niime 百科
Encyclopedia of niime
「わチーム」×「とるチーム」オンライン発信3人衆トーク
〈後編〉
Online outbound team discussion: Wa and Toru
〈 part 2 〉
〈後編〉
〈 part 2 〉
2022 . 06 . 30
〈前回からの続き〉
—— それでは、いまさらではありますが皆さんの現在の担当業務を教えてください。
本岡「オンライン以外だと私は紙モノのデザインですね。あとはプリントショール…。」
—— プリントショールのデザインはずっと担当されてるんですね。
本岡「入った頃からずっと。あと、いまは季節なので『染めあそび』。」
—— 「染め」もやってるんですか!
本岡「『染めあそび』もやってます。(笑)なんか、軽くやりたいとは言ったんですけど、去年くらいから巻き込まれて…。今年はけっこうやってます。あとは…ジャガードの柄とか。」
—— 様々に手を広げて。
本岡「それと最近、“引退宣言”したんですけど、『B to C』(一般のお客様向け)のオンラインの運営ってところは、まだ半分くらいやってますけど、引退します。」
久保「“見出し”確定やな。」
本岡「え?(笑)。」
—— じゃ、後輩に引き継ぐみたいな。
本岡「はい。引き継いでやってもらおうと。」
—— 「わチーム」っていま何人いらっしゃるんですか?
本岡「いまは社員が3人で、パートさんが2人です。」
—— 「わチーム」の仕事内容としては?
本岡「今はOnline Shopがメインの業務ではあるんですけど、もともと私一人しかやってなかった仕事が多くて。『B to C』とかの部分は他の人に渡していこうと。」
—— なるほど。じゃあ今引き継ぎ中であると。
本岡「そうですね。」
久保「若い人が入って来たから、今まで誰か一人しかできないみたいな状態だったのを、きちんと共有していって。」
本岡「うん。皆んなができるものにしていく。」
—— モノづくりの現場の場合、藤本さんのお話では例えば「織チーム」だったり、引き継いでゆくという流れを以前から聞いてたんですけど、オンラインのところでもいよいよそうなってきた感じですか?
本岡「そうですね。新しい人がいっぱい入って来たし、出来るだけ皆んなができるような体制にしてゆくという方が健全ですよね。この人がおらな出来ひん、というところは少なくしたい。」
—— 個人能力に委ねる部分はありつつも、会社組織として。
本岡「あと、仕事として今からやってゆくこととしては、この3人を中心にブランディングをもうちょっと。もちろん手を動かす事もやっていきますけど、ちょっと大きなところで全体的なブランディングを考えてゆく感じです。」
—— 30代のスタッフがこれから主力を担って、というお話がありました。
本岡「そうですね。私たちの場合はブランディング担当で。」
—— 「ちきゅうのゆがみをととのえる」というミッション、「niime村の創造」というビジョンに照らした各チームの取り組み、その延長線上でしょうか。
本岡「それにプラス、今まではそれぞれのチームで考えてたところが大きかったけど、もうちょっとチームを越えて、全体として考えていける方が良いんじゃないかな、という流れに来てます。」
—— それは各チームリーダーで寄り合いをして。定例ミーティングみたいなカタチで?
本岡「そうですね、まだ始まったばっかり。」
橋本「こないだからですね。」
—— 橋本さん的にはどうですか?今の仕事は。
橋本「僕は『とるチーム』で、一点モノの作品を一点ずつ撮ってゆくってゆうのを、今完全にパートさんに任せられる状態になって。」
—— はい。
橋本「久保くんが持ってる動画撮影が今のところはメインになってます。」
—— 組んでる感じですか。
橋本「そうですね。それで、もともと『わチーム』にいた時から、Online Shopの作品ページを創ってゆくのもメインでやらせてもらってるんで、そこを次の若い子に引き継いでゆくという。」
—— 作品ページというと、作品紹介になりますか?
本岡「販売のページですね。作品が買えるページ。」
橋本「おススメのコーディネートとかサイズとか。紹介の文章を入れ込んだり。」
本岡「服のサイズを測ったり。」
橋本「こまごました部分ですね。」
—— 橋本さん、LINEで「縫製チーム」の新作作品についてのやり取りとかを聞いてると、やはりとても服づくりに詳しいですよね。
橋本「もともと創れるんで。やっぱり、そこは話がしやすいというか。」
—— 川畑さんとの言葉のキャッチボールがすごいなと。
橋本「ノリですけどね。僕の場合、シナリオが用意してあったら逆に喋れないんで、その場のノリで行く方が。」
—— なるほど。服づくりもできる、服についてのその理解度というのは、強みというか。
橋本「そうですね…強みになってたら良いですね。」
本岡「なんやそれ(笑)。」
—— サラッと(笑)。
橋本「もともとモノを創りたいんで、僕は。…そっちにシフトする可能性もありますね。」
—— そこって、皆さんそうなんですけど、仕事内容が色々と多岐に渡ってるっていう。どれもやりたいって感じですか?
橋本「どれもやりたいですね、オモシロイことは。とりあえずオモシロイことをやりたいってゆう。」
本岡「私もそれに近いな。」
橋本「だから動画撮影も経験なかったけど、やるようになって。やっぱりやっててオモシロイし。」
—— あ、これまで動画を担当したことってなかったんでしたっけ?
橋本「一切ないですよ。イチから教えてもらって。」
—— 久保さんにしても、そんなに昔から動画撮ってたわけではなかったんですよね?
久保「本格的にやり出したのはウチに入社してからです。」
—— そこがスゴイですよね、やれちゃうってゆう…やれちゃうどころか、「グッドデザイン賞」受賞のプレゼン映像制作しちゃうという。
久保「やりたいことが、ここなら出来るからという。…なので、機材を買ってくださいと。」
橋本「とりあえず良い機材を買ってもらって。まずはカタチから入る。」
本岡「(笑)。」
久保「動画表現とtamaki niimeというブランドの相性が良いってゆうか。」
橋本「うんうん。」
—— ですよね。LINEも日々あれだけの頻度で更新されてて、そこが如実に現れてますよね。毎日だけど決まりきったルーティンという感じでは全くなくて、ナチュラルにtamaki niimeの今日が伝わるというか。そこがすごく良いなと思うんです。久保さん的には現在の仕事内容と言いますと、やはり動画中心ですか?
久保「(橋本と顔を見合わせて)けっこうかぶってるよね。Online Shopのページ制作もあるし、裏側のシステムも触るし。」
橋本「ここ数年で“カッティング職人”にはなってるよね。カッティングシートを切って貼る。」
久保「社長とか酒井さんの過去のインタビュー語録を引っ張り出してきて、そのテキストをデザインして効果的に柄のように見せるとか。文字だらけのシートをハイエースのボディに貼ったりして。」
—— あれは久保さんの仕業なんですか(笑)。
久保「仕業といえば仕業ですね。」
橋本「あと『shima』の外壁にtamaki niimeのロゴ塗ったりとか。」
久保「撮る・貼る・塗るや。」
〈一同爆笑〉
—— 3拍子揃ってますね(笑)。あと、グラフィック的なところでいうと、本岡さんデザインによるチラシなどの紙もの・印刷物を観させていただいて、線画のイラストだったりも含めて、tamaki niimeのグラフィック表現ってゆうのはブランドの在り様を咀嚼して、すごくフィットしていると感じるんですけど、どうでしょう?試行錯誤もありました?
本岡「感覚的に私も近いところはあるので。合わせているところはもちろんありますけど、無理はあまりしてないですね。“ナチュラル”ってゆうだけじゃなくて、とんがっている部分もたくさんあるから、そうゆうところを表現できた方がウチのブランドに近いかな、ってゆうのはずっと思っているので。たぶん外部の方がウチのイメージでつくるビジュアルとなると、“ナチュラル”であるとか“自然”っぽい感じのものに近づいて行くと思うんですけど、ウチはそうじゃないところがたくさんあるので、そこは心掛けてやってます。」
—— なるほど。そこのバランスってゆうのはもう自ずと出来る感じですか?
本岡「とがった部分も見せつつ、受けとる人のことも考えてるので。かつ、見やすくわかりやすいというのは気をつけています。もっと尖る方向にと言われれば全然出来ますけど。(笑)そこはバランス取ってます。」
—— 尖ったバージョンも期待しそうになるんですが(笑)。いやぁ、ありがとうございます。では最後に、2年前にも訊きましたけど、皆さんのこれからの抱負なり、やりたいことをお願いします。先ほどこの会社なら色んなことが出来るしやりたいし、というお話も出ましたよね。
本岡「うん。」
—— 会社の方向性だったり、新しい取り組みが立ち上がった時に、例えばそれが現状の業務とは異なるものであったとしても、そっちが面白いってなる可能性もあるのでは。
本岡「色々できる会社やから、私的には、自分がやりたいなと思えることであれば、あまり食わず嫌いとかせずに、ジャンルとかも考えずにやりたいなとは思います。」
—— ジャンルレスで。
本岡「その方が面白いことが出来そうやなとは思うから。自分の専門外のことでも、色々やっていきたいなと。」
募集時点でスタッフに必ずしもその道のエキスパートを求めているわけではないのが、tamaki niimeの一貫したポリシーのひとつの表れでもあるだろう。もちろん職人たちの熟練の技術も高く評価する一方で、固定化した方法論ではなく新しい発想・アイデアを携え柔軟にクリエーションを愉しめる姿勢が求められていると思える。
—— モノづくりを毎日愉しみながら自分の引き出しも増やしていく。そこを皆さんクオリティ高くされてるのもスゴイなと思うんですが。橋本さんいかがですか?
橋本「いま僕ら30代で会社の中堅になってきてるじゃないですか?僕も今年で36。そんなオッサンが、tamaki niimeでキャッキャキャッキャと笑っている姿を後輩に見せるのが、それが方向性なんかなと。」
本岡「(笑)。ああゆう大人になりたいな、ってやつ?」
橋本「そうそう。なんでも笑って愉しんでやってれば。あんな風にはなりたくないって思われてるかもですけどね(笑)。」
本岡「ほんまやな(笑)。」
久保「後者かな(笑)。」
—— (笑)。
橋本「“まいにち ぜんぶ たのしむ”ってそうゆうことやろ? 年齢とか無視して、この中で一番愉しんでるってのを見せたい。」
久保「なんか、年上あんなにキャッキャしとんねんから…って思われたい、みたいなね。」
橋本「そうそう。」
久保「若い子らもまた弾けるようなエネルギーで。」
—— 「shima博」開催時の、Lab内でモニター4台並べてそれぞれに別々の映像が流れて、tamaki niimeの日常が溢れてる、みたいな展示が良かったんですけど。その場でお話を聞いた時に、例えばこれを他の場所でエキシビション的にやってみたいというアイデアもあったじゃないですか。
橋本「うん。」
—— そこも新分野ですよね。そんなフロンティア的な面白さを日々感じながらやられているのかなと。
橋本「やってみるか!みたいな、そんなノリですもんね。社長にこんなことしますと伝えてもなかったし。」
久保「一切してないですね。」
本岡「それによって、あのあたりのスペースがキレイに片付いて(笑)。」
久保「広々しましたね。」
橋本「動画なんかでもそうですけど、ちょっとこんなんやってみる?ってゆう、そんなノリから派生した取り組みが面白いカタチになったりとか。けっこうそういうのはありますね。」
—— ああ〜、なるほど。けっこう“事後報告” って多くないですか?
橋本「無茶多いです。実はこんなんやってました的な。それで怒られる場合もあります。」
—— 社長の反応を見てみたい、みたいなのあるんじゃないですか。これつくっちゃったんですけど、みたいな。
久保「勝手にやるってゆうクセはあります。」
—— 基本的に玉木さんは人を驚かせる・愉しませることが大好きですよね。逆に玉木さんを驚かせよう、とか。
久保「でも、それはありますね。」
橋本「それはあるよね。やっぱり社長と酒井さんに認めてもらいたいってゆうか。」
久保「あ、オモシロイ!って言わせたいってゆうか。」
橋本「あるある。」
久保「なんか、バカヤロウ!って言われたら、よっしゃあッ!!みたいな。」
本岡「(笑)。」
—— “クレイジー”やな、と言わせたらもうバッチリ、みたいな。
橋本「それが最近やったら、やっぱ「shima」の外装やな。「shima」の壁画はアホやな〜…って感じやな。」
—— 夜中にペインティングして。
橋本「寒かったしね。怪我だけはするなと言われて。」
—— 「今晩決行だ!」って感じの。
久保「間に合うか心配でしたね。」
橋本「あれウチの兄貴も手伝ったんですよ。人がおらへんから。休みの人とかも出て来てもらって。」
—— ハプニング好きみたいな部分も。
久保「偶発的な出来事をポジティヴに受け止めるところはありますね。そこは“社風”というか。」
—— なんか起こった時に、バネにしてというチカラ入った感じじゃなくって、逆にそれを利用して愉しんじゃえ〜的な。
橋本「「わチーム」から「とるチーム」が派生して、色々と環境が整って、後輩に業務を任せられる体制になってきて。」
本岡「引き継ぎができるまでに安定したという。」
久保「ちゃんと回る、“周回軌道”に乗ってるという。」
本岡「やり方が確立されてきたから。」
—— なので、これからワタシたち・オレたちもっとバカやれるぜ!みたいな。
橋本「そうそう。」
本岡「決まりきったことがつまらない人間やから(笑)。」
橋本「こないだ3人で飲みに行ったんですよ。この30代の中堅のチーム名をどうする?って話になって。「すむチーム」にしようかって。」
—— 住居の住の「住むチーム」ですか?
本岡「衣食住ってあるけど、「衣」はもともとウチにあるじゃないですか。「食」はハタケとかtabe roomでやってるし、「住」の部分がやって行きたいところではあるなって話が一致して。」
橋本「勝手に立ち上げるか、みたいな。」
—— 良いですね。そこって“早いもん勝ち”ですもんね。新たなフロンティアを目指すチームですね。
橋本「全然ハタケ違いですけど。」
本岡「半年後には家具創ってるかも。」
橋本「古民家のリフォームとかね。」
本岡「壁紙貼ってます(笑)。」
—— そういえば生地を使った壁紙開発もありましたしね。…いやぁ、いくらでも話せてまいそうですが、そろそろこの辺で…。同じくクリエイターの端くれとして、私もとても愉しかったです。どうもありがとうございました。
本岡「…久保さん抱負言った?」
久保「このまま終われるかと思ったけど。全然逃してくれへん(笑)。」
—— さすが本岡さん(笑)。じゃあひとことだけ。
橋本「長いよぉ。」
—— 最後に延々一人語りみたいな。
久保「「モノづくり」の会社として知っていただけるように、ちゃんと「コトづくり」をやりたいなと。」
—— 「コトづくり」!
久保「お客様と会社・ブランドをちゃんと橋渡しする。「モノづくり」の愉しさを伝える。そこは強化したいなってゆうか。」
—— 最後の最後になって重要フレーズが飛び出してきましたね。これは語ってもらわないと。
久保「「niime村」もそうですけど、もっと「暮らし」とか「生きてゆく」みたいなところを伝えてゆく会社に今後なってゆくと思うんですよ。そこをリアルタイムで情報をお届けできたら。お客様がもっと近い、「共同体」になるようなことを、メディアとしてちゃんと出来たら良いなとおもいます、はい。たぶんウチのブランドの在り方を考えるというのは「niime村」を考えるということなので。」
—— なるほど…。
久保「ひとつひとつ、着実にしか進んで行かないですけれど、そこをつぶさに伝えられるというのが理想というか。ありがたいことに、愉しんで頂いてるという声は耳にしてますから。」
—— 動画配信を愉しんで頂いてるという反応が。
久保「そうですね。その期待に応えつつ、良い意味で裏切りつつ。」
2年前の「わチーム」インタビュー時にはどこにフォーカスしてブランドを表現し伝えてゆくか「右往左往する」という久保の発言もあった。
現在のtamaki niimeのデイリーなLINE配信を観ると、新作作品の紹介があり、モノづくりの現場やShopの映像があり、niime庭で遊ぶ羊の姿があり、田植えの様子があり、「いどばたまき」の告知があり…多様なコンテンツが日替わりで登場するその振り幅が、心地よい“ゆらぎ”のようにも感じられる。
それは「niime村の創造」というビジョンにブランドの多様な取り組みが収れんしつつあると同時に、この2年間を経て3人それぞれがブランドの本質を深く理解した上で、自在に遊びながら持てる能力を発揮するようになったからではないだろうか。
ブランドtamaki niimeのポテンシャルを引き出しつつ柔軟に、各々の創造を心底愉しむ。若手スタッフに背中でお手本を見せる3人組の素敵でお茶目な遊びゴコロが十全に伝わってきた、そんな今回のトークセッションだった。
書き人越川誠司
〈 continued from the first half 〉
—— It’s a little late for that now, though,what do you do at present?
- Motooka
- Besides working online, I design paper items and shawl patterns.
—— You have been designing printed-shawls for a long time, right?
- Motooka
- Yes, I’ve been doing this since I joined the company. Right now, during this season, I am doing ‘dye plays’.
—— Wow, you also create for dyes!
- Motooka
- Yes, I do. (laugh) I just told them I wanted to do a little, but from last year, I got involved, and have been doing a lot this year, even jaguar designs.
—— Extending to try various things…
- Motooka
- And recently, I announced a ‘declaration of resignation’. Even though I am still doing half of the jobs for ‘B to C’ (for regular customers) to take care of the online business, I will quit.
- Kubo
- That ‘headline’ is final, right?
- Motooka
- Yeah? (laugh)
—— So, will younger staff take over?
- Motooka
- Yes, I want them to take over.
—— How many staff do you have on the Wa team?
- Motooka
- Right now, we have three regular workers and two part-time workers.
—— What are the tasks of the Wa team?
- Motooka
- Currently, our main jobs are online, which I was originally doing alone. I am thinking of handing over ‘B to C’ jobs to someone else.
—— I see. So you are in the process of handing that over.
- Motooka
- Yes.
- Kubo
- Since we have more young staff members, I want to change the conditions that only one person can do specific jobs and adequately share the tasks with them.
- Motooka
- Yeah, I want everyone to be able to handle the workload.
—— In the case of the manufacturing team, as Mr Fujimoto mentioned about the weaving team as an example, I heard discussing the process of taking over the job. So, it’s time to do the same thing with online works, correct?
- Motooka
- I think so. Since we got new people, it’s healthy to create a system where everyone can handle the work. I want to reduce workload as much as possible, that only specific staff can manage.
—— You may have some tasks that depend on someone’s abilities, but you want to make the system share the work in organizing a company.
- Motooka
- As for our work, what we are going to do now, the three of us, we want to focus more on making our brand. Of course, we work at creating products, but we want to work for the whole brand overall.
—— You told me that you want the 30-year-old staff members to take a leading role.
- Motooka
- That’s right. We are in charge of branding.
—— Your works would be an extension of the ‘Aligning of the Earth distortions’, and each team’s works along the visions of ‘niime village creation’, right?
- Motooka
- In addition, we came to the point where we want to consider it as a company over the individual teams, even though we discussed it as a team so far.
—— So, each team’s leader will get together and have regular meetings?
- Motooka
- Yes, we have just started that.
- Hashimoto
- Yes, we just did it recently.
—— What do you think about your work now, Mr Hashimoto?
- Hashimoto
- I belonged to the Toru team, which taking pictures of one-item products, and now I have entirely handed that over to a part-time worker.
—— I see.
- Hashimoto
- Now, my main job is video shooting with Mr Kubo.
—— Are you working together?
- Hashimoto
- Yes, we are. And since I am originally on the Wa team and mainly been making the product page for the Online Shop, so it needs to be handed over to younger staff members.
—— Is that the page for introducing products?
- Motooka
- It’s the page for sales. People can buy products there.
- Hashimoto
- Putting recommended coordination, sizes, and words of recommendation.
- Motooka
- We measure clothes sizes.
- Hashimoto
- It is a very detailed job.
—— Mr Hashimoto, you know very well about dressmaking, listening to the conversations with the sewing team about new products on LINE.
- Hashimoto
- Basically, I know how to sew. That’s why it’s easier to discuss it.
—— I am amazed at your conversations with Ms Kawabata.
- Hashimoto
- I’m just speaking in the flow. I can’t talk if there are prepared scripts. I like to say whatever I feel at the moment.
—— I see. You can make clothes. So I think your knowledge of dressmaking is your strength.
- Hashimoto
- I think so. I am glad if it’s my strength.
- Motooka
- What’s that? (laugh)
—— He’s being humble. (laugh)
- Hashimoto
- Originally, I like to make something so that I may change in that direction.
—— That’s what all of you work with various things. You want to try all of the other tasks, right?
- Hashimoto
- Yes, I want to try all of the exciting works. First of all, I just want to do fun things.
- Motooka
- That’s what I want, too.
- Hashimoto
- That’s why I started shooting video even though I had no experience. I tried, and it was fun.
—— Oh, you have never tried shooting videos before?
- Hashimoto
- No, I didn’t have any experience at all. I was taught from zero.
—— Even Mr Kubo, you didn’t have much experience, right?
- Kubo
- When I joined this company, I started taking videos seriously.
—— It’s incredible what you can do. Not only did you take videos, but you also created the video presentation that won the ‘Good Design Award’.
- Kubo
- This company allowed me to do what I wanted to do…so I asked them to buy the video equipment so that I could get started.
- Motooka
- (laugh)
- Kubo
- The expression with videos and ‘tamaki niime’ brand are well matched.
- Hashimoto
- Yeah, yeah.
—— I think so. Online delivery updates daily, and we can obviously see the results of such efforts. Even though they do it every day, they enjoy explaining about a day within ‘tamaki niime’, not feeling obligated as a routine task, which I think is excellent. Mr Kubo, do you consider your main job is taking videos now?
- Kubo
- (looking at Hashimoto) I’ve been doing several jobs. I make pages for online shopping and work for the system behind the scenes.
- Hashimoto
- He looks like being a ‘cutting workman’ for the last few years, who cuts and pastes cutting sheets.
- Kubo
- He pulled out the texts of previous interviews of the boss and Mr Sakai and designed them to make them look like patterns, or he pasted the sheet of all the letters on the body of Toyota HiAce.
—— Oh, Mr Kubo, you did that. (laugh)
- Kubo
- Yeah, I did that.
- Hashimoto
- Other than that, he painted the logo of ‘tamaki niime’ on the outside wall of Shima.
- Kubo
- ‘Taking pictures, pasting and painting.’
〈 everyone all laughs 〉
—— That’s a three-way tie. (laugh) Seeing graphic designs of paper fliers by Ms Motooka, printed materials, or lines of illustrations, I feel the graphic designs of ‘tamaki niime’ express their brand well. Did you go through a lot of trial and error?
- Motooka
- I have a similar taste about what ‘tamaki niime’ expressed. Some of their art expressions are adapted to mine, but I am not forced to adjust. They express naturally, but some parts are represented aggressively, which may be closer to what I want for the brand. The people outside would have our visual image as natural or more comparable to natural feeling, but we have a more aggressive one. I recognize it and design with such knowledge.
—— I see. Can you handle making that balance automatically?
- Motooka
- Showing aggressive parts, we consider the customers who receive them. So we try to make comfortably expressed products and easy to understand. Of course, we could make more aggressive ones if they want. (laugh) But we try to make balance.
—— I expect to see aggressive designs. (laugh) Well, thank you so much. Finally, as I asked you two years ago, what are your hopes and desires going forward? You told me that you want to try many things at this company, or they give you the chance to do so.
- Motooka
- Yeah.
—— When the company works in new ways or directions, you may find it more interesting to do that work, which is different from what you have been doing.
- Motooka
- Since the company allows me to challenge many things, if there are things I want to try, I want to do them without complaining or without selecting a genre.
—— Not choosing a genre.
- Motooka
- If I like that, I think I would make it fun. I want to challenge tasks that are not my profession.
One of ‘tamaki niime’s policies is that they don’t ask for professional skills when they hire, even though they highly appreciate skilled craftsmanship. Instead, they would rather have staff who have new ideas, not with fixed methodology, and have a flexible attitude to enjoy creation.
—— Enjoying manufacturing every day, you have been increasing the capacity of your abilities. I think you are great to be improving yourselves. What do you think, Mr Hashimoto?
- Hashimoto
- I am in my 30s and work as a central force in the company. I am going to be 36 this year. Our direction is reflected in young staff who watch such middle-aged older staff cackling at ‘tamaki niime’.
- Motooka
- (laugh) They want to be like us?
- Hashimoto
- That’s right. They think it would be great to work while laughing. Or they may think they don’t want to be like us. (laugh)
- Motooka
- You may be right. (laugh)
- Kubo
- They may think the latter. (laugh)
—— (laugh)
- Hashimoto
- What it means is ‘every day you enjoy all,’ right? No matter how old we are, I want to show them how much fun we are having.
- Kubo
- We want to make them think, ‘wow, older guys look like teenagers’.
- Hashimoto
- Yeah, yeah.
- Kubo
- We want to show off so much energy that they may cringe.
—— I liked the ‘Exhibition Shima’ display at the opening; they showed different videos on four screens in the building showing ‘tamaki niime’s daily life. When I interviewed you, there was an idea that you want to have such exhibitions at different places.
- Hashimoto
- Yeah.
—— That’s a new field. I thought you were challenging every day, feeling like a new frontier.
- Hashimoto
- “Let’s do it!” That’s how we felt and did it. We didn’t even tell our boss what we would do.
- Kubo
- No, we didn’t at all.
- Motooka
- Because of that, we could clean up the space. (laugh)
- Kubo
- We could open up a room.
- Hashimoto
- Just like uploading our videos, the works we did with a little bit of fun made a great result, and those things happened a lot.
—— Oh, I see. Don’t you have many ‘follow-up reports’?
- Hashimoto
- I have a bunch of them. We had to tell the truth as a fact and were sometimes scolded.
—— You wanted to see how the boss responded after you secretly made it?
- Kubo
- I have a habit of doing things without asking.
—— Basically, Ms Tamaki loves to make people surprised or amused. Conversely, did you want to surprise her?
- Kubo
- Yeah, that would be the reason.
- Hashimoto
- I think that’s it. We want to be praised by the boss and Mr Sakai.
- Kubo
- I want them to say, “it’s so interesting “.
- Hashimoto
- I wish for that.
- Kubo
- I would be so happy. ‘Hooray!’ If the boss yelled at me for being an idiot.
- Motooka
- (laugh)
—— It’s perfect if they say we are ‘crazy’.
- Hashimoto
- What we recently painted was the outside wall of ‘Shima’. We were so stupid.
—— You painted at midnight.
- Hashimoto
- It was freezing. We were warned not to get injured.
—— It was like, ‘Now or Never!’
- Kubo
- We were worried if we could finish.
- Hashimoto
- My brother helped us out, too. Because we didn’t have enough people to do it, we also asked the staff on their day off to come to help us.
—— You like adventures, right?
- Kubo
- We tend to accept accidental events positively, which may be more like our company’s characteristics.
—— When something happens, we don’t mean to use strength as a springboard but rather enjoy ourselves.
- Hashimoto
- The Toru team was born from the Wa team, and we organized various things. We are making up a system so that older staff can work with younger staff.
- Motooka
- We stabilized the system to be able to take over the work.
- Kubo
- It’s working now. We are on the right track.
- Motooka
- The way of our know-how is established.
—— So you can do more crazy things, right?
- Hashimoto
- That’s right.
- Motooka
- We get bored of doing typical jobs. (laugh)
- Hashimoto
- Three of us went out drinking the other day and talked about what we will name this team of 30-year-olds. How about the ‘Sumu’ team?
—— It means housing?
- Motooka
- In the necessity of clothing, food and living, we have clothing at our shop basically, food is at the ‘tabe room’ and fields, and we agreed to name us ‘housing’ which is what we want to work on.
- Hashimoto
- We talked about starting it up by ourselves.
—— That would be good. ‘Starting earlier is the winner.’ It is the team that aims for new frontiers.
- Hashimoto
- It’s totally out of my area…
- Motooka
- We may make furniture in six months.
- Hashimoto
- Or renovate old housing.
- Motooka
- I may put up wallpaper. (laugh)
—— Which reminds me of your developing wallpaper using fabrics…well, we could continue to talk about this, but I think it’s time to wrap up. As I am also a creator, it was so much fun listening to you. Thank you very much.
- Motooka
- Mr Kubo, did you tell us about your desires and hopes?
- Kubo
- I thought it would be over, but it looks like I can’t avoid it. (laugh)
—— It’s impressive, Ms Motooka! (laugh) Please tell us in one word.
- Hashimoto
- He would give us a long talk.
—— It would be a long endless talk?
- Kubo
- Making people see us as a manufacturing company, I want to create things.
—— Creating things!
- Kubo
- We want to make a bridge to connect customers and our company and let people enjoy creating things which I really want to focus on.
—— Now at the end, a critical phrase popped up. I really want to hear it.
- Kubo
- In the future, our company will develop to explain more ‘life style’ and ‘living’ just like ‘niime village’. I hope to deliver information in real-time about what it’s going to be. Through media, I hope to tell customers that they can be a closer cooperative community. Thinking about our brand’s way would probably be thinking about ‘niime village’.
—— I see.
- Kubo
- One by one, we must take steady steps, but it’s ideal for explaining with great care. Thankfully, I heard people enjoying it.
—— You mean you receive responses from people who enjoy your video messages?
- Kubo
- Yes. We respond to their expectations but betray them in a good way.
In the interview two years ago, he commented that he didn’t know which way he should focus on expressing the brand.
Seeing the daily delivery of LINE messages of ‘tamaki niime’ at present, I feel comfortable seeing their various content, such as their manufacturing workplace, the shop, sheep playing in the niime garden, rice planting, and information about ‘idobatamaki’.
Gathering various works of the brand under their vision of ‘niime village creation’, I think that the three of them have developed their abilities by playing on their own, understanding the essence of the brand intensely over the last two years.
Withdrawing the potential of the ‘tamaki niime’ brand, each of them flexibly enjoys creations from the bottom of their hearts. Through this interview, I felt a keen and mischievous desire to play that the three of them show in their examples to young staff.
Original Japanese text by Seiji Koshikawa.
English translation by Adam & Michiko Whipple.