niime 百科
Encyclopedia of niime
えんチーム×でるチーム、“ひとりチーム”対談!
"Connection team" x "Operation team", a stand-alone team discussion!
2020 . 12 . 01
当初百貨店などの催事スタッフとして加わり、現在は事務を一手に引き受ける玉木睦美(えんチーム)。全国各地の催事を主力として手掛けてきた藤田美緒(でるチーム)。長年tamaki niimeとともに歩み、その本質をよく知る“ひとりチーム”のふたりが、ざっくばらんに、たっぷりと語りあった、深〜いトークをどうぞ。
― この一年、ひととおりtamaki niimeの各チームを巡ってスタッフのお話を聴いて来て、残るは数名の方のみとなりました。睦美さんと藤田さん。どちらの方が社歴が長いんですか?
藤田美「どうなんだろう?…私が最初に睦っちゃんに会ったのは、初めて百貨店の催事で博多に行った時。博多駅の前で、社長と一緒に搬入終わって出てきた時に、「あ、じゃあ今日から販売お願いします!」、「あ、妹さん。はじめまして!」って言ってね。」
睦美「全っ然、記憶にないですよ!」
藤田美「あれはね、2012年の4月か5月。たぶん私、2011年の10月から催事を手伝ってて、その半年後に初めて出張に行って、博多に1週間いて、睦っちゃんが先に広島に移動して…私も広島行って…」
睦美「あ〜ありましたね、そんな時!」
藤田美「そうそう。」
睦美「あったあった。手伝いっていうと、私の方がもうちょっと早かったかもしれない。」
藤田美「そうでしょ?」
睦美「大阪で玉木が酒井と一緒に服を創ってる時に遊びに行って、その時にボタン付けとかやらされて(笑)。」
― 気がついたら手伝わされてたと(笑)。
睦美「ちょっとした手伝いから始まってその後、百貨店とかの催事がスタートした時にもちょっと来てと言われて知らないうちにやってました(笑)。」
― はい。
藤田美「その頃それぞれ東京と京都に住んでいたから、それぞれに知り合いかき集めて。」
睦美「(笑)。」
藤田美「催事のシフトを埋めるために(笑)。」
睦美「友だちや友だちの友だちやら集めて。催事メンバーつくってましたね。」
― ちょっと手伝ってくれませんか?とお願いして。
藤田美「そうそう。なんか、最初から百貨店で販売に慣れてる方には頼まずに、というのがあって。」
― あえて頼まないというのは?
藤田美「“空気感”ですかね。…なんかこう、ただ上手に売ってもらえればいいってわけじゃないというか。」
睦美「普通に販売慣れしてる人ってゆうよりは、ちょっと“味”があるってゆうか、面白味があるっていうか。」
― ええ。
睦美「なんかこう、“愛嬌”のある方にtamaki niimeを好きになってもらって、それで作品を紹介していただくっていうのが良いのかなと。ただ単に販売するっていうのではなくて。」
藤田美「そう、だから、知り合いの中でこの子だったらいけるかな?っていう人に頼んだり、同じイベント会場であの子良くない?ってスカウトしたり(笑)。」
睦美「今もそのスカウトした人が一緒にやってくれてる仲間にいるんで。」
― そうなんですね。
睦美「今の催事のスタッフには面接して加わってくれた人もいれば、知り合いだったりもいますけど、皆さん愉しんでやってくれてる、そんな気はしています。」
― そこははじめの頃から、今もそうでしょうけど、販売員とお客様という垣根じゃなくて、tamaki niimeが好き!っていうファンの輪を広げてゆく感じってゆうか。…そこがすごいですよね。
藤田美「うんうん。」
睦美「それしか方法がなかったってゆうか(笑)。」
藤田美「そうそう(笑)。」
睦美「プロの販売員さんにお願いする余裕もなかったというか、売れるかどうかもわからない新しい場所でいかに自分たちで愉しく回せるか?っていうのはあったのかなと。」
― tamaki niimeの作品を見て触れて好きになって、伝えたい!という気持ちが溢れてくる方たちに頼まれるということなんだと思います。藤田さんはもともと販売の経験は?
藤田美「ぜんぜん。接客業はやってたんですけど、販売はしたことなくて。あ、でも睦っちゃんもそうやもんね?」
睦美「そうですね。私も接客はしたことあるけど販売はしたことない。」
藤田美「そう。なんか…」
睦美「「モノを売る」って感じじゃないですよね、tamaki niime自体が。」
藤田美「そうそうそうそう!」
睦美「いわゆる“販売”って感じの想いで立ってないっていうとアレですけど。」
藤田美「私も、イベントで人が足りないならやってみます、という感じでやり始めたんですけど…なんか多分、他のモノを販売してたら、今みたいには続けてなかったと思うんですけど、なんか…モノを通じてヒトと繋がるってゆう。」
― はい。
藤田美「それまでやってたヒト同士の接客…販売っていうよりも、接客に近い感じのオモシロさがあって。お客様もね、買い物をしに来られてるんですけど、tamaki niime の空気を愉しみに来てはるという感じがあって。」
睦美「なんか友だちが来た!みたいな感じないですか(笑)?」
藤田美「そうそうそう(笑)。」
― その感覚は最初の頃からそうだったんでしょうか?
藤田美「それはありましたねえ。はじめの頃に声かけて今もずっと来てくれてるスタッフがいるんですけど、彼女とかも、もともと販売やってたわけじゃなくて、でも、すごくウチだと愉しい、って言って、やり続けてくれてるので、やっぱりそういう人が多いです。」
― ふぅぅ〜ん…。
藤田美「今まで販売バリバリやってました!っていうスタッフは少なくて、だけど愉しんでやってくださってるから。ある意味、お客様もまた、販売のプロがいるのとは違う…」
― 心安さみたいな。溶けこみやすさとか。
藤田美「…があるのかもしれないですね。」
― なんというか…すごくtamaki niimeの本質に触れるお話だと思うんですけど。
藤田美&睦美「(笑)。」
― 基本的に藤田さんは催事担当ということでよいんですか?
藤田美「そうですね。」
― 北は北海道から南は九州・沖縄まで。今はコロナ禍の状況で…
藤田美「コロナが始まる前までは一年の半分くらいは西脇にはいなかったですね。でもこの秋で、イベントも1/3くらいに減らしたんですよ。今後もその方向でいこうかなぁ、と言ってて。」
― 外へ出ての催事の数を絞ると。
藤田美「これまでは、とりあえず色んなところでやって、自分たちの手でしっかりリアルに広げていけたらな、っていうのがあって。お声が掛かったら極力やってみようかとスケジュールを入れてた結果、半年はこっちにいないという…」
睦美「まるまる2ヶ月くらいは普通にいなかったりしてましたよね?」
藤田美「そうそう。」
睦美「で、ちょっと戻って来て、また出発みたいな。」
藤田美「1ヶ月くらいは出っ放しとかけっこう普通にあったんですけど。」
― ええ。
藤田美「それが、今年2月からOnline Shop立ち上げて、こういうコロナ禍で外出自粛のタイミングがあって、ありがたいことに、すごい日本全国各地の方がオンラインで観てお買い物をして下さっていて。」
睦美「全都道府県の方からご購入いただいてるみたいです。」
藤田美「それだけ観ていただいてるということがある中で、今ってOnline Shopのイメージが強くなっているじゃないですか?そうなった時に、あ、中途半端な催事はできないなと。オンラインであれだけの作品量があって、催事にせっかく来てくださるのであれば、Online Shopで観たあのテンションをリアルでも感じていただきたいな、というのがあって。」
― なるほどですね。
藤田美「そうなると、今までは数をこなすことを主にやってたけど、そうじゃなくて、しっかりとひとつひとつのイベントを創り込んでゆく時期に来たのかなっていう…今、そこに必死です(笑)。」
― 催事のあり方を、今再考しているところですか?
藤田美「そうですね。ありがたいことに広い場所をいただけたりする場合は、しっかり展示を創り込む方法を、社長にも助けてもらいながら…。いかに“異質な空間”を創るか?ですね。」
― 演出であるとか、色んな要素があるでしょうけど…まずは作品選びですか?
藤田美「作品は…その空間に合わせたり、場所によって若干お客様の好みも違うので。」
― そこはこれまでの全国あちこちでの経験からインプットされてると。
藤田美「そうですね。それとウチのスタッフの意見と、そこの売り場に立つスタッフの声と。」
睦美「それが一番大切ですね。」
― 販売するスタッフの気持ちを作品に載せていくという感じですか?
藤田美「そうですそうです。展示する作品は私が選ぶんですけど、スタッフの好みを考え合わせておかないと本人のテンションが上がらないし。」
― ですよね。
藤田美「本人が好きなモノをやっぱり勧めるし。お客様は売り場でそのスタッフが着ているコーディネートに多少なりとも印象付けられるので、そこも品揃えで考慮しますね。」
― 催事の時のテーマ性とかは?
藤田美「今年は「一点モノ量産主義」なんですよね。だから…いかに“ごちゃごちゃ”させるか?、ですね(笑)。」
― そうなんですね(笑)。
藤田美「他のブランドだったら、統一感を出してゆくことで演出しやすいかなと思うんですけど、ウチってすべてが「一点モノ」である時点で、そこが難しい。お客様もそこを求めているわけじゃなくて…色々やってみた結果、“物量”なんですよね、ウチの場合。」
睦美「物量とあと、いかにいろんな色を揃えているか。そういうことじゃないですかね。」
― なるほど。
藤田美「結局、キレイに飾るのって、いくらでもシュッと見せれるじゃないですか?でもそうなっちゃうと、他と変わらなくて。たぶん、色と作品でどれだけ「あれ何??」って。」
― “異空間”を出現させると。
藤田美「そうそう。そこの売り場の中でどんだけ異質感を出すかっていう。」
― なんか違う、っていう。違和感(笑)。
睦美「湧いて出てきたみたいなね(笑)。ポンッと。」
藤田美「んんッ??っていう。」
睦美「なんかカラフルやなとか、なんか“ごちゃごちゃ”してるなとか、なんか“ヘン”やな?って思ってもらえればそれでOKって感じ。」
― そこは気をてらってるわけじゃなくて、そういうブランドなんだっていう(笑)。
藤田美「そうそう。…でも、そうでしょ?」
― ど真ん中な打ち出し方なのでは、と思います。
藤田美「自分の中でそこはパッと目の前が開けたというか。なにかキレイに見せようと思ってたのが、あ、違うんや!と。」
― ええ、ええ。
藤田美「いかに空間を埋めるか?、とか。」
睦美「ごちゃごちゃに出してた方が販売もしやすいしね。バーッていっぱい置いてあると説明もしやすくて、色んなモノがあると勝手に観ていただける。」
― う〜ん、、…なるほど。
睦美「一人一人にべったり接客しなくても、お客様自身で好きなように観ていただけるっていう傾向は、強くなってるのかなと思います。」
藤田美「“宝探し”的な感じ。」
― そうですよね。その愉しさってお客様主導ですよね。自ら探し出すわけなので。そこにもtamaki niimeというブランドの本質があると思うんですけど、そこを理解しながら、催事での演出の仕方というのを、確かめつつ一歩一歩やってきて、今に至るという感じでしょうかね。
藤田美「まだまだ…今からやっていかなきゃいけないところがいっぱいありますね。」
― そこはモノづくりにおいてだけじゃなくて、買っていただくというところでも、tamaki niimeというブランドが、独自のやり方を一歩ずつ手繰り寄せながら進んできていることが、お話をお聴きして、う〜ん…よくわかったな、と思ってしまいました。
睦美「納得していただけたということで(笑)。」
― 睦美さんはいつ西脇に来られたんでしたか?
睦美「前の上野のShop&Labの時に、東京で自分の仕事と催事をやりながら、毎月1週間くらいこちらに来てました。中のことをわからないと、ということで、まだその頃「染め」はなかったですけど、来るたびに「洗い」と「織り」と「編み」と、あとShopとか出荷とか、ちょっとだけ縫製もやってみて。」
― 4年前の、ここのオープニング・パーティの時にはもうガッツリと…
睦美「いましたね。なんか司会やってましたね。それぐらいからですね。」
― 今の担当としては?
睦美「事務全般です。あと社長が出張する時のお供ですね。もともと玉木が経理も事務も人事も自分でやっていたので、それをちょっとパソコンの入力だとか書き物を手伝いながら、どういう仕事があるのかを観ていた感じで。最初はここまで担当するとは思ってなかったです。」
― そこは自然な流れですか?
睦美「自然というか…まぁ、玉木がクリエーションする上で、やっぱりパソコンの前にいてはいけない!…ってなったみたいで。」
― なったみたい?(笑)。
睦美「そう、なったんです(笑)。そうなった時があって。だから経理も事務もみんな任せるわ、って言われて、見様見真似でやり始めたんですけど。それで私に出来ることをやってる感じです。」
― なんかほんと、tamaki niimeってゆうブランド・会社は、未経験者全然ウェルカムで、その道の専門家を入れるというのは基本的にはあまりないじゃないですか。
睦美「ないですね、はい。」
― 全くやったことのない人や別の業界にいた人が「織り」を始めたり、今のスタッフにしても、ほぼほぼそうで。それは今日お聴きした販売にしてもそうですし。事務にしても。そこは一貫しているというか。
藤田美「たぶん経験がないからこその、オモシロイ発想を求めてるんだと思います。」
睦美「そうですね。なんかやったことあることって、やっぱり同じことの繰り返しになっちゃったりするから。」
― ルーティンワークみたいに。
睦美「知らないことにチャレンジすることによって、学ぼうとするとか、何かやってみようと思うとか、何かもっと面白いことはないかと考えるきっかけにはなるかもしれないですね。」
― そこは教えて育てるという場合もあると思うんですけど、やっぱり本人のモチベーションだったり、意欲とかが大事であると。睦美さんも自分がやろうとスイッチが入ったわけでしょう?
睦美「まぁ…そうですね(笑)。」
藤田美「基本的には、ここにいて私がやるべきことはこれだな、っていうのを見つけた時に、それをまず自分で愉しむことと、それを自分で掘り下げてゆく、ってゆうか…普通の会社だったら、先輩がきっちり付いて教えてくれるところを…ある程度、自分でひとり立ちをどの会社よりも早くして、自分がやることを自分でちゃんと決めて動けないと、たぶんシンドイと思いますね。」
― ここではね。ひとつひとつ指示を仰いでいては…
藤田美「それだと、ここにいる意味がないと思う。」
― なるほど…確かにそうですね。
睦美「例えば、ウチで今やってないことをやりたいと言えば、玉木はどうぞ、って言うタイプなので。もちろん言われたことをチームでやるってことも大事ですけど、その中でもっと、プラス何が出来るか、とか、そのチーム内のことじゃなくても、まだやってない何かがあるなら、それをやりたいって言えば、とりあえず先ずはやってみなさい、ってカタチにはなるので。」
― そこもtamaki niimeらしさというか。
睦美「ほんと各チームのチーム力は上がってきてますよね。それぞれが考えて動く、ということが、少しずつですけど、前より出来てきている。…っていうのは私の主観ですけど。」
― 最終のカタチになる段階でのジャッジは無茶厳しいでしょうけど、その過程ではいちいち口を挟まれないという感じでしょうか?
藤田美「愉しんでやらせてもらってる分、結果に関してはしっかり責任持たないと…。」
睦美「やるって言ったからにはやれよってところなので。」
藤田美「私の場合、最初百貨店の売り場に立って、途中から社員になって、数字のことを言われるんだけど、本来なら、どこのメーカーさんでも日々の売り上げをすごく言われると思うんですよ。」
― はい。
藤田美「でも、そこではなくって、最終的にトータルで結果が良ければいい、っていう考え方なので。催事の販売スタッフにどこよりもあまり口酸っぱく数字のことを言われないけれど、皆さん責任持ってやってくださるし。」
― う〜ん、そうですか。
藤田美「色んな積み重ねで、こう、結果が出れば、と。」
― そこにたどり着くまでのルートは問わないと。
睦美「目指す方向性が一緒であれば、やり方や進み方は何でも。進んでいれば良くて。」
― 良い意味で、そこは何でもアリだと。いや〜…。どうもありがとうございました。。…社長がいらっしゃる隣で。
玉木「(横を向いたまま)全然聴いてなかったよ。」
藤田美&睦美「終了しました!」
― 大変に、密度の濃いお話が聴けました…。
書き人越川誠司
Mutsumi Tamaki, a member of the “Connection team” joined as an event staff first, but now she does all the office work. Mio Fujita of the “Operation team” has been working as the primary leader in all in-country events. Those two teams are called “stand-alone” units. They have been working for “tamaki niime” for a long time, and they know the company’s essence very well. Please enjoy their frank, in-depth talks.
I interviewed each team within “tamaki niime” and know their stories, leaving a few remaining people to question. They are Ms Mutsumi Tamaki and Ms Mio Fujita. Who has worked here longer?
- M. Fujita
- I am not sure. The first time I met Mucchan (the nickname of Mutsumi) was when I visited Hakata. I met her in front of Hakata station after finishing carrying things for the boss. She said, “Thanks for your work today,” and I replied, “Oh, you are Ms Tamaki’s sister. Nice to meet you!”.
- Mutsumi
- I don’t remember at all.
- M. Fujita
- I think that was in April or May in 2012. I was probably helping events from October in 2011, and 6 months later, I went on the first business trip and stayed at Hakata for a week. Mucchan left for Hiroshima and so did I …
- Mutsumi
- Oh, yeah, I remember.
- M. Fujita
- Yeah, yeah.
- Mutsumi
- I remember that. I may have started helping events earlier than you.
- M. Fujita
- I thought so.
- Mutsumi
- I visited Osaka, where Tamaki and Sakai made clothes, and they made me help with button sewing. ( laugh )
—— You found yourself helping them without even knowing. ( laugh )
- Mutsumi
- It started helping with little things, after that, when they asked me to come to the department stores where they held events. I was helping them when I noticed. ( laugh )
—— I see.
- M. Fujita
- At that time, we were living in Tokyo and Kyoto separately. So each of us gathered up people who could help us.
- Mutsumi
- ( laugh )
- M. Fujita
- We had to find people to fill up the remaining shifts. ( laugh )
- Mutsumi
- We asked our friends or their friends to make up the event group.
—— Did you ask them if they could help events?
- M. Fujita
- Yes. We didn’t want to ask people who were professional in selling at department stores.
—— Why didn’t you want to ask them?
- M. Fujita
- It was vital that we create a mood or atmosphere, not just appear good at selling.
- Mutsumi
- We instead wanted to have exciting or unique personalities than professional salesmanship.
—— I see.
- Mutsumi
- I wanted to have charming people who were like “tamaki niime” and introduce our products to the customers, not just to sell them.
- M. Fujita
- That’s right. That’s why we asked people whom we thought had exciting personalities. We scouted people that we liked at the events. ( laugh )
- Mutsumi
- We still have such people on the team to work with us.
—— Oh, really?
- Mutsumi
- Some are the people we already knew, and others started working through interviews. I feel they enjoy working.
—— Since the beginning of “tamaki niime” and presently they keep their stance that the staff go over the wall between clerks and customers, you are expanding your fans, which I think is excellent.
- M. Fujita
- Yeah, yeah.
- Mutsumi
- There was no other way. ( laugh )
- M. Fujita
- That’s right. ( laugh )
- Mutsumi
- I would say that we probably couldn’t afford to ask professional clerks to work for us. Or we just tried to enjoy working at the new places where we were not sure if we could be successful.
—— I think you asked people who interacted with “tamaki niime” products and wanted to tell them about their passion for them to the customers. Ms Fujita, did you ever work in the sales before?
- M. Fujita
- Not at all. I worked in the service industry, but not in sales. Mucchan didn’t either, right?
- Mutsumi
- No, me either. I have worked in service jobs, but not in sales.
- M. Fujita
- It’s kind of …
- Mutsumi
- What we are doing is not really like selling things.
- M. Fujita
- Yeah, yeah, yeah!
- Mutsumi
- It may sound strange to hear that we are not selling with a “sales” attitude.
- M. Fujita
- I started doing this job because they needed someone at the events. If I worked selling other products, I wouldn’t continue working as I do now. I feel like connecting with people through our products.
—— I see.
- M. Fujita
- This job is fun because it’s more than selling. Instead, I feel closer to the service jobs, connecting people to people more than I did before. The customers also seem to enjoy the ambience of “tamaki niime” not only for shopping.
- Mutsumi
- Don’t you feel they come to see their friends? ( laugh )
- M. Fujita
- Yeah, yeah, yeah ( laugh )
—— Did have that feeling from the beginning?
- M. Fujita
- Yes, I did. We have the staff we asked for initially, and she has kept working for us. She never had a sales job but likes to work with us. There are many like that who want to keep working for us.
—— I see.
- M. Fujita
- Many staff haven’t had careers in sales, but they enjoy working. I think it would be good for customers to feel different from professional clerks.
—— Do they feel comfortable around them?
- M. Fujita
- Yes, they may.
—— It sounds like the essence of “tamaki niime”.
- M. Fujita & Mutsumi
- ( laugh )
—— I understand Ms Fujita is basically in charge of events, is this correct?
- M. Fujita
- Yes, I am.
—— Did you have events all over the country from Hokkaido to Kyushu and Okinawa? Currently, it must be challenging to have them because of the Coronavirus.
- M. Fujita
- Before the Pandemic, I was not in Nishiwaki for half the year. But our events were reduced to one third this Fall. We may want to have about the same amount as now even after the Pandemic.
—— You reduced the events to go outside to sell.
- M. Fujita
- Before, we wanted to expand our business realistically by having events in many places. We accepted events as possible and put them on our schedule. Therefore, we ended up not staying here for half the year.
- Mutsumi
- We often were not here for 2 whole months, right?
- M. Fujita
- Yeah, yeah.
- Mutsumi
- And we came back, but soon we had to leave again.
- M. Fujita
- It was usual that we had to be away from home for a month.
—— I see.
- M. Fujita
- However, we’ve got online shopping since February this year because of the Pandemic, and refrained from going outside. Thankfully, many people have looked for our products online from all over the country and bought them.
- Mutsumi
- Many customers have purchased our products from all over the country.
- M. Fujita
- It is a fact that many people are watching our products online. Now that they have stronger online shopping store image, which I feel we have a responsibility to people coming to the events to feel the same level of excitement as they would by looking online.
—— I see.
- M. Fujita
- Considering that, we have been making efforts to have many events in the past, we may have to put more effort into creating rich contents at each event. I am trying hard on that now. ( laugh ).
—— Are you replanning how the events should be staged?
- M. Fujita
- Yes. If we are lucky to be given a large space, we try to make outstanding displays with the boss’s help. We focus on how to create a “unique space” displays.
—— I think you have many display performance strategies, but the first of all, products’ choices are essential?
- M. Fujita
- The products are chosen by matching with the space, or considering customers preferences in different places.
—— You have known from past experiences at many events countrywide, correct?
- M. Fujita
- Well, we consider the opinions of “tamaki niime” staff and event staff who work to sell the products there.
- Mutsumi
- I think the event staff’s opinions are critical.
—— Do you respect the event staff’s ideas on the products?
- M. Fujita
- That’s right. I pick up the final display products, but I need to match them with staff’s preferences because I want them to be excited to sell them.
—— I understand.
- M. Fujita
- That’s because event staff recommend their favourite products to customers and the customers are impressed with the coordination of staff’s outfits. We consider it for the displays.
—— What is the event theme?
- M. Fujita
- This year’s theme is “Mass production of the-only-items”, which means how we can display as many items as possible. ( laugh )
—— I see. ( laugh ).
- M. Fujita
- I think it is easier for other brands to create a sense of unity, but it is difficult in “tamaki niime” because we have the-only-items. What our customers want is not unity. After all, we are all trying, what we can do is “quantity.”
- Mutsumi
- With it, and is also essential for the various colours we have.
—— I see.
- M. Fujita
- After all, it is much easier to coordinate to look beautiful, but such coordination doesn’t differ from other brands. Our challenge is to make it unique in colour and style.
—— You could create a different atmosphere.
- M. Fujita
- That’s right. We are challenged to create a different feeling in the selling space.
—— You want to make people feel “something’s different”. ( laugh ).
- Mutsumi
- We make sensations explode suddenly! ( laugh )
- M. Fujita
- We want to shock them.
- Mutsumi
- If they feel “wow, it’s colourful!”; “there are many”, or “something’s different,” we are excited for them.
—— You want them to know that you are not playing the eccentric artist, that is just how your brand is. ( laugh )
- M. Fujita
- Exactly!
—— I think this is the way of hitting the target.
- M. Fujita
- I was awakened. Trying to make it beautifully is not right.
—— I see, I see.
- M. Fujita
- The point is how to fill up the spaces.
- Mutsumi
- It’s easier to sell if we display randomly. It’s easy to explain to the people that there are many items on display so they can freely view them.
—— Ummm. I see.
- Mutsumi
- We don’t have to cling to the idea of serving customers one by one. We are more likely if they are free to observe.
- M. Fujita
- It is like “treasure hunting”.
—— Yes, customers can hunt on their own because they are the ones to find them. In hunting, you discover the innate nature of “tamaki niime”. Understanding that and making sure of the events’ paths, you’ve been moving forward to reach the point you are at now.
- M. Fujita
- We still have many assignments that we need to do.
—— Listening to your discussion, I found that through creating and even selling, “tamaki niime” has been moving forward on their own path.
- Mutsumi
- I understand you have a deep understanding of us. ( laugh )
—— Ms Mutsumi Tamaki, when did you come to Nishiwaki?
- Mutsumi
- When the Shop & Lab was previously at Ueno, Nishiwaki. I lived in Tokyo while working and attending events. I came to Ueno and stayed there for a week every month. They wanted me to understand what they do. Every time I came, I washed, weaved, and sewed, except dyeing, which they weren’t doing yet.
—— Were you here at the opening party 4 years ago?
- Mutsumi
- Yes, I was. I was an MC. I think I started working here around that time.
—— What are you in charge of now?
- Mutsumi
- I do office work and go on business trips with the boss. She used to do all the office work like accounting, paperwork, and Human Resources. I watched her while helping her enter it into the computer or writing it out. I didn’t think at first that I would end up in charge of all of this.
—— Is that the natural end result?
- Mutsumi
- You may say that…it looks like she couldn’t sit at a computer desk, because she needed to work on creation.
—— It looks like? ( laugh )
- Mutsumi
- Yes, we really had such a time. ( laugh ) She asked me to do all the office work and accounting. I started learning by imitating her and have been doing the best that I can.
—— The company “tamaki niime” welcomes non-experienced individuals, rather than professional people.
- Mutsumi
- Yes, they do.
—— People who have never done the related jobs or were in different industries start weaving, which most current “tamaki niime” staff now are. You can say that for the store or office staff here, too. They are all consistent in this category.
- M. Fujita
- I think they want people with a unique imagination who never experienced this before.
- Mutsumi
- I think so, too. We would have a tendency to repeat past experiences or habits.
—— Just like doing a routine task.
- Mutsumi
- Challenging the unknown would give us opportunities to try to learn and do, or find something interesting to do.
—— I think we have a way to teach and grow people. But you put more weight on their motivations and intentions. Mutsumi, you are also getting serious with this job because of that, right?
- Mutsumi
- Yeah, I think so. ( laugh )
- M. Fujita
- Basically, when I find tasks I have to do, I try to enjoy myself and dig deeper into the work. In other companies, experienced colleagues would teach me well, but I had to think on my feet much faster than any other company. I would have had a difficult time if I couldn’t decide and work on my own.
—— If you ask for guidance for everything…
- M. Fujita
- You don’t really belong here.
—— I see. That’s for sure.
- Mutsumi
- For example, if you request to do something we haven’t tried before, Ms Tamaki would say, “Go ahead”. It is essential to do the tasks that you are asked for, additionally …if you want to do something you or any teams haven’t done, but you want to try it, they would ask you to challenge it anyway.
—— That sounds like “tamaki niime”, doesn’t it?
- Mutsumi
- Each team has been improving. Each one can think and go forward, doing better little by little. This is just my opinion, though.
—— I guess the last evaluation must be severe, but they wouldn’t say much about that during the working processes, right?
- M. Fujita
- We are allowed to enjoy working, so we want to be responsible for the results.
- Mutsumi
- We should keep our word.
- M. Fujita
- I started working part-time at a department store stand at first, and then when I worked full time, they asked me about sales. Generally, any company would ask for daily sales.
—— Yes.
- M. Fujita
- They don’t much care about daily sales. As long as the total sales are right in the end, they think it is okay. I don’t ask about it time and time again to the event staff. We have no problem because they are responsible and work hard.
—— I see.
- M. Fujita
- With each of our efforts and experience, I hope we can get good results.
—— You don’t ask for how you could reach that result.
- Mutsumi
- It is not how you make your way as long as you aim for the same direction, as long as you keep going.
—— Any method is all right with good intentions. Thank you very much for sharing your comments on talking beside your boss.
- Tamaki
- ( looking off to the side ) I was not listening at all.
- M. Fujita & Mutsumi
- It’s done!
—— I appreciate that you shared your profound thoughts with me.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.