これだこれだ、みたいに。なんか恥ずかしいけど、そういう場面をまた、見れるのがほっこりするというか。あ、なんか自分がやった行動が、なんだろう、繋がってるというか。ね?楽しみにして下さるなら、それはそれで面白いかな、と思った。自分もワクワクしながら撮影もしてるからこそ、お客様もワクワクしてほしいし、またそれで次から次へと新しいことが出てきて、あ、またこんなのスタートしたんだとワクワク思って貰えるようにしなきゃいけないなというのは常に思っています。」
書き人越川誠司
“The day will come when conventional things are no longer common in the society.” Running parallel with her creation, Tamaki, who has been aware of the dangers of the foundation of modern society with her keen sensibility, has started searching for a lifestyle to protect themselves which doesn’t rely on the systems that seemed to be conveniently solvable with money.
- Tamaki
- “Just before or after the Great East Japan Earthquake, I felt like I shouldn’t take normal things as a matter of course. It’s also true for the value of money. Because nothing has changed much since I was born. The rich have money. It was just a natural thing. Since we can get water anytime when we turn on a tap, we have no crisis mentality, or I should say no survival instincts. I started thinking that we would die immediately in an emergency. Of course, I wanted to create clothing, and working with pleasure is the fundamental principle, however, who knows what will happen in the world? I have a bit feeling that everything will be fine, on the other hand, when people are in trouble, we would like to be ‘a safe haven’ for an emergency. That’s been my vision. At least I want to protect our staff and don’t want them to die from starvation. We are too dependant on electricity. What if we have no electric power? So we want to leave a mechanism that allows us to make things even if the power is lost. That’s why it’s a kind of “preparation” for emergencies, even if you’re not using it now. We’re also collecting handcrafted weaving machines and the throstle frames to make thread by hands.”
-I see. That’s why you keep old manual machines.
- Tamaki
- “It’s challenging to start from the beginning. So we should prepare various tools for creation right now. Additionally, eating is a cycle; making, eating and making. I think it is crucial to grow vegetables by ourselves and eat by ourselves. Since I cannot kill animals, I guess I should be able to live without eating animals. First of all, I have to understand the plants and create a condition that I can grow them by myself. It is not just by me, but I want to make it a kind of community that all our staff can keep.”
-It might be linked to the previous story; you have a future vision that not a so-called company organization, is it more like a community, including livelihood?
- Tamaki
- “I don’t think it is a company at all. (laugh) Well, I don’t really know what I think it is. I wonder what a company is. Don’t you think?”
– When you are asked… what is a company… in the first place? Right?
- Tamaki
- “I don’t think I want to be a representative for good. I don’t think I am a person in a high position because I am a representative. It’s not important to be called great now, but it is good to have me, ah, at the moment, for an emergency. Because the brand; the company itself has been that kind of presence to exist/be there. Large companies advocate an emphasis on ‘community-mind’ while being eco-friendly as well. I think it’s essential to promote as corporate PR to make dreams come true; however, that’s not our goal. When it comes to the ultimate need, it is vital to be able to save people, and for that purpose, I would like to expand the techniques that I can do now and more. Initially, I started weaving because I loved creation. But now, actually, I don’t get involved in it so much. It’s because I feel like the young me back then is like our current staff. I don’t want to take their work; the excitement from the younger people. “
-Where the young “new sprouts” are growing …
- Tamaki
- “Did you get it? Including the difficulty of creation, I would like them to confront and try to create something new on a routine basis. If I’m side-by-side and give them more advice, their creation will not be for their own but to make me happy. That will not make them interesting.”
– Indeed.
- Tamaki
- “I felt like I cannot think about textiles anymore so that I make an environment where they can dig into what they really want to make. That’s why now; the next … is the plant for me. Actually, I’m very excited. I think it’s because it is a missing part in our current ‘tamaki niime’ community, and by supplying it, we will be more fulfilled.”
- Tamaki
- “So I’ve been thinking so hard. … Am I awkward?”
– I feel the uniqueness of women and Tamaki’s original sensitivity.
- Tamaki
- “Like species preservation? It’s in danger in this world. However, I cannot live without particular distinction. It’s annoying for me just to sit and relax for good. I like a bit of trouble. I kind of miss it. (laugh) That’s my motivation in life. I feel good when I accomplish something. When we had a problem within our company, I’m annoyed. However, I have a sense of fighting spirit that inspires me. So if there is nothing to fight against, I get bored and start looking for something.”
– You mean that you are always looking for something that makes you get excited?
- Tamaki
- “Yeah, I like excitement and troubles. I don’t like people; however, I’d rather like something troublesome. As for people, it is not black and white in the world. For example, if there is a misunderstanding, men tend to have a face to face conversation. I wonder how it ends. They may be content if they can keep their justice. But I’m not so sure if they can maintain a good relationship afterwards. I don’t think it is a peaceful settlement. Unlike games, life is not so simple. We always have that kind of struggle. Of course, each person believes that they are going the right path. Hopefully, people understand it eventually. In the future, maybe after I pass away, I hope someone says Tamaki was right. That is good enough for me, I guess. Instead, I don’t want to resort to a cheap trick or eager to get results even if people would point at me behind my back.”
– What do you think about the growth of ‘tamaki niime’ as a company? It’s not good to keep selling the products, right? As you talked about it, the preparation for an emergency as well, I think that kind of idea will be crucial in the new era.
- Tamaki
- “Yeah, to push it through, we have to earn money.”
– It would be fantastic if you could build an efficient system as a community, even though it is a company organization at the same time.
- Tamaki
- “If we can handle this perfectly, that would be great. I think that’s the ideal. I can manage to do even if we have no money in hand.”
– Earning to realize your dream is, what should I say, making sense.
- Tamaki
- “Speaking in the extreme, it is not impossible to do something that other people can do. We can do anything, however, don’t you think it is important to choose what we do? It is important to decide what to focus on in our lives. It has to have meaning. It needs a goal as well. It is not allowed to say, “I don’t wanna do this anymore.” (laugh) At first, I didn’t think it in depth, so I started from my point of view; I wanted to know better and make something comfortable which didn’t exist. Since I’ve started that way, …actually I had a period to think about other people, to make them happy or to worry what they think about me; the time I focused on people… however, do you understand people?”
– I’m afraid not.
- Tamaki
- “So, I decided not to think about it. Instead, I’ve been concentrating on my future projects; the place I want to create, the works I sell; clothing, slippers, food, etc. I think it is wonderful to have a community where we can complete everything. That is my ideal space. Since no one has dreamed of such a ridiculous idea, it will be more interesting in the end. So I’m more focusing on it.”
– You mean company organization or creation?
- Tamaki
- “Both. Including farming, ‘tamaki niime’ has more potential; to stay only here or to expand to new places. What kind of possibilities do we have? And what will get us more excited? I think that it is also true for the customers to feel inconvenience, so far as it is only in Nishiwaki city. Where would be interesting? Where would I like to go?”
– Expanding outside of Nishiwaki?
- Tamaki
- “What if we expand into different places outside Nishiwaki? We have customers from eastern Japan; however, it is not easy for them to come so often. So we depend on department store sales, and it has become the leading sales. I think it is a waste of opportunity. I can imagine that it would be interesting to have more forefronts in different areas to let more people know.”
– Is there a possibility that the Shop & Lab will appear somewhere in eastern Japan?
- Tamaki
- “Sounds interesting. I hope so. But it also depends on an encounter. Finding a good place…”
– By focusing on your personal preferences and feelings rather than paying attention to others, I think more people will like ‘tamaki niime’ with sincere empathy.
- Tamaki
- “I hope so.”
- Actually, they already do.
- Tamaki
- “I felt fuzzy the other day. We usually have photo shootings for DM? Well, I saw a customer who was wearing exactly the same outfit (as myself) taking a picture at the exact same spot. Like, “This is it!” I was a little shy about it, but also I was happy to see it. Something I did connect to someone’s action, you know? If someone really likes it, I guess it is exciting. Since I’m excited at the shooting, I’d like the customers to get excited as well. I also would like to entertain them by starting new projects one after another. That’s what I always keep in my mind.”
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.