niime 百科
Encyclopedia of niime
藤田美緒に訊く、イベントの新たな可能性「てんてん」
Asking Mio Fujita about new possibilities of events 'TenTen'.
2021 . 05 . 23
「でるチーム」として、tamaki niimeの催事・イベント企画を担う藤田美緒。
それまで販売業務未経験ながら、ショールが世に出た初期の頃から百貨店での催しで売り場に立ち、全国津々浦々までtamaki niimeの作品を広めるべく飛び回っていた彼女。昨年来のコロナ禍と自社のOnline Shopの登場と急成長を受けて、催事のあり方そのものを熟考することとなった。
tamaki niimeの世界観を余すところなく表現し伝える売り場を外でどうやって創り上げるか?試行錯誤の末に見えてきたイベントのこれからの方向性と可能性を今回、たっぷりと語ってもらった。
藤田「最初の頃、百貨店の売り場に立ってた時は、全くtamaki niimeをご存知ない方ばかりで。でも、ショールを少し触ってちょっと巻いてみたら、皆さんすごく表情が変わって。こんなにテンション上がってお買い物して下さるんだ!と、自分もすごくワクワクしてたんですよ。」
春夏・秋冬と、シーズンごとに百貨店での催事を行う中、関西の売り場では「播州織」という言葉が関心を惹くフックともなったが、地方へ赴くと播州も兵庫もピンとこないという人が圧倒的に多かった。そんな状況でtamaki niimeの魅力を伝える、イチからアプローチする愉しみを感じていた。
藤田「それがクセになって、どんどんとまだ行ったことのない地域を探していったところがありますね。1回目はなかなかシンドくても、春夏と秋冬、年に2回行くごとに、目の前がパッと開けるようなタイミングがどこかであって。“来た!”みたいな(笑)。」
― ブレイクのタイミングがあったと。
藤田「まったくの新規のお客様が初めてウチの作品をご覧になる時に、先ず色柄ですごく個性の強いモノに感じられるというのはあるようで、初めて行った土地では黒やグレーなどシックな色のモノをお買い求めになる傾向があるな…と感じてたら、回を重ねるごとに、皆さん明るい色を欲するようになられてゆく。そこは地域性は関係ないんだなと思いましたね。」
― 面白いですね。
藤田「ウチの作品を知ってゆき、身につけ始めると、あ、ちょっと明るめのを着てみようかな、もうちょっと、…せっかくだからこれくらい行ってみる??みたいな、そんな“魔法”にかかっちゃうのかなと(笑)。」
― だんだんと“冒険”してみたくなるというか、何か自分の殻を破りたくなる、というか。
藤田「なんかやっぱり、“色”って元気になるじゃないですか?」
― そうですよね。
藤田「それを身につけていることでパッと元気になる。せっかくだったら元気になる色を着ようかな、とかね。」
― うんうん。
藤田「そう思ってもらえるきっかけをつくれているなら、それは嬉しいことだし、面白いなって本当に思いますね。地域柄とかでは全然なくって、皆さんに愉しんでいただける可能性が、どこへ行っても秘められている。」
― なるほど。そこもtamaki niimeの“作品力”というか、コアな部分ですね。
コロナ以降、催しの回数を制限せざるを得なくなったことと、ネット上で圧倒的な物量と多彩な切り口で一点モノ作品を展開する自社Online Shopの登場。それによって、具体的に催事・イベントの企画はこの一年でどのように変化したのだろうか?
藤田「以前は百貨店であるとか、週に3件・4件の催事を同時進行でずっとやってたり、作品を観ていただく機会を少しでも増やす・新しいお客様に知っていただくということに必死で取り組んでいたわけですが、今は数は減らしても、一件一件にしっかりと作品を投入してそれで魅せる、しっかりと販売員の人数も確保し意識も共有した上で意味を持たせたイベントをやるという様に変わりましたね。」
ひとつは「tamaki niime×趣佳「てんてん」(2021春夏展)」。長年付き合いが深い大阪のセレクトショップ「趣佳」にて、この3月27日から4月4日にかけて開催されたイベントだ。
藤田「これまで卸先さんのショップでの展示は作品だけ送って後はおまかせしていたのを、初めて「てんてん」と名付けた企画展を催したんです。」
tamaki niimeの新しい販売のカタチ「てんてん」は、西脇の直営店の雰囲気を専用のtamaki niimeワゴンに載せて全国を巡回しようという試みで、その土地土地のお店と愉しい時間と空間を創り出そうというもの。
藤田「企画展の「展・てん」と全国を転々と回る「転・てん」の意味を掛け合わせて「てんてん」。今回、基本的には趣佳さんによるセレクトと展示になるんですけど、店内全部をウチのモノにしていただいて。」
― 全部!すごいですね。なんかお店ジャックしたみたいな?
藤田「はい。そんな感じでさせていただいたので、私たちとしてはもう、必死に…ありがたいことに趣佳さんにとってもウチにとっても新規のお客様にも来ていただきましたし、喜んでくださって秋もやりましょうと。それが一番嬉しかったし、私たちも無茶愉しかったんですよ(笑)。」
― その愉しさとは?
藤田「ウチのLabのスタッフがかわるがわるお店に伺わせていただいて。お客様もそうだし、趣佳のスタッフさんとも交流することができた。私たちに一番欠けてたのは卸先さんとしっかりと交流するというところで。もちろんこちらに来られた時に担当者は打ち合わせもするしLab案内もするけれど、スタッフ皆がじっくりお話しするわけじゃないですか?」
― ええ。
藤田「それが今回、ウチのスタッフが何日かに分けて順番に行くことで、趣佳さんのスタッフの方とも色々話が出来て、接客させてもらうという面白さがあって、すごい皆んなテンションが上がって帰って来て。」
― Labの皆さんが。
藤田「趣佳さん側としても、モノづくりしているウチのスタッフの話をリアルに色々聴けて、そういう意味でも面白かった、って言ってくださってて…趣佳さんのお店をベースにしつつ、ウチらしい演出もさせてもらい、良いイベントになったかなと。お客様を更に巻き込みつつ、そんなイベントを継続してやっていけたら。」
― 直営店以外の実店舗で、tamaki niimeの様々な作品を余すところなく紹介出来たというのもあるわけですよね。
藤田「そうですね。全部のアイテムを出す必要はないのかなとも思っていて。でもメインの、ご要望があるだろうなという作品はほぼほぼ揃ってるという。」
― 卸先であるショップさんとのコラボレーションによって空間を創りあげてゆく醍醐味もあると。
藤田「はい。そうです。」
― それは愉しいですよね。
卸先とのしっかりとした関係性の上に、コラボで企画展を催した3月に次いで、4月には東京・青山の複合文化施設「スパイラルSPIRAL」の1階入り口横にあるスペース「Showcase」でのイベントも実施した。ここでの開催は昨年8月に引き続いて4回目となる。
藤田「好き勝手にやらせてもらえるスペース。学生さんが卒業制作作品を展示したりもする場所なので、若い子も多い。パッと直ぐには購入に繋がらなくても、興味を持って観てくれる。ブランドとして関心を惹いて、ちょっと調べてみようか、とか、何かの機会にあの時の…と思ってもらえる、印象に残るイベントになればと。」
今回はLabスタッフの山下とともに藤田美が会場に常駐し、会場のガラス面にはカラフルなtamaki niimeの作品の3D写真をシールにして浮遊するように散りばめ、貼り付けた。
藤田「もともと新しいリーフレット用に撮った写真なんですけど、久保君のアイデアでこれをスパイラルで使ったら面白いと言ってて。山下さんにもどんなディスプレイが良いですかねと訊いて、主にふたりに相談しつつ出来上がった空間ですね。ウチのLINEで配信している動画も流しました。」
― 反応はどうでしたか?
藤田「私も期間内はずっと売り場にいたんですが、東京での催事自体減らしている中で久しぶりの機会ということで、以前からの顧客様もたくさんお越しくださって。SNSの写真や動画での告知などで、あ、明るい色がたくさん揃ってるイベントだ!という印象を持って来てくださったり。この「色の空間」を愉しんでいただけたのかなと。あとは表参道にお住まいの方がお散歩中に立ち寄られたり、20代・30代の若い方も色に惹かれて入って来られたり。新規のお客様がショールに魅せられてお買い求めくださったことにも、すごく手応えを感じました。」
― シックな作品よりもカラフルな打ち出しで…
藤田「シックなアイテムもたくさん置いてて、もちろんそちらも動いてるんですよ。でも、最終的に購入されるのがシックなモノであっても、ウチの魅力としてはやっぱり、あ、色がたくさん揃ってる!ってゆうのは、お客様のテンションが上がる見せ方なのかなとは思いましたね。」
― なるほど。バラエティ豊かに、点数的にも数を置いて。スパイラルのイベントについては今後も継続して開催してゆく予定ですか?
藤田「この秋冬も。建物の入り口は待ち合わせ場所としても使われているので、そこに向けても色を発信してます。待ち時間に観ていただくように(笑)。」
― そこは戦略的に(笑)。
藤田「自分たちらしい企画イベントの打ち出しをした上で、それを観て面白いなと感じて入ってきていただける新規のお客様をしっかりとつかんで行きたいってゆうのが今後の方向性ではありますね。」
― tamaki niimeのコアなところを見せながら新規のお客様を獲得してゆくと。
藤田「tamaki niimeとしての新しい見せ方というか、今まで関心がなかった人たちにも、イベントをやることで興味を持ってもらえる、ウチを知りたいと思ってもらえるようなものにしたいと思うんです。」
その他にも新たなイベントのアイデアは様々に湧き出てきている。地方の、いわゆる商業施設・売り場ではない場所での展開も計画中だ。
藤田「ショップでは全然なくても、面白い場所があれば行くよ!ってゆう。従来の商業施設とはまた違ったところへウチのスタッフも出張してイベントを開催する、そんな場所を今後探していこうかなと思ってるんですよ。」
― それは空きスペースだったり、例えばギャラリーを借りるとか…
藤田「そうそう。なんなら空き家でも良いんですよ。お客様から、ウチのまちに来てほしい、こんな面白い建物があるんだけど来てくれないかな、とか。そこがウチの企画と合えば出向くのも面白いかなと思ってるんですけどね。」
― お客様からのリクエストに応えて。建物に合わせて。それも面白いですね。なんか“サーカス”みたいに、ワクワクする愉しさをパッケージして巡業してゆくみたいな。
藤田「そうそうそう!専用ワゴン車も用意してるんですよね。だからいつでも行けるんですよ。」
― スタンバイ出来てると。だいぶ方向性が見えて来てるわけですね。
藤田「あとは場所ですね。だから、これをご覧になった方から、ここなら面白いんじゃない?っていうお声があったら嬉しいですね。」
― そこは太字で掲載お願いして(笑)。
藤田「今はコロナ禍もあってイベントが難しい部分もありますけど、せっかくだったらやっぱり直接観ていただいて直接お話しして、なんか語れる場所を創りたいですね。」
― 倉庫みたいな、だだっ広い空き物件とかなら密になりにくいとも思いますし、そんな場所でもtamaki niimeなら面白いことが出来そうな気がします。
藤田「モノづくりしてゆく上では売り上げは絶対的に必要ではあるんですけど、でもやっぱり、オモシロイことやってるなと思ってもらえる、心に引っかかるイベントをやっていきたいですね。」
― そういう意味では場所との掛け合わせというのはひとつの大きな要素ですね。
藤田「そうそう。」
― 人里離れた田舎の古民家と都心の洗練された文化施設では、どちらにもハマるけど、また作品の見え方が違ってくるというか。なんか廃墟みたいな建物とかでも面白いのでは…。
藤田「若い人たちに、ファッションというよりは「ライフスタイル」寄りの目線で広げて行ったり。たぶん見せ方でウチの作品て雰囲気がガラッと変わると思うんですよ。なので、色んな発信のやり方を試してみるのが面白いやろな、と。」
建物の丸いフォルムが個性的な、住宅建築を改装した東京・町田の直営店の準備も進み今年オープン予定と聞く。
tamaki niimeをダイレクトにヴィヴィッドに表現する展示と顧客の要望に応えるに必要充分な作品点数、そのモノづくりを伝えるリアルな接客と、新たな魅力を引き出す面白い場所と。tamaki niimeの魅力を丸ごと詰め込んで、全国を転々と巡回して届ける企画展「てんてん」。
あなたのまちで色とりどりのtamaki niimeと出会えるかも。そんなワクワクする期待感を胸に、イベント開催をどうぞお愉しみに。
書き人越川誠司
Mio Fujita, the ‘Deru team’ (fieldwork team), on planning events for ‘tamaki niime’.
Even though she had no experience in sales, she worked at department stores’ events since the beginning when they began selling shawls and made ‘tamaki niime’s’ products known all over the country. She is contemplating events as a trigger of the Pandemic and the significant development of online shopping.
How does she express ‘tamaki niime’ to the world outside the sales floor? She talked a lot about her future directions and possibilities for events after trial and error experiences.
- Fujita
- At first, working in department stores, most people didn’t know about ‘tamaki niime’. But their facial expressions changed so much after they touched the shawls and put them on. I was so excited knowing that customers were so enthusiastic about shopping.
Having events at the department stores every spring-summer and fall-winter, the word ‘Banshu-ori’ got attention in the selling sections of Kansai Japan area. However, outside those regions, most people didn’t know them. Even though being in such situations, she enjoyed telling people about the loveliness of ‘tamaki niime’.
- Fujita
- This work was so much fun for me, and it became addictive to search more areas where I had never been before. They were not accessible at first, but twice a year, every spring-summer and fall-winter I went there, I had positive responses from customers, which opened my eyes, like ‘wow! Here they come’! (laugh)
—— That was the breakthrough moment.
- Fujita
- The new customers were attracted to the colours and designs when they saw our products for the first time. On my first visit, I had an impression that they had a tendency to buy dark- coloured products. But the more often I visited; they began to choose brighter colours. So I have learned that the districts or places are not related to what they want.
—— That sounds interesting.
- Fujita
- As people get to know our products and start wearing them, they want to wear brighter colours. They challenged them further, just like being under a spell. (laugh)
—— They make them want more adventures or to get out of the box.
- Fujita
- You know, colours make us happy.
—— I think so.
- Fujita
- People can be happy only by wearing them. So why don’t we wear the clothes that make us happy if we have to choose something to put on?
—— I see.
- Fujita
- I think that’s interesting, and I am so happy if we provide them with the opportunity to feel that way. The different colours don’t have any relation to certain districts at all. Our outfits would be magically loved by everyone everywhere.
—— I see. That’s the core strength that the products of ‘tamaki niime’ have.
Since the Pandemic started, they have reduced the number of events, but developed online shopping with many products and one-item sales using various strategies. What have they explicitly changed about the plans this year?
- Fujita
- We used to have three or four events at department or other stores a week around the same time. We were working hard to focus on having more opportunities to show our products to new customers. But now, we have reduced that. Instead, we are focusing on showing each products attractiveness and trying to have meaningful events, keeping the numbers of sales workers and sharing the same values with them.
One event is ‘tamaki niime’ x Syuca ‘TenTen’ (Exhibition, spring-summer 2021), held from March 27 to April 4th at a speciality store in Osaka. Syuca has a long friendship with ‘tamaki niime’.
- Fujita
- We had been sending our products to the retail shop’s exhibitions and asked them to display our products. But, for the first time, we held our exhibition titled ‘TenTen’.
This is their new merchandising style, where they cross the country via van, loaded with the products and spirits of our Nishiwaki store. It’s there that they have a good time and create bonds with local retail.
- Fujita
- The Japanese character, Ten(展)’ means Exhibition. Another meaning of ‘Ten (転)’ is to drive, which when combined as ‘TenTen’ becomes meaningful because we move around the country. This exhibition for Syuca is where they selected the products that will be displayed.
—— Wow, all those products! That’s great. It sounds like you jacked the store.
- Fujita
- Yes, we did. Thankfully new customers not only for us but also for ‘Syuca’ came over, and they enjoyed it. I was so happy that we had so much fun, and the best of all is that we both want to do it again in Fall. (laugh)
—— Would you tell me how you enjoyed it?
- Fujita
- Our lab staff rotated working at the shop. So they could spend time with the team at ‘Syuca’. What was most lacking before was how well we communicate with our partners. Indeed, when they came to talk to us, our staff in charge spoke to them and gave them our lab tour, but each team couldn’t have the chance to converse with them.
—— I see.
- Fujita
- This time, as our staff had a chance to go there separately on different days, they could talk with them and had an opportunity to serve with their customers. They came back excited.
—— Wow.
- Fujita
- Even ‘Syuca’s’ staff said they had an excellent chance to talk to our creators, which was very interesting. As we were at ‘Syuca’ in spirit, we created our world there. So I really think we had a good event. I hope we would continually have such events in getting customers involved with us.
—— You successfully introduced your various products at the stores that are not your direct outlet, right?
- Fujita
- Yes. We don’t think it’s necessary to introduce all of our products, but we could display our most popular ones.
—— The best part is making this extraordinary world in collaboration with your partners.
- Fujita
- Yes, that’s right.
—— That must be so much fun.
With the strong partnership, following the collaborative Exhibition in March, they had an event at ‘Showcase’ next to the first-floor entrance at SPIRAL, Tokyo, Aoyama’s multi-cultural hall. It was the 4th event since last August.
- Fujita
- That’s the spot where we can do as we please. Many young people visit there because it’s a place that students also have exhibitions to display graduation projects. We may not get customers’ attention to purchase our products instantly, but they are interested and observe them. They may become interested in our brand and check us out, or they may remember our name later. I hope this event leaves good impressions for the people who visit.
This time, Ms Fujita stayed with Mr Yamashita at the event hall. They spread stickers about that looked like colourful 3D pictures of our products on the gallery windows.
- Fujita
- Those pictures were taken for our new leaflets. Mr Kubo suggested they would be interesting to use at the event of SPIRAL. I also asked Mr Yamashita about what kind of displays he wanted. After discussions with them, we created this space. We also streamed movies that we have on our company LINE.
—— How were the responses?
- Fujita
- During the event, I stayed inside the event shop. Reducing the number of events in Tokyo, many old customers came after a long absence. Through SNS and video, we informed them of a brightly coloured event that created a lot of anticipation. It is my impression that they enjoyed ‘the space of colours’. Other than that, the residents of Omotesando also stopped by while they were taking a walk, and some people in their 20s and 30s stopped by the shop because the colours caught their attention. I felt confident that new customers were attracted to shawls and bought them.
—— You placed more colourful items than just chic colours?
- Fujita
- We indeed placed many chic items, and they sold well. Many customers ultimately may choose to buy stylish colours, though. I think what’s great about our company is we have many colours, which attracts customers and creates excitement.
—— I see. You have many colours and various items. Are you going to continue the SPIRAL events?
- Fujita
- Yes, we will have it in this fall-winter season. The entrance of the building is a popular spot for meeting up. We target to display colours there, too. So people can observe colours while they are waiting for people to come. (laugh)
—— That’s the plan. (laugh)
- Fujita
- Having the event plans to suit us, our future goal is to get new customers interested in our products.
—— Showing the core of ‘tamaki niime’, you will get new customers.
- Fujita
- This is our new way of expressing ourselves to the people. We want to have events for people who are not interested become interested in us.
Besides, they have more new event ideas. For example, they are planning to have events at the local non-commercial spots.
- Fujita
- We will go to any exciting places which are not necessary for stores. We would search the spots at non-commercial local facilities, different from traditional shopping places in the future.
—— That could be a space, for example, to rent a gallery.
- Fujita
- That’s right. Vacant houses would be fine. If the customers request us to come over to their town because they have interesting buildings, it would be fun to go there if our plans match up.
—— You respond to customers’ requests and match events with their building. That sounds interesting. Packing with excitement, you go to places like having a circus.
- Fujita
- That’s right. We got our special van for it. We are ready to go anytime.
—— You are standing by. You are having more designated directions now.
- Fujita
- The rest of what we need are places. We are glad to have the messages of suggested sites from the people reading this blog if they know any good places.
—— We should post those requests in bold font. (laugh)
- Fujita
- During the Pandemic, it is hard to have events. If they could come for our events, we want them to see our products in person and have places to talk with them.
—— Using a large empty building such as storage, they must be suitable to avoid being crowded. I think ‘tamaki niime’ could have fun there.
- Fujita
- We definitely must benefit from making products, but we want to have events to attract people, letting them amuse themselves with exciting things.
—— Considering that, the event spots look like an essential element for achieving that purpose.
- Fujita
- That’s right.
—— Old family houses in the remote countryside or modern culture halls in urban cities, they both are attractive, but they would give different impressions to the products. Derelict buildings look interesting, too.
- Fujita
- We can send messages to young people through events to suggest one of ‘lifestyle’ rather than ‘fashion’. Our products would give different impressions by how we present them. It would be interesting to do with various ways.
The unique round house has been renovated as the direct shop in Tokyo, Machida, which is getting ready to open this year.
Packing all the charms of ‘tamaki niime’, ‘TenTen’ drives across the country to send the special exhibitions for expressing ‘tamaki niime’ directly and vividly, carrying enough products with good customer service by explaining about their creations, and amusing spots to bring out new charms.
You may encounter various colours of ‘tamaki niime’ in your town. With such excitement, please look forward to going to the events.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.