niime 百科
Encyclopedia of niime
スタッフ石塚×藤本、
tamaki niimeと自分たちのこれからを語る。
Ms Ishizuka × Mr Fujimoto
discuss 'tamaki niime' and their Future
tamaki niimeと自分たちのこれからを語る。
discuss 'tamaki niime' and their Future
2018 . 11 . 15
新卒で入社し、直に玉木のもとで学びながらtamaki niime独自のエッセンスを吸収しモノづくりの道に邁進して来た石塚と、他社での経験も経て、冷静に自己分析をしながらtamaki niimeの方向性を感じ取り、そこで自分の役割を見い出そうとしている藤本。
「織」チームで職場を共にするふたり。お互い真摯にモノづくりに取り組みながらも、仕事へのアプローチの相違から意見が激しくぶつかった。そして、その先には予期せぬ展開が待ち受けていた。スタッフ石塚と藤本によるトーク、続編。
石塚「目指してるところは一緒なんですよ。でもやり方が違うからすごくぶつかって…。」
藤本「おんなじことを言ってるんよね、最終的なところは。」
石塚「言ってる!」
― どちらもチームを良くしていきたいという想いがあって。
藤本「ただそのやり方の、目線の角度が違ってて。で、それぞれの想いもあるから、良くしたいんだけど一方通行じゃダメだなって考えるようにはなりました。特に、一緒のこと言ってるのにケンカするのって、アホみたいじゃないですか?」
― そうですね。でも、ディスカッションする上でのポジティブな“言い合い”なのでは?
石塚「私はここ以外に働いた経験がないから、ここでのやり方、ここで導き出した自分のやり方しか知らないんですよ。でもそれが“最短”だと思ってやってるから。藤本くんは色々経験した上の結果で話してるから。お互いもちろん納得はするんですけど、そのやり方がtamaki niimeで良いかどうかというのは…」
藤本「分かんないんですよ。」
石塚「それが世の中ではそうだからそれが良いと思ってる人と…間違いじゃないんですよ、でもそのやり方はtamaki niimeにとって違うかな?みたいな。」
― ああ…そうか。
藤本「結局、そこの、(tamaki niimeにおける)経験者が言うことっていうのは、スジが通るんですよ。後からやっぱり考えた時に、あ、なるほどそうゆう事かってゆうのが、スッと腑に落ちる事があって。」
― tamaki niime独特のメカニズムの中で。
藤本「本当に“最短”のことを、彼女は表現してくれるんですけど、それを理解するには、ディスカッションを積み重ねるのもそうだと思いますし、会社がどうゆう風に動いているのかをやっぱり知らなきゃいけないし、会社のやり方っていうのを理解した上で、でもこう思うっていう話だとスジが通るんですけど、一般論みたいな事を僕がワッと言っちゃう事に対して、それは彼女の腑に落ちないんですよね。お互い言ってることは一緒なんですけど、お互いの“理論”みたいなものがあるじゃないですか。そこをまず擦り合わせないと、先に進まないというか。」
石塚「私もそれまでは、そんなに色々と言ってくる人がいなかったので。ちょっとした簡単な話だったら、他の人とだとそれで良いやん、やってみようみたいな感じでスッと進んでゆくのに…でもそれが良いとも限らないでしょ?なので、理解したいし、理解してほしいから、お互いに言い合うから、そこで…。時間はかかりましたね、正直(笑)。でも、こんなに一緒の方向で考えてる人がいるんだ、と思って。」
― う〜ん、なるほど。その辺からですか、パートナー意識が芽生えてきた、という。
藤本「(笑)。」
石塚「(笑)。でもなんか私、歳下なんですけど遠慮なく言っちゃって、なんで言っちゃたんだろう?って考えたら、そこまで同じように何かを解決しようと思ってる人が、たぶん…感覚的にいなかったから。周りから見るとね、何ゆうとんねん?って感じだったと思うんですけど。」
― はい。
石塚「なんかそうゆう感じかな?」
藤本「(石塚の)仕事に対する姿勢とかは、スゴいなというのはずっと感じていて。で、それが変な話、それを解決するために無茶苦茶頑張ってるんですけど、報われてない気がしたんですよね。」
― 何か抱え込み過ぎみたいに…。石塚さん的にはそんな風に感じてたわけではなかったんですか?
石塚「自分では意識してないというか。全部やらなきゃ!私の学ぶ時や!ぐらいに思ってるから(笑)。」
藤本「彼女がいることですごく仕事が回るんだけど、責任も一緒に背負ってるから、何かあったら一番に言われるのも彼女だったんですよね。それがなんかペーペーの僕の目から見て、何か腑に落ちない部分が少しあって、じゃあちょっと分けていこうぜというのを言い始めて。ただ今の話の通りで、訳分かってない人間が、ワッて言っちゃうから、お前何わかっとるんや!という風になるじゃないですか。」
― (怒)みたいな(笑)。
藤本「それが何回か続いて。」
石塚「その時は、仕事の上でだったんですけど、対等にぶつかってますから。」
藤本「ひどかったね、あの時は。」
石塚「もう、ひどいひどい。」
― どれくらいの期間そういう状況で?
石塚「ほとんど今もですよ(笑)。」
― 今も…(笑)。
藤本「一番最初って、だって、3・4ヶ月目ぐらいでデカイのやったもんね。」
石塚「そうやったっけ?…すぐ忘れちゃうんですよ。」
藤本「“お前何やっとんや!”って。」
― もうその辺は遠慮ナシ、なんですよね?
石塚「全然。私は今まで、自分で全部解決して自分で納得したら済んでたんですけど、結局それって、tamaki niimeでモノづくりをしてゆく上では、その理解と解釈は私の中に留まってしまうだけだなって思って…。直接玉木にこれってこうゆう事で良いですかねと問い掛けながら、モノづくりするにしろ、ミスの原因にしろ、ひとりで解決してたんですね。」
― そうなんですね。気付かないうちに背負い込んでた部分があったのでしょうかね。
石塚「全然そんな意識は無くて。必死やったから見えてなかった。そうなった時に、横から口出すひとが現れて。私も視野が狭いから無茶腹立ってたけど、冷静に考えたら仕事って、出来ることを分散せなあかんし、頼んですぐ出来なかったらイライラもしてたんですけど、それでは人は育たんと自分で思ったり。」
― はい。
石塚「…そうゆう意味では、私もなんの壁も無く、言いたいことを言えるひとだと思ったのかな。いい意味で気を使わなくて、何か言ったらそれに対して何か返ってくる。グチグチ言うんじゃなくて、こうだああだみたいなやり取りが出来たから、なんだろう?一緒にいるのは、確かにやりやすかったかなと。感覚的に。」
― 他のひととは違うな、と。
石塚「他のひとと違って…言いたいこと言いやすかったかな(笑)。」
― そっちですか。
石塚「その分だけ向こうからも言って来ますからね。今まで他の人なら気にしなかった事とかをこっちに言って来たから、だから私も自分でこんなこと抱えてんねや、とわかったってゆうのはあったかも。」
― 自分を客観的に見つめる目線をもらえたと。藤本さん的にはどうですか、その、愛が芽生えた…という辺りは?
藤本「でも、その延長線上にあったかなと自分的には思うんですけど、多分。すごい突き詰めて仕事に取り組む姿は、見てて無茶苦茶好感が持てたんですよね。ただちょっと無理し過ぎだろっていうのは見てわかるんですよ。ひとりで抱え込んじゃってるのが見えたので、何か出来ないかな、というのはあって。で、そうゆうやり取りをやって行くと、お互いが見えてくるじゃないですか。このひとはこういうひとなんだっていうのが。いわば裸のやり取りじゃないですか?」
― ぶつかってる訳ですから。
藤本「このひとはこういうひとだというのが分かった時に、けど僕はそれがすごく素敵だなと思ったんですよね。で、たぶん私生活でもそうだし、人との関係をすごく大切にするひとで、仕事もすごく深いところまで追求してゆくタイプだし、自分が尊敬できるひとだったというのがなんかすごく大きくて。」
石塚「そのひとを尊敬するっていうのは好き嫌いじゃなくて、一緒に仕事をしていく上でもすごく大事だと思いますね。」
藤本「それをすごく感じたんで。何回かデカいケンカしてるんですけど、それでもなんか普通に話出来てるんですよね。そういうのも新鮮だったし、生活と仕事とが多分うまいことハマるんじゃないかと感じたので。そういうところで好意が生まれたんじゃないかと思います。」
― ということだそうですが。
石塚「…そうですね。」
藤本「でも(二人の間に)仕事があったというのは大きかったよね。ここで働いてることで、お互い共通の悩みがあったというか。その人のその状況じゃないとわからない悩みとかを共有出来る…」
石塚「共有して、解決出来る。」
― お互いに。二人で解決して。
藤本「そうですね。お互いこういう、ある意味“特殊な”職場にいて、その事もわかるし、わかってくれるので。」
石塚「変な話…ずっと一緒なんですよ。」
― あ、なるほど。
石塚「部署まで一緒じゃないですか。」
― それこそオン・オフが無い訳ですもんね。
石塚「家から一歩出たら今日も朝からああじゃこうじゃと。それやる意味わからん!とか(笑)。」
藤本「でもちゃんとこう、自分たちの中ではうまく出来てる気がします。」
石塚「出来てる気がしますね、すごく。」
― 家に帰るとまたモードが違うと。
石塚「ま、一回休憩します(笑)。」
― “休戦”みたいな(笑)。そこはうまく、理屈じゃなくて、お互いに出来るというか。
石塚「感覚なんでしょうね。」
藤本「ちょっと聞いて、っていうところから軽くまた始まりますけど、そういう意味では生活の会話も重要ですけど、仕事の会話が僕たちのコミュニケーションにも役立っていて、それが何か…」
石塚「私たちの中では自然というか。」
― 垣根なし、みたいなのが。
藤本「そうですね。」
石塚「だから“違和感がない”って感じ。」
― “違和感のない関係”。それ良いですね。では最後に、tamaki niimeでの今後のおふたりのビジョンを聞かせてください。
石塚「…デカい話やから言うの難しいな。もちろん玉木が目指している、tamaki niimeとしてのビジョンを皆が理解するというのもひとつだろうし、その中で、昔みたいに“見て学べ”という時代じゃないけど、教える立場の人も、学ぶ人も、お互いに意識するべきだと思うんですよ。…私は12月末から休職するので。」
― そうですか、そういう事情がありますね。
石塚「私は、私が今持ってるものを人に伝えるっていう、自分の課題があるんですよね。中間にいる人間こそがもっと成長してゆくというカタチをとっていかないと下は育たないし。トップは先にガーッと行っちゃうから(笑)、ついて行かなくちゃいけないじゃないですか。そこが足りてないという気がする。…すごく難しいな、ビジョン。」
― こんなモノづくりがしたい、とかは?
石塚「こんなモノづくりがしたい、というのは常だから。それは日常のテーマであるから。」
― ビジョンとは違うと。
石塚「そうなんですよ。冒険心も必要だし、変な言い方、お客様に媚びない攻めのモノづくりがすごい大事だと思いますけど。規模が大きくなるほど世の中に合わせがちやろうけど、そうはなりたくないし、なっちゃいけない。それが本当のtamaki niimeの姿やから、そこをナアナアにしたくないなという気持ちはすごくあります。」
藤本「それは創業当時からそうですね。」
石塚「そうやから。やっぱりtamaki niimeのモノづくりの基本というのは忘れないように、創っていきたい。普通のものつくるんやったら、別にtamaki niimeでなくてもいいやん、て思うから。」
― tamaki niimeというのはやはり“尖って”いる、私なんかもそう思います。
藤本「柔らかくて気持ちが良くってというコアな部分があるじゃないですか。だけどそこを伝え間違えていくと、モノづくりが薄まっていって…」
石塚「違うものになっていく。」
― それは創り手である社内のスタッフに伝えゆくというところですか?
藤本「中も外も。一点物というところも風合いも、伝え方を間違えると全てが変わっちゃう。僕はこの会社のモノづくりっていうのを、もっともっと深く知らないといけないし、皆んなに知ってほしいな、と思う。そこが理解された上でこの会社の発信が出来るじゃないですか。広報をやってて外の人と話す機会が多いからこそ敏感な部分があるのかもしれないんですけど、伝え方を間違えると、理解がどんどん薄まっていっちゃうと思うので。ここで働くと決めたからには、そこを自分から掘っていくとか、人に聞いてみるとか、もしくは他所の現場を見に行くとか、色んな情報の取り方をしていかないといかんのかな、と。それをやっていけば、新しい発想も入って来るし、間違いなくもっともっと濃いモノが出来るじゃないですか。でも芯はブレないから、すごく良いモノが出来てくると思うんですよね。」
― tamaki niimeというボディがあって、その脳を更に活性化させ、身体も新陳代謝させていくというような。
藤本「そこにやっぱこれスゲえなとか可愛いなとか、ワクワクとかドキドキとか感動があって、それが良いサイクルで回ってゆく事で会社は良い方向に行くんじゃないかと思うんで。そういう事かな、と。」
― tamaki niimeを自分たちなりにしっかりと考えて咀嚼し、また伝えていかなきゃならないポジションにいて、責任感や役割の重要さもヒシヒシと感じながら、仕事に取り組んでいるおふたりなんだな、という印象を受けます。
石塚「皆んなが本当に意見を言い合って、一緒に創っていくみたいな。お互い信頼を持ち合って、一緒にモノづくりをしていく。ひとりでつくってるんではないじゃないですか?“尊敬”っていうのがすごい良いキーワードだと思うんですけど、皆んなが一緒の時間を共有し合って、進んで行きたいなと思いますね。」
藤本「会社としても、全員がレベルアップを求められているというか、それぞれの役割として、もうワンステップ上に行かないといけない時期に来てるんじゃないかとすごく感じます。今の自分がこなしている範囲内のことに満足するんじゃなく。例えば僕が機械のメンテナンスをもうワンステップ出来るようになるだけでも、全然変わって来るんですよね。今の話じゃないですけど、ひとりでやってたことがふたりで出来るようになったら、今までそれをやってた人が違うことにも取り組めるようになるから。さっきの僕たちのケンカの話も近いところがあって、石塚さんが重責を感じながらやってるその仕事をひとつでも僕が担えるように成長出来れば、彼女としては余裕が生まれて別の動きが出来るわけじゃないですか。そうなれば仕事自体がすごく回転するというのを考えた時に、現状維持に留まらずに皆んなが今の仕事をもうワンステップ向上させて、新しい仕事が出来る範囲を広げることだと思うんですよ。」
石塚「個人のレベルアップが会社全体のレベルアップに繋がるんですよね。」
藤本「自分の展望としては、会社を上手く回したいって考えた時に、社員がどんどん増えている今、これまでいた人たちが一段上に上がるってことが重要だと思います。そうしないと新しい人たちも前に進めない。なので自分個人のスキルアップが今の目標だし、そうすることで「織」チームとして一段レベルが上がるし、会社全体としても面白くなると。」
石塚「「織」チームとして視野が広がりますね。」
藤本「個々のスキルを上げていけば、もっともっと面白いモノが出来ると思います。僕たちふたりとも、もっともっとこの会社を世に広めていきたいし、知ってほしいと思っているから。」
石塚「だって、自分がこんだけ面白いと思って入った会社・ブランドがあるってことを、もっと皆んなに知ってもらえたら良いなと思うんです。」
今後を見据えながらtamaki niimeのエッセンスをきちんと伝えてゆく、そして会社全体の中で自分をしっかりと位置づけ、個人のスキルを上げていく。そんな目下の課題から会社の将来像に想いを巡らせることまでが自然と繋がっている様子が、ふたりの“地に足の付いた”実直な話しぶりから伺えた。
藤本「真面目なインタビューになりましたね。」
石塚「この人真面目で話が長いんですよ。」
― 真面目なところが良いと思います。
藤本「話が長くなりますね。」
石塚「なかなか、こうしたらいいんだっていう答えにたどり着くまでがすごい長い。」
― 手さぐりなのがまた良いのではないかと。
石塚「手さぐりにもほどがある。(笑)」
仕事のやり方を巡って遠慮のない主張の応酬をし“素”をぶつけ合った結果結ばれ、公私ともにパートナーとなった石塚と藤本。今、ふたりの間には新しい生命が育まれている。スタッフ同士の吉事に「“初孫”だね。」と玉木も喜びを隠さない。
tamaki niimeのDNAを継承しながらこれからも成長してゆくふたりの未来に幸あれ。
書き人越川誠司
Ms Ishizuka, who entered the company as a fresh graduate, learned directly under Tamaki, has been absorbing the unique essence of tamaki niime, and has been working hard to be a ingenious artisan day by day. Mr Fujimoto, who has working experience with other textile companies and calmly self-analyses, sensing the direction of tamaki niime, and searching for his role there.
The two of them work together on the “Weave team.” Both have worked on creation with a sincere attitude and have argued with each other because of the different approaches towards work. And beyond that, an incredible story awaited … A sequel to the discussion by Ishizuka x Fujimoto.
- Ishizuka
- We both have the same goal in mind. We just had a different approach. That is why we had significant conflicts…
- Fujimoto
- Both of us were saying the same thing as a conclusion, right?
- Ishizuka
- Yes, we were!
—— You both seem passionate about making the team better.
- Fujimoto
- I guess we just view the way we achieve from different angles. We both have ambitions as well. So, we learned that it does not work to force only one direction. Mostly, we are speaking about the same thing and arguing. That is kind of foolish, isn’t it?
—— That’s true. But, it seems the conflicts are positive ones, aren’t they?
- Ishizuka
- I just don’t have any experience working with other companies, so I only know how I learned here. I believe that is the “most efficient” way. Mr Fujimoto speaks about his experiences. Of course, we both understand the others way. But, I guess that understanding the way it is and whether it is the best one for tamaki niime is difficult …
- Fujimoto
- Nobody knows.
- Ishizuka
- It generally works, so it is good. That idea is not wrong. But, I feel the way is not suited best to tamaki niime. Something like that.
—— Well, I see.
- Fujimoto
- All in all, what the one with experience says (in tamaki niime) makes sense. When I think about it later, I see what she was saying, which makes sense. When I think about it later, I see what she was saying, and that all makes sense.
—— Inside the unique mechanism of tamaki niime.
- Fujimoto
- She conveys them to me as quickly as possible. However, to understand, it probably requires repeated discussions. I need to know how our company is running and the theory the company runs a business with. That knowledge probably could help me understand what she was thinking. I should say I know but I think this way. But I tend to share all my general theories in a single breath, which does not make sense to her. We both say the same things, but we both have our views, as you know. So we must find a happy medium to move on.
- Ishizuka
- Until then, no one was explaining like that. If those were quick talks, I could have said that’s good, let’s do that. With other people, it’s not always a good thing, right? So, I want to understand and want him to understand. That is why… it took time, honestly. (laugh) But, well, it seems that there is someone who thinks in the same direction as I do.
—— I see why. So, from that point, you started being aware of the potential partnership
- Fujimoto
- (laugh)
- Ishizuka
- (laugh) Even though I was younger than him, I was not shy about saying all those things. If I think back why I said that, I guess I did not have anyone, I guess, that was trying to solve it. If anyone heard our discussion, they would probably think what are you talking about.
—— Yes.
- Ishizuka
- Well, something like that. Maybe?
- Fujimoto
- The attitude (of Ishizuka) towards the work has been amazing. So, I felt that she was rewarded as much compared to the hard work she put in to solve it.
—— It sounds like you were overwhelmed… Didn’t you feel like that, Ms Ishizuka?
- Ishizuka
- I wasn’t aware of that. I just thought I gotta do everything! This is a great chance to learn! That’s what I was thinking. (laugh)
- Fujimoto
- She made it work so well, but she was the first to be blamed because she took all the responsibilities. That didn’t make sense to me when I watched as a newcomer. So, I started speaking up and suggested to share the work that she had. As you can imagine, most anyone would react like, what do you know? You don’t know anything!
—— Like, ‘grrrr’. (laugh)
- Fujimoto
- We had it a handful of times.
- Ishizuka
- We had confrontations, equally, not senior vs subordinates. It was at work.
- Fujimoto
- They were bad ones back then.
- Ishizuka
- They were horrible.
—— How long were you in a confrontation?
- Ishizuka
- We are still like that. (laugh)
—— Oh, you are still… (laugh)
- Fujimoto
- The first one was when I started working here for 3 or 4 months. It was not a small one.
- Ishizuka
- Was it so? I forget things quickly.
- Fujimoto
- Yes, we did. Hey, what on earth are you doing?
—— You seem to have no hesitation saying that, do you?
- Ishizuka
- Not at all. I have been solving everything by myself. And if I was convinced by myself, I signed off on them as solved. However, I realized that by working with tamaki niime, understanding and interpretation would have only stayed within me. Either asking directly to Ms Tamaki whether my knowledge is OK or not about my work, or the cause of the errors, I was solving them by myself.
—— I see. You might have been putting pressure on yourself without noticing.
- Ishizuka
- That was not on my mind at all. I was working too hard to see. Therefore, when I was overwhelmed, a person happened to appear and butt in my business. I was narrow minded, and fed up with it. But when I calmly thought about it, I guess that I needed to delegate tasks. Of course, I got irritated when the tasks delegated were not finished quickly, but I noticed that I did not give the team chances to grow.
—— I see.
- Ishizuka
- …I seem to think of him as a person I can say anything to without hesitation. In a good way, I did not need to be too sensitive about what I said, and if I say something, he will respond back to me. It was not like nagging each other, but exchanging ideas back and forth, so it was very comfortable working together. I sensed it.
—— You sensed that he is different from others.
- Ishizuka
- I can say anything I want to say…unlike anyone else. (laugh)
—— Oh, I thought you meant he is someone special.
- Ishizuka
- He tells me anything he wants to say, as well. He told me things that others did not care about much, so he made me notice that I had unnoticeable issues and tasks on my hands.
—— It seems that he let you objectively look at yourself. What do you think, Mr Fujimoto? I mean, when did you first have feelings for her?
- Fujimoto
- I guess I was an extension of the way I observed her, maybe. I liked the way she devoted her passion for working. But, it was easy to see she was pushing herself too hard. Obviously, she was overwhelmed with too much on her hands, so it made me want to help her. You know that when people have interactions over and over, personalities are slowly revealed. Like, who is this person really? It is like unguarded interactions.
—— Because we kept running into each other.
- Fujimoto
- When I found out what this person was like, I thought it was very attractive. Then, I felt that she was probably the same outside of work and would cherish relationships with others. She is the type who pursues work very profoundly, and most of all, she was the one I can respect.
- Ishizuka
- I think it is essential to respect the one you work with rather than to be likeable or not.
- Fujimoto
- I felt that strongly. We had big fights a handful of times, but we still could talk to each other. That was new to me. I sensed that we could do well in both personal and work life. I think that was how we were feeling towards each other.
—— That is how, as your buddy says.
- Ishizuka
- …Yes.
- Fujimoto
- Anyhow, it was important that we shared the same work between us…while working together, we both had the same concerns. We can share the problems and issues that can not be grasped if not in the same situation.
- Ishizuka
- We can share them. We can solve them.
—— With each other. Solving them together.
- Fujimoto
- Yes. We are in a kind of “unique” workplace, and we understand it, and each other.
- Ishizuka
- It might be strange…but we are together. Anytime, anywhere.
—— Oh, I see.
- Ishizuka
- The same department at work, as well.
—— It means that there is no “on” or “off”.
- Ishizuka
- Once we step out of the home, that should, would, could be this way or the other way…blah blah blah…from the bird-singing-early-morning. Like, I can’t believe you are doing the absurd things! (laugh)
- Fujimoto
- But I feel like we’re doing well within ourselves.
- Ishizuka
- I feel like we’re doing well, I mean, very well.
—— You mean that when you get home, your ‘mode’ is different, correct?
- Ishizuka
- Well, I take a break first thing. (laugh)
—— It’s like, “ceasefire”. (laugh) You both seem to handle it well, not logically, but naturally.
- Ishizuka
- Probably, intuitively.
- Fujimoto
- I start the little story with “Hey, listen.” Well, of course, the conversation in our routine daily life is essential. However, the discussion we have at work helps to make our communication better. That is something…
- Ishizuka
- That is something natural within us, probably.
—— It’s something like no borders.
- Fujimoto
- That’s it.
- Ishizuka
- So, it is like we feel “comfortable”.
—— The “comfortable relationship”. That is nice. Well, to conclude, would you mind telling us both of your future visions at tamaki niime?
- Ishizuka
- …The subject is too big to say. Of course, which Ms Tamaki is aspiring for, one thing is that all of us understand the vision of tamaki niime. It might be old school but “learning by watching”, I think we all, as a trainer or student, should consider doing that because I will be on leave from the end of December.
—— Well, there are such circumstances.
- Ishizuka
- I have my mission to pass down what I have now. I think that newer workers can’t grow unless the person in the middle grows. Our people at the top go farther without looking back (laugh), so we must keep up with them. I think that is the missing part. My vision is… tough to say.
—— How about something you want to do in this kind of creation?
- Ishizuka
- I always have that in mind, wanting to do this. That is our daily theme.
—— Would you mean that it is different from your vision?
- Ishizuka
- That is right. I think that we must have an adventurous spirit, and it might be strange word choices, but I believe that we need a challenging attitude, not just being the customers’ pet. Companies tend to fit what the public needs and wants, but I don’t want us to be, and I think we should not be that way. I believe that is the authentic style of tamaki niime, and I sincerely do not want to ruin it.
- Fujimoto
- We haven’t changed since the founding.
- Ishizuka
- That is why. I want to continue creation without forgetting the foundation of tamaki niime. I think that if we create ordinary things, it wouldn’t be tamaki niime.
—— Even I agree that tamaki niime is truly “eccentric”.
- Fujimoto
- Soft and comfy, you know, we have these core philosophies. But if we don’t pass it down correctly, our creation could become diluted.
- Ishizuka
- It could become a different thing over time.
—— You mean, passing it down to your company’s successors, correct?
- Fujimoto
- I mean, both internally and externally. One of a kind and texture, all could be changed if miscommunicated. I need to have a deeper understanding of our company’s creation, and also I wish everyone to be aware of it. With the basics, we can deliver our message. As I do public relations and have many chances to speak to people outside the company, I might be sensitive about it, but I believe that the comprehension could be watered down if I miscommunicate. Since I started here, I thought I need to dig in, ask questions, visit other companies, observe, and discover how to collect information. If I keep doing that, I will be inspired, and greater creation will happen. But we have a strong core, and I believe a better result will come to life.
—— It is as if, there is a being named tamaki niime, which further activates the brain and energizes the body.
- Fujimoto
- Also, those emotions such as “awesome”, “cute” and “wow” and “ba-dump ba-dump” give them energy, and I think that the company will go in a right direction by going in this cycle. Just my understanding.
—— While you are in positions that require you to digest the information you receive, pass it on to others; you must feel the responsibilities and importance of your roles, it seems that you are working hard on yourselves.
- Ishizuka
- All of us speak their opinions and create together. Trusting and making creation together. Not creating alone, right? The word, “respect”, is a perfect keyword, to me, I want all of us to share the time and keep continuing what we are doing.
- Fujimoto
- I have a strong feeling that all of us, including the company itself, seem to be required to climb to the next stage, and it is time that each of us steps up in the roles. Not being satisfied and staying in your comfort zone. For example, I believe that if I can gain machine maintenance skills with just one more step, the little things can improve things a lot. I don’t say we have to do this now, but possibly, there is a task only one person understands. If one more person gains that knowledge and can help, the person who is in charge of the task can have a chance to try other things. Similar to the confrontation we mentioned, if I improve my skills and support tasks that Ms Ishizuka is in charge, and is pressured by, she will have time to create a better workflow. If that is possible, our workflow will probably roll more efficiently. So, we all should not be stuck in one place but work to improve our skills. Each of us could expand their craft on a broader area.
- Ishizuka
- Yes, improving the level of individuals leads to enhancing the status of the entire company.
- Fujimoto
- As to my outlook, when wanting to run the company well, while the number of employees is increasing now, existing members must climb one step further. Without that, newer workers can’t move forward. Therefore, improving my skills is my current goal, and by doing that, I think our “Weave team” will be able to go to the next stage, and it will probably make an exciting change in our company as a whole.
- Ishizuka
- The “Weave team” will acquire a broader view, possibly.
- Fujimoto
- I also think if each of us improves our skill, more interesting creations will be coming out. Both of us want to spread out the news about our company and be widely known.
- Ishizuka
- Because this company and brand fascinated me so much, I joined. I wish everyone out there to know.
—— With a far-sight, they were properly conveying the essence of tamaki niime, knowing their position firmly within the company as well as improving their skills. From the immediately required tasks to a corporate vision in mind, their firm and honest discussion reflected their characteristics.
- Fujimoto
- It turned out to be a serious interview, right.
- Ishizuka
- This man is serious, and he is a long-winded talker.
—— I think that the serious part is good of him.
- Fujimoto
- I can’t cut it short.
- Ishizuka
- It takes a very long time to get to the answer, simply put.
—— I think that is good not knowing everything.
- Ishizuka
- Not knowing too much. (laugh)
Ms Ishizuka and Mr Fujimoto became partners both at work and at home by repeatedly exchanging honest discussions about the best work methods. Now, they are about to welcome a new family member. Ms Tamaki is pleased about their new family and proclaims, “she or he will be our first grandkid.” I wish them to inherit tamaki niime’s DNA and wish them every success in their future endeavours.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.