niime 百科
Encyclopedia of niime
ざっくばらん・言い合い放題、縫製チーム
〈最終回〉
A frank and open discussion, the "Sew team."
〈part 3〉
〈最終回〉
〈part 3〉
2020 . 08 . 15
「縫製チーム」の巻もいよいよクライマックス!今回は「お盆休みスペシャル・ロングバージョン」としてさらに賑やかに、いっそう盛りだくさんな内容でお届けします。それでは、メンバー4人による話題と笑い(と愛と涙)満載のトークを、たっぷりとお楽しみください!!
〈前回からの続き〉
― じゃあ、次は馬込さんお願いします!
馬込「やりがいと…なんでしたっけ?」
― やりがいと…大変なこととか。
馬込「裁断をする中で、絶対に売れるモノを創らないと、というところがあって、上がって来る生地が一枚一枚色も違ってて、柄の切り分け方で見え方も全然違ってくる。そこで売れるか売れないかも分かれるので…自由に任せるところはポンと任せてもらえる分、責任もありますが、やりがいは感じてます。」
宮崎「この子面白いねん。突拍子もないところがあって。昨日もここでミシンの講習会という初めての機会があって、その動画撮影をマゴちゃん撮っといてって、頼んだんやけど…そんなとこから撮れるの??というような角度から撮影してて。」
馬込「(笑)。」
宮崎「ミシンの裏側から。」
― 裏側というのは…人の背中側?
宮崎「普通前から…ねぇ?あと人の表情とか。」
鹿嶽「いらんとこばっかり。」
― ミシンの手元とか正面から撮ってないわけですか?
宮崎「うん、肝心なとこは。」
馬込「でも大事なとこはちゃんと寄って行って撮ってますよ。」
川畑「(笑)。」
宮崎「私にしたらもっとこう、キッチリとわかるように撮って欲しい…そういう“マヌケ”な部分がちょっと他にないええモン持っとるね。マヌケというより…間がぬけてるというか…」
川畑「なんだろうなぁ…クレイジー!(笑)。」
宮崎「あ、せやな、どっちかゆうたらな。」
川畑「いい意味でクレイジー。」
宮崎「はぁ??みたいな。」
川畑「意志の疎通がとれたと思ってたら、私がまっすぐ行ってるのにマゴちゃん右に行ったりするんですよ。後ろ振り返るといなくって(笑)。」
馬込「そんな時あるんですか…。」
宮崎「ちゃんと伝わってないのよ。」
― あんまりその辺て、自覚ないですか?
馬込「いや、でも、たまに言われるんで。ちゃんとしようとは思うんですけど。」
宮崎「天然やね。」
馬込「出来ない時もあるので(苦笑)。」
― それでえーっと、やりがいと…
馬込「あとなんでしたっけ?」
― 苦労してるとこ。
馬込「苦労してるとこ…」
― 大変なところとか。
馬込「…。」
― 心掛けてることとか。
馬込「うーん……。なんだろうな…」
宮崎「あんまりなんも考えてない(笑)。」
馬込「そう。あんまり考えてない(笑)。」
(一同笑)
馬込「えぇー?…気をつけてること…あ、でもやっぱり、新しくモノを創りたいと思ってるんですけど、今までのtamaki niimeって30代以上のお客様がすごく多くて買ってくださるんですけど、若い人たちが比較的少ない感じなので、そこの層にももっと良いなと言って頂けるようなモノを創っていきたいなと。「タマスク」や「たまふくろう」は色んな方たちに買っていただいているので、そんなモノづくりをしていきたいです、はい。」
― 現状というよりも未来に向けての話になりましたが。
馬込「すみません(笑)。」
― いえ、先取りということで。ありがとうございます。では、鹿嶽さん、いま現在のことはどうでしょう?
鹿嶽「今…どうなんでしょうね。もっと違う感じにも出来るかなと…私は楽天家じゃなくて、いつも脅迫観念があって。」
― やらなくちゃ、みたいな。
鹿嶽「それですね。時間に追われる、時間との闘い?家に帰るまでに今ここで100%チカラを出し切って帰りたいけど、仕事が時間内に全部終わればいいんですけど、終わらなかったり、もっとこうしたいのに、という想いばかりが…」
― 積み重なって。
鹿嶽「あれもやりたいこれもやりたいという欲が多いから、なんで出来ないんやろう?って毎日考えてますけど(苦笑)。」
― 溜まっていく感じですか?
鹿嶽「だからここで縫製をキッチリやって帰ると、それがストレス発散になるみたいです。」
― あ〜なるほど。
鹿嶽「だから自分でストレスをつくって、そのストレスも自分で解消している感じ?…なんかゲームみたいな感じですね。」
― モノづくりってそういう部分があるんじゃないですかね。創ってて上手くいかなかったりしたら落ち込んだり、出来上がったら一気にテンション上がるし。
鹿嶽「そうですね、それが面白い。ここはそれがしかも速くフィードバックされるから。Online Shopが始まってから、出してすぐに反応がわかるじゃないですか?」
宮崎「ホンマ速いな。…速い。」
鹿嶽「だから面白いですけど、ただ最近始めたことなので、今後ずっとそのままいけるのかとか。もし緊急事態宣言で外出自粛がずっと続いたらどうしよう?とかみんな考えるじゃないですか。それと同じような感じなんですけど、もっと他のことは出来ないのかとか。とにかくいつも色々と考えます。ゲームをするように…習慣化してあれこれ考えなくても出来るようにするためにはどうするかを考える。」
宮崎「フクザツ!(笑)。」
― そこは自分に向けてということで完結してるんですか?他の人に対しては?
鹿嶽「他の人は他の人で自分のやり方じゃないと出来なかったりするので、自分のやり方でやってね、というようにしてるんですけど。」
― 縫製って、そう考えるとそれぞれですね。
鹿嶽「そうですね。やってることがみんな違うから。私は新しい人にやり方は教えるんですけど、その人にとって一番やりやすくて速いやり方はまた違ったりするから。結局は速くきれいに仕上がれば良いので。もともとは、こうじゃないとあかんというのが強かったんですけど、勝手に自分で思い込んでても、上手くいかなかったりするから、結果が良ければよかったなと、ここに入ってからそういう考え方になりました。」
宮崎「そうよ。考えとってもね、何にもならへんねん。」
鹿嶽「そう、だから、考え過ぎないようにはやく動くように、習慣化するようにしてるんです。」
― はい、どうもありがとうございます。では最後に、皆さんに今後の目標を一発、お願いします!
川畑「おっきく?」
― おっきくでも良いですよ。tamaki niimeをこうしちゃる!みたいなのとか。
川畑「けっこう、目先のことを言います。」
― はい。
川畑「今後、秋冬の作品とかなんですけど、「たまふくろう」がいま新作として出てて…」
― 「たまふくろ」じゃなくて「たまふくろう」。
宮崎「ふくろなんやけどね。「ふくろう」って福を呼ぶ鳥と言われているでしょ。」
― 幸運のシンボル。縁起の良い動物であると。
宮崎「特に深い意味はないんやけど、大きなふくろやし、「ふくろう」とつなげて、「玉木のふくろう」。「玉(たま)」っていう字も、めでたい、福々しい感じ。それで名前が「たまふくろう」。」
― ふくろだけど「ふくろう」。
宮崎「うん。中に「幸せ」とか「福」がいっぱい入って来るように。オンラインでは紹介してるんやけど。そこ、書いといてください!」
川畑「大々的にお願いします(笑)。」
― わかりました!
川畑「いまコロナとかで人の気持ちが沈んでいるかもしれないけど…」
宮崎「そう!それもあって、名前が「たまふくろう」!!」
(一同爆笑)
― ー人の発言取っちゃう人(笑)。
川畑「そんなふうに、ひとの気持ちを明るく出来ると思うんですよ、ウチの生地とか「たまふくろう」だったり「タマスク」だったり。やっぱり身につけるモノって、ひとの精神に作用する何かがあると思うんですね。それを今ここから発信出来てる。やっぱりみんながほしいなと思うモノが出てるから、オンラインでも反応が良いんだと思うんですね。」
― なるほど。深い部分ですね。
川畑「宮崎さんの発想力って凄くって、つくってるパターンとか観てても、あ、面白い、カンタンそうだなって思うんですけど、縫った時がすごく大変で。一見簡単そうに見えるけど、縫製をずっとやってきてる方なので、レシピはシンプルだけどその料理人でないと出せない味みたいな、そういうパターンをひく人やなと思って、うん。で、それをカタチにしたり生産に持っていけるチカラがこの「縫製チーム」にはあるから。「タマスク」も「たまふくろう」も生産間が追いつかなくて怒られたりもしてるんですけど、でも一生懸命みんなで前に前に、はやくたくさん上げたいという努力が出来てる。」
― はい。
川畑「で、今後やっていきたいのは、やっぱり精神に作用出来るような服とか作品の提案だったり。もともとのショールも基盤にありつつ、お客様の気持ちを惹きつける新しいモノっていうのも必要だと思うんですよね。それを提案出来ていけたらな、て思ってます。」
― なるほど…。わかりました。
宮崎「今すごくイイこと言ってもらったけど、私にはわからへん。思ったままにしてるだけで。そんなふうに言ってもらえるのはすごく嬉しいしありがたいし。」
― …。
宮崎「私ね、いま思い出したけど、ここにいて出来ることはなんでもしてあげるってホンマに思うの。30年以上前かな…もっと播州織が盛んで今よりも工場も商社もいっぱいあった頃に、なんで西脇にデザイナーのブランドというか、服づくりのメーカーがないの?って思って。実家が織物工場で、まわりに余り布がいっぱいあって、で、弟にメーカーせえへん?と言うて、ちょっとやったんです。」
― そうだったんですか。
宮崎「うん。1人目の子ども産んだ後やから、私が26歳のとき。なんにも深く考えずに、ブランド創りたいなと。最初子ども服を親戚や近所の子につくってほしいと言われて、そのうちにいっぱい頼まれるようになって委託販売でお店に置いてもらって。その時に布で困ってん。もっとこんなん創るんやったらこんな布がほしいなと思うねんけど無いから、弟にオリジナルの布、私だけの柄を織ってくれへん?って頼んだんよ。そしたら、「アホか!30m織るのにどんだけ金かかる思とんねん?」と。糸染めてそれにかかる人件費とか、すごい金額やって、あ、そんなんで服づくり出来へんわと思って。カンタンにしか考えてなかった。
― なるほど…。
宮崎「それから3人目産んだ後に神戸の友人から縫ってくれへんと頼まれてまたメーカーをやりたいと、内職さんも抱えて神戸のスタッフが営業に行って。女子の服のブランド立ち上げてたんやけどね。小さい子ども連れての仕事でなかなか大変やったんやけど。その時に、母であり主婦であり妻であり、家のことと両立させたりとか子育てもせんなんから、色々とぶち当たる壁があった。でも好きやから夜も遅くまでやったりしてたけどね。だから、社長がこの会社をここまでもって来たったんが、スゴイなと。そうすごく思う。」
(一同シーンと聴き入る)
― う〜ん……。
宮崎「せやから、私のやりたかったことを、代わりにここまで成功させとってやから。もう自分のブランドをやろうとも思わへんし、私にしたらもう、なんでもしたげるよ、という感じやね。これも出会いがあって、私の人生の中の一部で。昼間ここで、ここにある素敵な材料で、思いきり創りたいモノを創らせてもらって。せやからすごい私、幸せモンやなぁと思う(笑)。この年になってまさかこんな展開が待ってるなんて、想像もしてなかった。ホンマにありがたいなぁと思って。」
― あぁ、そうだったんですね…。
宮崎の語りには、播州織産地で生まれ育ち家庭との両立にもがきながら独自のモノづくりに挑戦し続けたひとりの女性の歩みと、彼女にとっての「邂逅」というべき tamaki niimeとの出会いへの想いが凝縮されていた。
― はい…。どうもありがとうございます。では、再び馬込さん。これからのことはさっきもお訊きしたんですけど、ほかにも何かありますか?
馬込「さっき川畑さんもちょっと言ってたように…色ってすごく…気持ちを左右するものなので、そういう色の面で…もっと日本を明るくしていきたいなって思います。」
(一同笑)
― 色で。
馬込「色の面で。はい。」
― わかりました。裁断時の色柄の取り分け方にも現れる部分でしょうね。ありがとうございます。では、最後に、鹿嶽さん。
鹿嶽「今、コロナの影響で縫製の仕事を外にも頼みやすくなったり、同じような考えを持つ人が世の中にいっぱいいるんやなと思えたり、逆にチャンスやなと思ってて。ただ儲けて会社を大きくするとかじゃなくて、そもそも私はショールが好きなんで、今までショールのことを知らない人にどうやったら知ってもらえるか?とか、自分が初めてショールと出会って巻いた時の感動みたいなものを、もっと違うところで教えてあげるようにしたい。なかなか海外だとかあちこちに行けない中でネットへの期待もあるし、ショールも最近Online Shopで出すようになって、これまで持ってなかったのが買ってくださる方も多いと思うんですけど。」
― はい。
鹿嶽「そこを、もう一回原点に戻ってじゃないけど、tamaki niimeの良いところを、どうやったら広められるのかな、というのを考えてます。これまで工場見学に行った縫製工場とかデニムの工場とか、経営者の方とお話しすることがあるんですけど、ウチはやってることも変わってるしヘンやし、持参したショールをお見せしても、皆さんこんなの見たことないとかこれスゴイねとおっしゃるんですね。やっぱり良いモノなんやなって。」
― そこをどうやってもっと広めていくか。
鹿嶽「そこはずーっと考えてるんですよね。で今、ほらカーテンにしてるじゃないですか?」
一同、縫製ルームを囲む窓にカーテンとして掛けられたショールを見る。
― これすごく気になってたんですよ。
鹿嶽「これもある日突然、社長が。」
宮崎「社長が。」
鹿嶽「プレゼントのように。朝ここに8時半くらいに来るんですけど、周り一面にショールのカーテンが掛けてあって。ムーディーな感じの。」
宮崎「ムーディー。」
鹿嶽「うわぁぁ…!!、みたいな。むっちゃ感動して。」
宮崎「感動したわ…。」
― 玉木さん、ビックリさせるの好きですもんね。
鹿嶽「そうそうそう。でもカーテンレール付けてたのは知ってるしShopで掛けてたのも知ってたから、あ、ここにもショールを下げるんだなというのはわかってたんですよ。でもそれは自分たちでやるんだと思うじゃないですか?」
― あぁ〜。
鹿嶽「でも次の日の朝来たらショールが掛かってて。」
― はい。
鹿嶽「えっ?社長これ全部ひとりで付けたん、…って考えると。」
宮崎「夜の間に。けっこう遅くまで。」
鹿嶽「そういうのを愉しんでやってくれてるところがあるし。」
― 間違いないですね。
鹿嶽「そういうのが好きな人じゃないですか。モノづくりとか。人を喜ばせるとか。」
― そうですよね。
鹿嶽「私もそこに共感してここに来てるから。そんな良い面をもっと広められたら。」
3回に渡り遠慮のない会話が飛び交った「縫製チーム」の巻、ここに完結。まさにリレーのように、各チームのクリエーションをつないで産み出されてゆくtamaki niimeの作品が作品として仕上げられるアンカーのポジションにいるスタッフたち。年齢や経験、性格…それぞれに個性が異なる4人のキャラクターが交じり合った本音のトークからtamaki niimeのエッセンスが伝わってくる、そんな濃厚な時間だった。
書き人越川誠司
The interview covering the “Sew team” has finally reached its apex. This time we cover various topics, titled: Summer Holiday – A remarkable extended vacation. Please enjoy the laughs and tears of the team!!
〈continued from the previous discussion〉
—— Ms Magome, please.
- Magome
- What am I supposed to talk about? … about my motivations and such?
—— What part of your job feels fulfilling, and what is difficult?
- Magome
- I cut materials, which is crucial work in that each piece has to make a good sale. Each one has different colours, and how you cut with different angles gives you different looks. It’s the break-even point of sales. I’m free to work as I please, but I have so much responsibility. I feel rewarded in that.
- Miyazaki
- She is interesting. She does crazy things. Yesterday, we had a sewing machine training meeting, and I asked her to record. I was surprised that she did it from unusual angles.
- Magome
- (laugh)
- Miyazaki
- She videotaped it from the back of sewing machines.
—— Where did she videotape from? … from someone’s back?
- Miyazaki
- We typically tape from the front, you know. And she shot people’s facial expressions.
- Katake
- She focused on all the unnecessary spots.
—— She didn’t tape hand movements with the sewing machines and from the front?
- Miyazaki
- No, none of the essential spots.
- Magome
- I got close to take the crucial spots.
- Kawabata
- (laugh)
- Miyazaki
- Personally, I want her to tape them more clearly for viewers to see. She is a little careless. I think she has such a cute personality…I could say she is not a little lax but seems instead a little out of it.
- Kawabata
- I don’t know how to say but … she is crazy. (laugh)
- Miyazaki
- That’s right. You could say that.
- Kawabata
- Yeah, in a good sense, she is crazy.
- Miyazaki
- She puzzled me…made me think, “huh?”
- Kawabata
- I thought we understood each other though, I went straight, and she went right. When I looked back, I found that she was gone. (laugh)
- Magome
- Did I do such a thing?
- Miyazaki
- We cannot communicate with you properly.
—— Have you noticed it by yourself?
- Magome
- Ummm. I was often told so, and I try to do it properly.
- Miyazaki
- You are a natural airhead.
- Magome
- I can’t get it right sometimes. (smiles bitterly)
—— Well, back to the interview, I asked your motivations and…
- Magome
- What was it?
—— Challenging for you?
- Magome
- Challenging for me…
—— What is difficult for you?
- Magome
- …
—— Do you have anything you struggle with?
- Magome
- Ummm. What do I have?
- Miyazaki
- You haven’t thought about it? (laugh)
- Magome
- No, I haven’t. (laugh)
—— (Everyone laughs)
- Magome
- Ah? What I always keep in mind is … well, I want to create new products. So far prevailing “tamaki niime” products are usually favoured by those in their 30s, who buy our products. I want to work on making creations favoured by those a bit younger, which is where we make much of our sales now. “tamask” and “tamafukuroo” sell well to all ages, and that’s where I want to target making such creations.
—— You talked about your future vision, not current.
- Magome
- Sorry. (laugh)
—— It’s okay. Thank you very much. It’s good to know your expectations. Well, Ms Katake, what do you think of the present?
- Katake
- Ummm, currently. We may be able to move on in different ways. I am not optimistic and always worried.
—— You always have an obsession in that you must be doing something?
- Katake
- I think so. I’m always pressed for time, or I should say, battling with time. I still want to use up 100% of my energy before going home, hoping to finish up work, but a lot of days, I can’t finish. I have so much pressure from those desires.
—— Your stress just piles up?
- Katake
- I blame myself every day as to why I can’t do it. I think I have too many aspirations. (smiles bitterly)
—— Are you stressed out?
- Katake
- I could release my stress by being more precise in my sewing work.
—— I understand.
- Katake
- So I create my own stress, but also release that stress myself. It is like playing a game.
—— I think creation has such aspects. You are depressed if you can’t create well, but you feel lifted up when you are satisfied with what you make.
- Katake
- Indeed. That’s an interesting facet. The feedback quickly reverberates from customers. Since online-shopping has started, we know their response immediately after shipping.
- Miyazaki
- Absolutely. It’s speedy.
- Katake
- It is exciting. We have just started and don’t know if we can continue. We are worried about this stay-home lifestyle due to the state of emergency. I wonder if we could find other ways like online shopping…something like playing games, something we have a habit of doing without any particular thought.
- Miyazaki
- A bit complicated! (laugh)
—— That’s your goal, right? What do you want others to do?
- Katake
- Each has their own way, which they do on their own. I tell them to do it in their own way.
—— In that case, there are various methods of sewing.
- Katake
- I think so. We all have different ways. Even though I teach sewing to the new staff, the easiest and quickest way for each individual is different, which is fine as long as sewing is done nice and quick. I used to be of the mind that it has to be some specific manner, but I found that I was being prejudiced. The right way I rigidly stood by didn’t always work well. That’s why I had to change my mindset that each method though different, should be alright as long as the end result was good.
- Miyazaki
- You are right. It doesn’t help to overthink.
- Katake
- Yeah, that’s why I try not to overthink and make a habit of moving forward.
—— Thank you so much. Well, finally, I would like to ask each of you about your goals for the future.
- Kawabata
- A comprehensive vision?
—— Yes, you can give a broad view, like “I want ‘tamaki niime’ to change like this!”.
- Kawabata
- I’ll just talk about the near-future vision.
—— Okay.
- Kawabata
- It’s about the Fall and Winter items. Right now we have “tamafukuroo” as our new product.
—— It is not “tamafukuro” ( *fukuro means bags ), but it’s “tamafukuroo” ( *fukuroo means owls).
- Miyazaki
- Yeah, the product is a bag. Owls are said to bring happiness.
—— They are symbols of happiness. You mean they bring luck.
- Miyazaki
- It doesn’t have a deep meaning. They are big bags. We connected the word fukuro to fukuroo. It is “Tamaki’s fukuroo.” “Tama” also means happiness, that’s why we named it the “tamafukuroo”.
—— They are fukuro, but you call them fukuroo.
- Miyazaki
- Yeah, we sent our message on LINE that we wish they could bring much happiness and luck. Please make sure to write that!
- Kawabata
- Yes, please advertise that a lot. (laugh)
—— Certainly.
- Kawabata
- You know, people are currently depressed due to this pandemic…
- Miyazaki
- That’s why we named it “tamafukuroo”!!
(Everyone, a big laugh)
—— You stole my words. (laugh)
- Kawabata
- I think we could make people happy with our products, “tamafukuroo”, or “tamask” because when you wear it, it affects your mentality. We are sending out a message. Because we are producing items to warm people’s hearts, that’s why we have good online sales.
—— I see. That’s the core.
- Kawabata
- I admire Ms Miyazaki’s ability to come up with ideas. The patterns she makes look exciting and easy, but are hard to sew. Just like the cooks whose recipes are simple, but only skilled cooks can create a masterpiece. Her patterns look easy, but only an experienced sewist knows how to make unique patterns. And we, the “Sew team” can induce creation and make such products. We are criticised for not keeping up with production, but we want to make a more vigorous effort speeding up.
—— I see.
- Kawabata
- And I want to work on making clothes or items that help uplift people. Having just shawls, basically, we need to create more variety to attract customers. I want to think up new concepts.
—— I see. I understand.
- Miyazaki
- What you said is good. I don’t know if I am doing that, I am just doing whatever I can think up. I appreciate your comments, and I am glad to hear that.
—— ….
- Miyazaki
- I really want to do everything I can. I just remembered that we used to have more Banshu-ori factories and companies about 30 years ago when they were in bloom. I wondered why we didn’t have any brand designers or clothing companies in Nishiwaki. My parents ran a weaving factory, and we had a lot of leftover materials at my parents’ house, so I asked my brother to be a fabric wholesaler for clothes makers, and we actually did it.
—— I didn’t know that.
- Miyazaki
- Yeah, I was 26 years old after the birth of my first child. Without a lot of thought, I simply made a children’s clothing brand. First, I made the children clothes for my relatives and neighbours by request, and then afterwards, because of so much need, l asked the store to place my products to sell. At that time, I had a problem getting the right materials to make what I desired. I asked my brother if he could make the original materials just for me, and he replied to me, “Are you stupid? Do you know how much it costs to make 30 meters of materials?”. I found out that the dyeing materials, personnel expenses and everything cost a large sum of money. I realised that I was thinking about making clothes too simplistically.
—— I see….
- Miyazaki
- After 3 children, one of my friends in Kobe asked me to make clothes, which made me start a company again. I built a women’s clothing business, having sideline workers and the staff in Kobe for sales. It was hard because I had small children. I was a mother and wife who had to do all housework, childcare, and business. I had many obstacles to overcome, but I worked hard till late at night because I liked the job. That’s why I admire my boss for building up this company.
(Everyone silently listens to her speak.)
—— Ummm…
- Miyazaki
- Because she has accomplished what I wanted to do. I didn’t want to build up my company any more. I just want to support her and to do anything I can for her. This is a part of my life where I could encounter her. During the day, I could make what I want to make with the excellent materials here, that’s why I feel delighted. I have never imagined that my life has developed into this opportunity. I really appreciate that.
—— Oh, is that right ….
In her talk, it tells her deep thoughts of encountering “tamaki niime”. We can see a woman’s life who was born and grew up in the Banshu-ori district. She overcame her creative challenges while struggling to work and take care of her family.
—— Thank you so much. Well, Ms Magome, again, we have already asked you about your future expectations, but do you have anything to add?
- Magome
- As Ms Kawabata mentioned previously, I also believe that the colours are very essential to help us move our sensibilities. So I want to work with colours to help people and Japan move in promising directions.
(Everyone laughs)
—— With colours, right?
- Magome
- Yes, with colours.
—— I see. It makes a difference in materials of colour patterns when cutting clothes. Thank you so much. Next, Ms Katake, please.
- Katake
- Because of the pandemic, it has been easier to outsource the sewing work, and I found out there are some people who have the same ideas as mine, which may give us another opportunity. I don’t mean to make benefits for expanding the company. Basically, I like shawls. So I hope to explain the goodness of shawls to people who are unaware. I want to have more chances at various places to express my feelings of how much I was impressed when I wore one for the first time. I expect to do so on the website because we are unable to go abroad. I think many customers never had shawls, but now buy them since we started selling them online.
—— I see.
- Katake
- I have been thinking of going to basics on how we could spread the goodness of “tamaki niime”. At the sewing factories or denim’s factories that we visited, I had the chance to speak to the administrators. You know what we are doing is different and strange to them. They told me that they have never seen such products which is extremely good. I realised that our products are essential.
—— The problem is how you spread that goodness.
- Katake
- I have been about thinking that. Do you know we hang shawls as curtains?
Everyone looks at the curtains of shawls on the windows in the sewing room.
—— They have been on my mind.
- Katake
- One day, the boss made that change.
- Miyazaki
- Yes.
- Katake
- Like a gift. I arrived around 8: 30 in the morning, and found the curtain of shawls all around the windows. It created a relaxed ambience.
- Miyazaki
- It was so cool.
- Katake
- Like, WOW!! I was very excited.
- Miyazaki
- I was impressed, too.
—— Ms Tamaki loves to surprise people.
- Katake
- I knew she was putting up curtain hooks and hanging curtains at the shop. So I knew the shawls were going to be hung in the sewing room, but I assumed we would have to do it ourselves.
—— Oh, I see.
- Katake
- But, the next morning, I came in to see them hung.
—— Yes.
- Katake
- I wondered, “What? She did that all by herself? “
- Miyazaki
- She did it during the night, staying late.
- Katake
- I can see that she might have enjoyed doing such a task.
—— There is no doubt about it.
- Katake
- She likes surprises and creating happiness.
—— I agree.
- Katake
- I came here because I like that kind of character. I hope we can spread such feelings.
We accomplished our goal of covering the “Sew team” with a series of three frank discussions. “tamaki niime” products are created through a baton relay with each team. The “Sew team” is the last anchor of the relay, which helps “tamaki niime” creations become realised. We can see the vital essence of “tamaki niime” via each of the four teams’ discussions, through their different personalities, ages, and experiences. I enjoyed sharing time with them.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.